GOLD、金が最高値水準に達してきました。
有事の金とは良く言ったもので新型コロナウイルスパニックもまた有事であるということの意味合いもあるのでしょう。
GOLDに関しては去年6月の段階ですでに私は述べておりその時の見解から変わっておりませんし情勢も変わっていませんね。
いずれにせよいよいよ2011年に金バブル時高値を超えるかどうか節目に達しつつあるということですね。
株高の金高
現環境は面白い状況です。
株高の金高なのですね。
金高は株安になる傾向が高いのですが現状はその相関関係にはない状況が続いています。
金価格が高くなるという局面は基本的には有事のリスクオフ状況となりますから株安となるといった相関があることが多いのですが、現状はそういったことは関係なく金高ということになっています。
この大きな理由を考えてみるとやはりファンダメンタル要因が非常に大きいからということなのでしょう。
新型コロナウイルスパニックが世界各国多くの国で起きてしまったので多くの国で緊急的な金融緩和を行いました。
そのことによって大きく通貨がダブついている状況となりそのことが相対的なモノの価値向上につながり、株高かつ金高に繋がっているということになります。
お金からモノへの時代環境があるということです。
これらの緊急的な金融緩和を元に戻していくような展開がやってきたときにどれくらいの揺り戻しとなるのかならないのか、金相場に関しては新高値更新なるかどうかも含めてこの方向性が焦点となりそうです。
採掘量には限界がある総量には上限がある希少性
金だけではないですが結局金属の埋蔵量には限界があり、もちろん採掘技術の発展によって深いところまで掘れるようになってその総量を増やすことは可能でしょうが、深くなればそれだけコストもかかっていくわけで、そしてそれも限界があります。
そういう点で希少性が無くなることは永遠にありません。
それがモノの価値の基本的な最低限の価値の維持というものをもたらし続けるわけですね。
株などは債務超過上場廃止となれば1円まで株価が大暴落して完全に紙屑となる価値にまで貶められてしまいますが、金などはそういったことはまずあり得ないということになります。
最高値を更新できるかどうか
基本的な世界的金融緩和情勢があった中でさらに新型コロナウイルスによって緊急避難的な追加緩和が世界各国で行われたことによって上昇の勢いを増している金価格ですが、いわゆる移動平均線からは大きく乖離しており、さらなるファンダメンタル的な材料を求めることは難しい状況で力強く最高値を更新できるかどうかは未知数です。
波動的には前回の金バブル時と比較してまだ道半ばのように見えますし、金は動き出すと短期バブル性を示すことが多い市場ですから例えば新型コロナウイルスパニックがさらに拡大していくといった展開があれば1トロイオンス当たり2000ドルといった大台を超える可能性は高まるということになるのでしょう。
投資家としてはこの上昇トレンドが維持している限り買いですし、ポジションは維持していけばよいでしょうね。
いずれにせよ前回高値は大きな節目ですから、その位置からさらなる上昇トレンドを刻んでいくなら買い増しですし、急反落していくなら売りを考えねばなりません。
投資家としては日々の値動きを見ながらその判断をすべきタイミングがやってきました。
現在の環境は最高の環境
最後までお読みいただきありがとうございました。
基本的なファンダメンタル要因に、新型コロナウイルスによる世界的緊急的金融緩和といった特殊要因と新型コロナウイルスパニックによるリスクオフ、といっても株式市場は買われているリスクオン状況であるといったコロナパニック相場といった異常性を示しているわけですが、いま最も金価格にとって下げにくい環境が形成されているということになります。
この環境が金価格にとってネガティブに変更されるタイミングが上値が重くなり大天井となってしまう可能性を高めてしまうということになるわけですが、それは新型コロナウイルスパニックの収束タイミングがいつになるかそして世界経済回復するのかどうか、そして緊急的な金融緩和を止めるタイミングがいつかということになるのでしょうね。
現状は新興国などで感染急拡大中であり、そういった国々は衛生環境なども悪いですから鎮静化まで数か月以上はかかりそうであり、基本的には数年は大騒ぎをし続けるのかなあと現段階においては私は見ております。
いい加減感染者数など報じることなく無視してコロナ感染者かどうかの検査ではなく、コロナであろうとなかろうと関係なく重症者の処置に淡々と専念する医療体制を整えていくことに集中すべきであると考えていますが、いずれにせよ世界中である程度感染拡大して世界中のほとんどの人たちが無自覚にも感染して無症状で終えるほとんどの人たちと軽症で終える多くの人たちといった過程を踏んでいくことになるということを確信しています。
ただ現状はコロナパニックが続いている状況で第二波に対してどう対処するか意見対立が続いている状況です。
金、GOLDにとっては最高の環境がしばらく続きそうですね。