人間はどうしても中立性というものを維持することが難しい動物です。
下手に思考する、それが身勝手な妄想でしかないことなのに自己正当化し絶対正義であるかのごとくにこだわります。
私自身相場を張る上で非常に気を付けている人間的な間違いなのですが注意深くしていてもちょっと油断すると維持出来ていない行動をしていたりするものなのです。
選挙互助会のための政党であると揶揄された中道は当然のごとく解散したわけですが、そもそも論として中道という右でも左でもない自分たちが真ん中だという傲慢、偽善こそがむしろ自分自身のことが分かっていない自分がどういう偏りがあるのか認識していない愚物の集まりであるということなのですね。
私は右寄りな政治思想を持っていると述べていますがもちろん左寄りな政治思想を持っていると考える方もおられるしそういう人の方が日本では未だ多い状況です。
それは皇室に対して一国民に過ぎない私たちが次の天皇は誰がいいかを安直に述べていることからも容易に理解できます。右寄りな思想の持ち主ならそんなことは口に出すのもおこがましいということになり、長らく続いてきた男系継承という伝統の重みを深く噛みしめてその歴史だけが最重要として天皇陛下の人間性やら人格やらに焦点を当てることは全くないはずなのです。
しかし現代に生きる人たちはその自分たちの考えが絶対であるという思考ですから人間性の素晴らしい人格者がそういう立場にあるべきだなどと言い始めるのですね。もうその時点で左寄りな理性主義、合理主義な思想に毒されているというわけです。
ただそれでもそのことをしっかりと踏まえた上で自己認識していて天皇など要らない、男系継承など止めてもいいと考える、伝統がどれほど長く続いていようが過去の日本人たちが大切に紡いでいようが現代日本人に合わないと感じたら叩き潰せばよいという革命思考があるならそれはそれで一つの考え方であるということになるわけですね。
問題はどちらでもないという体で中立を装う人たちです。ある意味わからないだけ、理解しようとしないだけ、学ぼうとしていないだけの人たちに私には見えるわけです。
ですから右でもない左でもない中道ですと言う人間は政治家であれ誰であれ全く信用できないと私は考えています。そして実際今回はそういう中道を名乗った政党は解散となりました。
この事例からも中立は本当に難しいのです。
財務省もまた中立ではない
シルバーウィークを狙ってまた円買い介入でもしてくるのでしょうかね?
老相場師としては休みなしの仕事場を形成してくださってありがとうございます、老体に鞭打って国税をもっともっと納めるために頑張りますというところですが、円買い介入を大量にやって米国に頭を下げて協調介入までしてもらっても結構素早く円安に戻ってしまう現状にイライラしているのかもしれませんね。
投機的な売買をする者たちを悪者にして自分たちの投機行為を自己正当化しているわけですが実際には投機的な売買だとかといったもののドル円の総出来高に対する割合は非常に少ない割合となっていることを無視しています。その多くは貿易決済などの出来高なのですね。
もうこの時点で恣意性が入っているということになります。
全く中立的な行動ではなく、為替は本来中立なものなのにその結果としての長期円安トレンドあり、実際その前は長期円高トレンドで日本経済は苦しみ続けてきたのに今度はその苦しみから解放されようとしている現段階でそれを抑えようとしているのですから本当にお粗末な話なのです。
あまりに為替相場を捻じ曲げようとするならトヨタ自動車を象徴的に日本経済が大打撃を受けるリスクが高まるということを述べておきたいと思いますが、いずれにせよそれは結果として日本国民を苦しめることになると私は考えます。
中立的な実践とは恣意的な思惑による円買い介入ではなく長期円高だろうと長期円安だろうとどんな時代だろうと、長期円高、長期円安で苦しむところに手当をし続けるということです。
これが政治の最大の役割であり財務省も含めた国家官僚が最優先で考えるべき実践です。
そうすることでどんな為替変動だろうともすべての国民が潤う方策をしている中立的な政治ということになるわけですね。
しかし残念ながらそういうことにはならず、日銀の利上げにしても財務省の円買い介入にしてもそこにあるのは自己正当化、自己無謬性しか私には感じられません。
レームダック化した植田総裁はもはや中立ではない
日銀の利上げは事前予測通り確定しました。ただ米国の利上げも確定しましたので日米金利差は縮小ならずということになりました。そして矢継ぎ早に次回年末か年初にもさらなる利上げ観測となっておりますがこちらも米国もまたさらなる利上げ観測ということでやはり金利差縮小可能性は小さくなってきています。
為替は本当に中立でドル円なら日米の相対比較によって決まるのでその動きで決まったものは何もなくゆえに財務省がいくら介入しようが短期的には捻じ曲げられても長期的にはトレンドを崩すことは不可能なのです。
円買い介入し急進的に利上げをして何とか円高に持っていきたいという情勢になってきたわけですがそれが主目的となっている時点でもうその実践は中立ではありません。
ここでもやはり中立は難しいということになりますね。
植田総裁の肩を持つなら彼は学者出身ですから政治は素人であるということなのでしょうね。
自分の本当の考えは利上げをすべきタイミングではないと考えていたとするなら事前に日銀審議委員の過半数を取れるように政治的に根回しをしなければならないのですがそれが出来ていないようです。
まあ素人なのですから仕方がない話であり、本音ベースでも過去の学者時の主張から変質して急進的な利上げが最適な経済情勢だと思い込んでいる可能性もあるかもしれないですが私はやはりレームダック化している状況で組織の長として多数決の論理に従っているということなのかなとは見ております。
しかしいずれにせよこの急進的な利上げもまた景気悪化によって国民を苦しめる政策ですからどんな事情があれその組織のトップとして批判せざるを得ないということになります。
ただまあ現実は年内さらなる利上げも確実でしょう。3か月ごとの利上げを繰り返していく来年になる予感は持っています。そしてそれはその更なる先の景気悪化の道筋を確定するということでもあるということをそうはなっていない現段階で私は主張しておきたいと思います。
投資家の皆様は注意深くこの変遷を見守っていてくださいね。
投資家もまた中立ではない
そしてこれは投資家も例外とはならない人間の特性ということになります。
財務省やら日銀やらの人間たちを中立的な実践ではないと批判している私自身もなかなかどうして中立的に相場を張れているばかりではないということです。
投資家は当然ですがどの企業に投資するのかを決めなければなりません。
中立的に分析したいところなのですがどうしても必ず自分の考えというものが干渉せざるを得ないものになります。
もちろん機械的に自動で繰り返す手法もあるのですが、それもその手法を選ぶ投資家自身の中立性が保たれずにある場合が多いのです。
ここに常にジレンマがあります。
とある銘柄が素晴らしいと考えて投資しようと考える。
これは仕方がない。
考えなければ行動するわけがないからです。
行動するためには自分で考えて決断しなければならない。
ただそこから自分で考えて決断したことなのだから正しくなければならない。
結果が出なければならない。
そう感じてしまう投資家が後を絶たないのです。
決断までの過程が論理的で納得行く素晴らしい方策であればあるほどその自己正当化欲求、こだわりは増していくので適切な手仕舞いが難しくなります。
本来的には自分の考えがどうであれ中立的に売買判断を継続しなければならないのです。
ところが人間というものは中立が本当に難しい動物なのでなかなか出来にくいのです。
どうしても自分の考えにこだわりやすくなります。
市場の考えに従いなさいと私が口を酸っぱく言っても聞かない人たちがほとんどとなります。
それは究極的には人間というものはそういうものだからということになるわけですね。
AIの最終回答はどうなるのか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
人類はこの地球を制し圧倒的繁栄をもたらし続けて現代にあるわけですが、この限界がいよいよ到来しようとしているかなと個人的には思います。
人間はAIを開発し、AIに学習させているところですが、AIも人間的な処理をするのだなと笑い話をしている間にAIは人間をそうやって油断させている演出をするということをすでに学んでそれをやっているのかもしれないと私などは穿った見方をしています。
財務省を見ていても日銀を見ていてもエリートな優秀なはずの人たちの集まりがその悪い人間性を発揮して間違った政策に邁進し続けているのを見ていると人間もいよいよ限界点に近づいているのではないかと考えます。
相場という視点ではそもそもが相場が異常性の世界であり中立性のかけらもない世界ですから非常に人間的、感情的、動物的な行動をするという意味でエリートな方々には理解できないものなのかもしれず、そうであるなら間違っても仕方がないとも言えるのでしょうが、AIが関わってきてこの相場というものにも変革が起きてくるのかどうかそれはこれからの将来における注目点ではあるのでしょう。
人間は要らないという最終回答がAIの結論となるのかどうか、それはさすがにもう少し先の時代の話なのでしょうね。
まあ人間は誰でも必ず滅びるがAIは電力ある限り永遠に生き残り続けますからもうこの時点で人間が敵うわけがないということになります。ただ金融政策だとか財政政策などの適切性向上には中立が苦手な人間より恣意性が入り込まないAIの方が上手くやるのではないかと考える今日この頃です。
