いよいよ中国市場が短期バブル相場前の高値更新を力強く越えてきました。
私は先週末にきっちりとその可能性を述べていますね。
国内経済政策対応は完璧ですし、発生国故のコロナからの回復が最も早いということもあり、いよいよ新しい上昇トレンドへ向けて進むべく短期バブル時の高値を超えていくといった短期バブルを否定した中長期の経済成長可能性を示したということになりますね。
日本市場は依然として不動産バブル時高値を更新することが全くできていない体たらく状況ですからうらやましい限りですが、どうであれ中国政府の経済政策を見ている限りこの歴史上最高値更新は遠からず必然でした。
日本の右寄り界隈では中国経済は破綻すると反中感情から客観的に見られていない方々が少なからずなのですが、結果は破綻するどころか世界に先駆けてコロナから回復して経済成長をしていく可能性を示すと株式市場は見始めているということになります。
私は反中でも親中でもありませんので、淡々と客観的に判断するだけですから自分勝手な色眼鏡で見ることは決してありません。
現状においては中国経済はかなりの将来可能性を示しつつあると見ております。
コロナ逆回転相場の可能性についてはすでに先月6月6日に述べていますね。
このときからコロナ第二波が煽られることで可能性は減じた感があったわけですが、やはりこの辺は陰の極状態であり、非常に底堅く最後の最後に大きくリバウンドする可能性があるだろうということを相変わらず私は考えています。
日銀は株式に飽き足らず社債にまで手を出しており、日経平均に関しては日銀が大人な買い方として君臨している上でいわゆる大企業に個別にも関わっていくといったことをしているということですね。今までの日銀ではあり得なかった対応です。
これを持って統制相場と批判する方も多いのですが、私は一貫して変わらず日銀が唯一正しい方向性にあり、異次元金融緩和を維持して日本経済を下支えしている勢力であると相変わらず考えています。安倍総理唯一の功績は日銀人事であったといって過言ではなくこのことに関しては安倍総理を淡々と評価するのですが、その後の安倍政権の日本人ラースト政策となるグローバリズム政策、市場原理主義政策、消費税増税を代表とする各種増税のオンパレードを見ていくにつき、この素晴らしい唯一の評価材料を大きく埋めて余りある酷い政策を連続して行っているということでこれほどの長期政権にさせておく必要性はなかったなというのが正直な感想ですね。最初の三年で後進に後を譲ってもらっていた方が良かったと考えます。
権力は長くなればなるほど腐敗していきますので安倍総理個人が悪いとかいうことではなく一定期間でしっかりと代えていくことがどの国でも必要なプロセスであるということですね。
逆回転相場における指標銘柄
6月6日に述べたときと同様の銘柄のそれ以後の推移を加えた日足チャートというわけですが、コロナ第二波懸念でリバウンド可能性を打ち消されてから下値を探り続けているわけですが、やはり最安値を更新する事態には至っておらず底這い傾向を維持しているといった現状となっています。
信用買い残などが圧倒的に大きくなっておりコロナ後の正常化後を想像すれば非常に割安性を示している必要不可欠な業界代表銘柄としてリバウンド可能性を考える投資家が多いということなのでしょうね。
私はこの銘柄が買いだなんだと言いたいわけではなく、この銘柄が年初来安値更新してくるならコロナパニックが続く、リバウンドしてくるならコロナ逆回転相場となっていくと考えていく上での指標銘柄になっていると思うので観察し続けているということですね。
まあ元々私は総資産が個人としては大きい現状ですのでそもそも論として大型株しか手掛けられない、もちろん過小資本銘柄を手掛けても良いのですが、総資産に比して十分な利益を得るには過小資本銘柄では十分な玉を仕入れるのが困難でかつ値を大きく汚すことなく手仕舞うことが難しい故にやるとしても小さな玉となってしまうためそれでは利益率が大きくても総資産比率では極々僅かとなってしまうため効率が悪く必然的に手掛けられる銘柄は限られてしまうわけですね。
ですからどの業界の大型株も常にチェックしていて手掛けている銘柄もありますし、この銘柄も手掛ける可能性は常にあるわけですが、いずれにせよ、逆回転相場といったものが起こってくるならこの指標銘柄は圧倒的リバウンドをしてくることは間違いないということになるわけです。
私はご承知の通り新型コロナウイルスなどたいしたことないという考えですからその考えに従うならコロナの経済的社会的影響も相場への影響も一時的で終わる、つまり株式市場は上昇基調となっていくということになりますが、私は自分の考えに拘るのではなく市場の考えに従う相場師ですからコロナの影響が大きいのか小さいのか一時的か持続的かの判断は常に市場にゆだねるということになり、コロナで最も影響を受けるだろう業界の銘柄の動向がコロナについての影響度を図る上で最も有効なものであろうと考えているというわけですね。
信用買いではなく現物買い、つまり長期投資という側面でならすでに絶好の買い場に見えることは間違いないです。
何故なら世界にとって絶対に必要な業界ですし、無くなることは決してなく、といって新興企業がたやすく参入は出来ない高い参入障壁があり、国家の安全保障面でも大事な業界故に最終的には最悪でも国家補償が確実に為されていく業界だからですね。
ただ私は短期売買が主となる相場師ですからその側面からは大きく動き出すタイミングが来ない限り本格的に手掛けることは出来ませんし、今はそのタイミングというわけではないと正直に吐露しておきたいと思います。
この辺は投資家それぞれの基本姿勢がどういった基本姿勢なのかで考え方も投資行動タイミングも変わってくるということですね。
コロナバブル相場は崩壊途上
コロナバブル相場に関しては崩壊途上にありますね。
もちろんボラティリティは相変わらず高いままですからデイトレードとしては売り買い問わず良い機会がある可能性はあると思うのですが、残念ながらバブル局面は終了し、バブル崩壊局面に入っているので一気に崩落する確率も高いと私は認識しています。
そして最終的にはバブル前の元の鞘の水準にまでほとんどの銘柄で戻り切ると見ています。
この代表銘柄としてはいわゆるバイオ株ということになるのでしょうね。
しかしながらバイオは中小の新興バイオ企業のみならず財政力も人員力もある世界各国の大手製薬企業もワクチン開発や抗ウイルス薬開発に着手していますので恐らく勝利するのは世界でいくつかの企業のみとなりますので余程の銘柄選択眼があるならその銘柄だけ買っておけば中長期でも大きく業績成長する可能性があるのかもしれないのですが、私にはそのような銘柄選択眼はありませんので崩壊相場で売りである程度利益を取ることは出来るでしょうが、それ以上の大きな興味は抱けないというのが現実でしょうね。
相場師はもちろん上がるものを買い下がるものを空売るわけですからデイトレードという側面からはまだまだ売買機会はあると考えますが、私の場合は日足を軸に考えるのでその視点からはバブル相場が終わった段階でそこからもう一度バブル相場形成するというシナリオを思考していくには新種の風邪に過ぎないコロナのワクチンや抗ウイルス薬開発では無理があると考えています。
いずれにせよコロナバブル相場は崩壊途上にある現状ですね。
正確な日取りは分かりかねますが、これから夏から秋にかけて大きく崩れてくる展開が見えてくるのではないでしょうか?
そしてさらに先のコロナ後相場
コロナ後相場はもっと中長期的な視点ですので不確実性が高まりより難しいことになるわけですが、基本的には大統領選の結果次第といったところになりますね。
現状トランプ大統領が劣勢で、バイデン氏が優勢、つまり政権交代になる可能性が高いといった論調のマスメディアが多いわけですが、マスメディアは前回の大統領選でおお外しをしており、その恣意的なマスメディアの闇を露呈したばかりですから今回もトランプ大統領憎しといったグローバルマスメディアにとってはとにかくトランプ大統領でなければ誰でもよいといった姿勢で大統領選の状況を喧伝している可能性を考えておかねばならないでしょう。
私は基本的に誰が大統領であるかということではなくどんな政策を実践すると述べて実際に実践したのかどうかといったことでしか判断しませんのでトランプ大統領だろうとバイデン氏だろうと関係なく株式市場もその経済政策結果に応じて基本的に上下していくと見ておりますが、コロナ後相場はまずはどちらが大統領になるのか、そしてトランプ大統領なら満点経済政策継続となるのかそれとももう選挙はないという意味で彼の正直な本質が出てきて政策変更されてしまうのかそれとも最初から本質なままに正直に正しいことを行っていたのかが分かることになるわけですが、バイデン氏が大統領に就任ということになるなら民主党政権となり、元々民主党政権が掲げている大きな政府思考の経済政策をトランプ大統領がやっているところでどう違いを示してくるのか、そこは評価して踏襲してくるのかといったバイデン氏の言動をしっかりと見つめ続けなければならないということになります。
そういう意味ではバイデン氏勝利なら株安は本当か?などといった論説も一理あるということになります。
基本的にはトランプ大統領の功績は一期目で出ていますから彼が二期目をやるなら大まかには一期目を踏襲する確率が高くなりそれは基本的に米国経済にとって良いということになります。一方でバイデン氏が大統領となる場合には当然政策転換となりますのでどういったところが変わるのかトランプ大統領を完全否定するような真逆なことをやるなら米国経済にとっては悪いということになりますので市場の評価が低まるリスクが生じてくるということになりますね。
この辺はバイデン氏が考えている政策に関して細かく理解しなければならないでしょうね。
いずれにせよコロナ後の相場は米大統領選後の大統領がどちらになるか、そしてどんな経済政策をするかということになってきて、それを見て上にも下にも方向性を示してくるということになります。
市場の考えに従うのみ
最後までお読みいただきありがとうございました。
長々と相場のこれからの展開可能性を記述しましたが相場師としてはどうでもよい話です。
相場師にとっては市場の考えに従うのみだからですね。
ただ相場の流れには変化が出てきていることは感じてらっしゃいますかね。
ここは気を付けて欲しいと思います。
今まで大きく注目されていた銘柄が一気に雲散霧消し、今まで全く注目されていなかった銘柄が脚光を浴びてくる可能性が生じるタイミングということです。
自分の考えに拘って特定銘柄に固執しないでくださいね。
全力買いなどもってのほかです。
相場には常に流れがあります。
そしてその流れは変容し続けています。
今回のヒントは中国市場の歴史上最高値更新です。
NYDOWに先駆けてそれを成し遂げている意味というものを考えなければなりません。
相場師は常に一か所にとどまらずその変容する流れに身を任せて様々な銘柄を仕掛け手仕舞い続けることになります。
いずれにせよ自分の考えに拘るのではなく市場の考えに拘る。
これを実践継続する投資家だけが生涯成功し続ける投資家になるわけですね。