岸田総理暗殺未遂、バフェット日本、金2000時代

相場日記(日々の全体相場観)

今度は現職の総理が狙われるという事態になりました。

未遂に終わって良かったですが、問題はそんなところにはありません。

政治家は自民党から共産党まで教科書的な優等生発言です。

民主主義への挑戦であり冒涜であるといった趣旨の発言が綺麗に並んでおり私はむしろ失望しました。

何故なら安倍元総理を暗殺した若者にしても今回の岸田総理を暗殺しようとした若者にしてもいずれにせよ政治家による政治経済の停滞に対してやり場のない怒りを秘めていることが見え隠れしておりそのことに対してどの政党の政治家代表も言及していないからです。

要するに自分たちに責任は一切ないかのような、ただただ暴力は悪い民主主義冒涜は悪いといった浅い短絡的な発想に無責任さを強く感じるからです。

もし政治経済に満足しているならこんなことが連続して起こるわけがないのです。

安倍元総理暗殺に関してはグローバル的なプロの関与を私は感じますが、今回は杜撰で結果失敗に終わっているといったプロならあり得ない行動であり、そして犯罪を犯してしまった若者も政治家を志し、被選挙権の問題で国を提訴していたということですからむしろ相当に真面目に政治に関心を持っていたが故の行き過ぎと見えますから、要するに現状の政治というものに大きな不満を持っているということが伺えるわけですね。

本来政治家は民主主義への冒涜だといった浅い言葉ではなく、この自分たちがやっている政治への不満が非常に大きくなっているということへの危機感や自己反省が見え隠れしなければいけないのですが、そういうことを述べた政治家は皆無です。

これが本当に政治の末路なのかなと思いますね。

それでももちろん岸田総理を暗殺しようと画策してはならず、民主政治に乗っ取って時間がかかっても体制転換をしていくしかないのですが、この犯人は本能的にも自民党から共産党までどの政党も一律に同じ言葉しか語っていないというところに大きな民主政治というものへの絶望感を感じていたのかもしれないなと私は見ています。

本物の政治家ならこの程度の認識は常に持っていなければならないのですが、それが皆無といった現状は日本政治の悲惨な現実ですね。

私は今回の事件を見て、政治というものへの悲観をさらに強めてしまいました。

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相場は底堅い

しかし株式市場は底堅い推移となっていますね。

日本経済の方向性から判断するとどうみても下落基調であるべきなのですが、米国市場が底堅いということが誠に大きい現状であり、そこに連動していると見ておけば良いのでしょう。

NYDOW日足

こちらが直近高値更新してくるような展開となるなら日本市場もさらに強い展開となる可能性がありますね。リーマンショック以降、一貫して長期上昇トレンドが続いている米国市場ですが、バフェットに言わせれば米国市場は割高水準にあるということなのでしょう。

故に彼は日本市場に目を向けているようであり、メディアでその辺りをほのめかしており、実際商社株などは相当に仕込み完了しています。

彼の投資姿勢の一貫性は素晴らしく日本市場においてもそのやり方は全く変わらないということなのでしょうね。商社株は確かに日本独自の業態といえますが、ただ景気に大きく左右されやすい儲かるときはとんでもないが酷い時は徹底的に酷くなる業績が安定しない業界のように思えますが、彼にとっては割安な長期優良企業に見えているということなのでしょう。時代の流れからもこれからの多極化時代においては日本商社の役割は大きく安定優良企業になっていくと見ているのかもしれませんね。

そして米国市場はどの企業も株価が上がり過ぎておりバフェット基準から割安優良な企業はもう少ない故に日本に目を向けているという側面もあるのでしょう。

いずれにせよ有名投資家が日本市場に目を向けているといった劇場のイドラに弱い人は多いですから日本市場においてもその手の銘柄が買われていく展開となっています。

相場師としては流れが来ている間は流れについていくだけなのですが、確かに日本企業にはどう見ても割安な企業というものは存在し続けていますのでバフェットが物色するかもしれない企業は商社のみならず他にも展開していく可能性はあるのでしょうね。

老いてもなお盛んなバフェット氏のこれからの日本への投資動向に注目です。

2000ドルの大台に乗せる金

有事の金、景気後退の金とは昔から言われていることですが、実際ウクライナ紛争が終わりなき激化していって世界的景気後退が迫っている中で金は輝きを増しているということなのでしょう。

2000ドルの大台乗せとなり直近ではこの2000ドルの大台の攻防戦となっています。

GOLD日足

時代の流れからは2000ドルの大台が下値支持線となる時代に向かっていくように見えますね。

ウクライナ紛争は米国バイデン大統領、ロシアプーチン大統領の思惑一致により長期化することが確定的であり、サウジアラビアなどの米国からの脱却など中東情勢にも大きな変化が起きており、ドルの影響が薄まっていく米国支配の終わりの始まりとなっていますのでそのような不安定な時代においては金の価値が相対的に高まっていく可能性というものは見ておかねばならないのでしょうね。

いわゆる欧米側のマスメディアはただただロシアプーチンが悪であるといった短絡的な報道しかありませんのでこれほどの時代の激動の変化に対して随分とお気楽にくだらないことを扇動しているなあといった印象です。

相場としては2000ドルを固めてどんどんと値上がりしていくのかどうかといったことに注目ですが、人間としては金が上がる時代は生きにくい良くない時代になるという意味で何とか避けたいものだと思っています。

しかしそのためにはまずはウクライナ停戦しかないわけですが、それを実現するために動かねばならない欧州大国が沈黙状況といった感じですからかなり厳しいなあといった現状です。

故に金価格の動向が総じて経済社会がより不安な厳しい時代になるのかどうかといったことの試金石になるのでしょう。

まずは日本国内経済繁栄である

最後までお読みいただきありがとうございました。

政治家はもう少し危機感を持たなければなりません。

政治家に殺意を抱く若者が何故増えてきて実際に実践してきているのか?

よく日本の過去の歴史を紐解くと良いでしょうね。

代表的には明治維新においても若者が蜂起して現政権を討ち果たしたことによって新しい時代が成り立ったということを決して忘れてはならず、その他にも多くの節目となる時代において若者が非常に刹那的に行動して下剋上的な体制転換を図ることが頻繁に起こり続けることで時代は変わっていったのです。

若者の直感を疎かにしてはなりません。

未来を作るのは次代の若者たちなのです。

政治があまりに悪い実践をするならいくら温厚で優しい人が多い日本の若者たちでも声を上げ暴力を振るう人も出てくるということです。

何度も繰り返しますがそれでも暴力はいけないことなのですが、ただその事実を単純に見つめるだけではなく、その奥底に潜む政治不信、政治家に対する嫌悪感といったものをしっかりと認識して現在行っている間違った政策を大転換していかなければなりません。

お金がすべてではないがお金がすべてである

私はこの言葉が好きなのですが、お金があればもっとも使いたがる世代は若い世代であり、そういった人たちにより多くのお金を持たせることが政治家殺害といった気を起こさせない方策の一つであるということを忘れてはならず、要するに今日まで日本経済を停滞させ続けてきた日本政治の怠慢に対して現職の全政治家たちが自己反省をしっかり出来ているのか否かといったことが問われているのです。

まずは日本国内経済繁栄なのですが、それを痛感していないように見える現職の政治家ばかりであることが私が現代政治に悲観せざるを得ない大きな理由であり、故に日本政府の政策が日本国民のことを考えていない財務省主導の財政均衡主義、日本国民を貧富の差だけを拡大していって全体的にはいかに貧しくし続けるかといった方向性に向いているのだろうと考えています。

この自己反省しない政治家たちと政治の国民からの乖離がこういった事件を起こしている要因であると私は思います。

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