上値重い日本市場

相場日記(日々の全体相場観)

何度も繰り返し述べていますが日本市場は米国市場と比して相対的に弱い状況が続いています。

一昨年来高値更新なるかの年初であるということは大発会の記事にてこのブログにおいても書きましたが残念ながら更新することはできずに反落し短期的に売り方優勢の展開となってきました。

米国市場が上昇トレンドを依然として継続している中でこの日本市場の体たらくですから日本経済はよろしくない状況であるということになるでしょう。

その一番大きな原因は永遠に負担し続けることになる10%の消費税です。

減税が何故か議論さえされない特異な税目として消費税があるわけですが、私はその逆進性から日本経済構造が過半が消費で占められているということから廃止すべきと考えていますが、その実現は不可能でありやることなど夢にも思わないといった悲惨な状況です。

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日経平均株価

日経平均週足

さて日経平均週足を取り上げました。

一昨年年初につけた高値を一昨年後半に更新したところで即急反落し調整局面を迎えて昨年年末にかけてもう一度高値を試しに来て今年を迎えたという軌跡になります。

この高値を超えて上昇トレンドを築いていくなら米国市場が上昇トレンドを維持していくならある程度連動していく展開が期待できましたが、残念ながら日本国内経済の実態はよくなく、新型コロナウイルスによる中国人観光客急減の影響もあり目先高値更新は非常に困難な情勢となってしまいました。

中期的には20000円から24000円のレンジ相場が高確率の可能性ということになりましたね。

短期的にはレンジ上限として基本空売りすべき局面です。

何度もはね付けられた後に上に突き抜ける可能性もまだありますが、あまり何度も抜けられないと逆に下に一気に突き抜けていくリスクも高まってしまうというのが相場の摂理となります。

実践的にはレンジ相場と見て上限を空売り、下限を買いといった基本姿勢を保って売り買い問わず短期売買に徹するべき局面であるということになりますね。

新型コロナウイルス

今話題の新型コロナウイルスの蔓延についての私の見解はすでにこのブログでも先日述べましたが、現在の最新情勢となっても依然としてたいしたことはないという見解は変わりません。

前回も述べたようにウイルスに関して一番大事なことは致死性です。

マスメディアは死者数を過去のウイルスと比較してそれを突破しただなんだといったお馬鹿なことを報道していますが、私は常に確率的思考であらゆる事象を考えますので死者数ではなく致死率、つまり感染した人の何%が死に至るのかということが大事でありそれが人類存亡に関わることとなると考えていますが、今日現在においても圧倒的致死性があるということが露呈した事実は現れていません。

毎年インフルエンザウイルスの蔓延によって人が死んでいますがその致死率は0.2,3%程度であり、そこから大きく乖離するような致死率は新型コロナウイルスにも生じていないというのが現状です。

もちろんこれからウイルスの細かい解明がなされていく段階において新たな事実が生じることはあり得ますが、統計においては標本数が増えれば増えるほど正しい値へと収斂していくものですから、現段階においても新型コロナウイルスに感染した人の9割以上が回復しているという事実を見れば仮に感染しても統計的には問題ないレベル、低確率事象に自分自身が当たってしまったらそれは毎年インフルエンザに罹って死んでいる人間が今回は自分だったと諦めるしかないといった程度のリスクしかない、故にたいしたことはないという帰結となります。

相場は実際関連銘柄が大きく動きましたが、すでにもうマスコミが大騒ぎしているほどたいしたことがないということが認識され始めたのか元の鞘に戻る逆回転を始めてしまっている銘柄も少なからずとなっておりこの見解の正しさを証明しています。

マスクは売れ切れ続出で薬局でもホームセンターでもコンビニでもなかなか手に入らない状況となっており、オイルショック時にもトイレットペーパーなどが買えなくなりましたが、それと同じような大衆のパニック買いみたいなことは起きてはいますが、本質的にはウイルスを遮断するマスクなどほとんどなく、医療用、軍事用としてはありますが、売り切れている多くの大衆向けマスクにはウイルスを遮断するような能力はないということにどれほどの国民が気づいているのか疑わしい状況です。

そういうわけでマスク関連銘柄はもうすでに動きすぎていますが業績貢献は確かに一時的にはありそうな気配ですね。

いずれにせよ新型コロナウイルスのリスクを過剰にも煽る人間は多いですから気をつけてくださいね。

国家、政府としては最悪な事態も想定した対応をするのは当然ですが、我々一般国民は変な不安を持つのではなく、実態は普通の致死率の低いウイルスの一つがまた現れたということであるということを理解しておく必要があるのでしょうね。

相場は一足先に終息してしまう兆しはすでに出ています。

相場は本当に動きが早いですね。マスコミが大騒ぎし始めた段階にはすでに利益確定体制を取っている必要があります。

日本経済

ということで新型コロナウイルスに関しては影響は軽微であると私は考えているのですが、影響が甚大なのは何度も繰り返しているように消費税10%増税した結果です。

GDPがマイナス成長となっており、消費税増税の重しは大きく我々一人一人の国民にのし掛かっていることが明らかになりました。

まあ誰でも容易に分かる当たり前の事実なのですが、消費したら10%の罰金を取りますので消費しないでくださいと日本政府が言っているようなものですから、GDPに占める消費の割合が過半となっている日本経済は当然ながら酷い状況に陥ることは誰の目にも明らかなことであり、事実その通りの結果が出たということになります。

消費税の逆進性の酷さはもうすでに何度も繰り返し述べましたので割愛しますが、もう一つ大事なことはこの消費税の継続性です。

毎年毎年確実に10%消費すればするほど取られ続けるということの負担、将来不安です。

こちらをあまりに軽視している方が政府関係者のみならず経済の専門家とされている識者の方々の中にも多く存在しているので悲しくなってきます。

一時的財政出動すれば一時的に前年比で浮上することはありますが、こちらは永続的な財政出動にはならないのでそれを止めた年には消費税10%という事実だけが残り続けるのです。

この当たり前の消費税10%の継続性を軽視してはいけません。

消費を大いに喚起してデフレ脱却しようとしているときに消費抑制税制となる消費税増税を二度も安倍政権は犯してしまった訳です。

この事実からしたら新型コロナウイルスなど可愛いものですね。

こちらは永遠に続くものではなくいずれ確実に収束するだろうものだからですね。

夏くらいまでには沈静化するのではないかと思います。

こういったウイルスとの戦いにおいては近年人間は圧倒的勝利を収め続けており、今回もまた近いうちにワクチンが開発されてくることが確実だからです。

消費税も減税から廃止への道筋を示せば良いので同じこと、というか総理大臣が決断すればすぐにでも出来ることなのですが、現政権はそんな気はなく、次の自民党政権でも無理そうであり、政権交代しても難しいといった日本の全政治家思考の総体となっていますので本当に我々国民を死に至らしめる困難を継続させていく時代が続くということになります。

安倍政権誕生以降、日本経済はどれほどの成長を果たしたのか?

それは過去の政権と比較してとても素晴らしい結果となっているのか?

計算すればすぐにわかることをわからぬふりをして成果の出ている部分だけを強調して取り上げている現政権とその界隈の自分だけが甘い汁を吸っている御用学者やら御用評論家等々はいい加減いなくなってほしいものですね。

衰退への道

最後までお読みいただきありがとうございました。

残念ながら日本経済は衰退への道を着実に進んでいます。

これを単純な人口減の責任とし、仕方がないとしてはなりません。

安倍政権が行った政策によって今があるという当たり前の事実をもっと我々一人一人の国民が深く認識して政策の転換、もしくは政権交代を求め続けていかねばなりません。

大事なことは常に誰が政権をやっているのかではなく、何をしているのか、したのか、それでどういう結果となったのか、ということに集中してそこだけで支持不支持を決めなければ決して日本経済の将来は良くならないということです。

外見やら印象やら清廉かどうか、誠実かどうかといった人間性やらその人物が何をしたのかしなかったのかそれはどんな結果をもたらしたのかを見ずにそういう上辺の個人的な人物面ばかりを見て多くの国民が判断することによって日本は国家として危うい状況に陥ることさえあります。

オリンピック前だというのに経済が活性化するどころか沈み込み始めたといった事実が現れている中でどうしたらよいのか、よくよく考えてみてほしいです。

相場は米国市場次第では上もあるのですが、日本国内経済を見る限りは下であり、それが現在の気迷い状況、上値の重い、高値更新できない状況を作っています。

米国経済が好調なうちは良いのですが米国経済もまた大統領選挙を控えてどうなるかわかりません。現状はまだ大丈夫ですのでまさに今が最後のチャンスとみて日本政府は政策大転換すべきなのですが、残念ながら腐敗しきった長期政権では自己否定をやってみせる器量はないでしょう。

全くもって厳しい状況ですが、この日本経済衰退への道を食い止める政権誕生が待望されますね。

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