マスメディアの扇情主義、センセーショナリズムは米国でも変わらないといったところですね。
恣意的な編集によって大衆の不安や恐怖を過剰にも煽るこのマスメディアの戦法は常に変わらぬ常套手段ではあります。
実際大衆の不安や恐怖を煽ると大衆の関心を引きつけますのでそれが視聴率などにも直結し利益が出るということですね。
しかしこういった新型コロナウイルスCOVID-19のような世界人口と比して極々少数とはいえ人命にも関わることを報道するときは常にセンセーショナリズムになっていないかどうか自己批判が必要なのですが、残念ながらマスメディアはその傲慢性から自己を見つめ直す、自己反省というものが決してできぬ媒体に成り果てています。
NYDOWの現況
さてこのところ頻繁に見ざるを得ないNYDOW週足を取り上げています。
リバウンドらしいリバウンドもなく乱高下を繰り返しながら順調な下落トレンドを形成中で年初来最安値近辺にてほぼ安値引けといったところで週末を終えています。
前述したように新型コロナウイルスに関してマスメディアがこれまでのトランプ大統領に対する鬱憤を晴らすかのごとくセンセーショナリズムに走っていますのでパニック売りが止まらないといったところです。
確かに実際米国においては全国的に感染者数が拡大中であり、それはきちんと検査数拡大しているからということなのですが、やはり数字がどんどん増えていき、マスメディアが新型コロナウイルスCOVID-19による死者だけを一人でも出れば大々的に喧伝していますので投資家の不安心理は大いに煽られてパニック売りが継続しているということになるのでしょうね。
迅速な対処をしたとしても米国はそもそも移民大国であり、中国人が大量に各州にいますので前にも述べましたが米国内全体に感染拡大していることは間違いないことではありました。
ですからこの感染者数がある程度拡大してその伸びが落ち着いてくるまではしばらく相場としては予断の許さない展開が継続するということになるでしょう。
リーマンショック時と同率の大暴落、つまり半値以下になるような15000ドルを大きく割れていくような展開がやってくるのかどうか米国内における新型コロナウイルスCOVID-19の感染拡大推移とともに今週も注視し続けねばならないということになります。
もう人類存亡の危機かのごとき凶暴化した新型コロナウイルスCOVID-19という幻想
個人的には残念ですね。
もう少し人間というものは冷静に対処できるものと考えていました。
私は最初からある程度の世界的感染拡大は避けられないが、その致死率から大騒ぎするほどのウイルスではないと述べておりましたが、マスメディアからインターネットまでセンセーショナリズムが蔓延しており、新型コロナウイルスCOVID-19はもう感染したら最後、確実に死に至るかのごときパニック症状を世界中に印象づけているといった状況となっています。
さて、気をつけるべきことがあります。
それは感染者数の数字でこの国は大丈夫でこの国は拡大していると断定することは早計ということです。
米国では現在のところ10州でドライブスルー方式の検査が受けられるようになっており、感染者数も確かに急増していますが、それ以上に検査者数も圧倒的に急増しているからです。
つまり国別で見た場合、日本は確かに感染者数としては少ないが、検査者数はどのくらいいるのかということも比較した上で国別の数字を見なければ正確ではないということですね。
潜在的感染者というものを考慮しなければならないということです。
だからイタリアが致死率が高いだとかどこどこは低いだとかいう短絡的なマスメディアのような報道をしていてはいけません。
私はどの国がどうこうではなく人類視点で見ての致死率のみしか興味がありませんので、国別差異がどうであれ感染者に対しての致死率数字が急増しない限り、全く不安も恐怖も感じません。
この致死率もあくまで検査した人、つまり発熱などの症状が出て検査をしようと考えて病院等に行ったりした人のみカウントされているわけであり、無症状無検査の人は相当数いる可能性がありますので実質的には致死率の数字も公表されている数字よりずっと小さいものになる可能性があるわけですね。
ただそれはあくまで可能性というだけの話であり客観的データではありませんので私は公表されている感染者数と死亡者数から算出される致死率のみに注目し続けているということになります。
そしてこれは世界どの国においても概ね平準化しており、数%程度であることが確定しています。
この数字を見ても人類存亡の危機かのごとき凶暴化した新型コロナウイルスCOVID-19という幻想を頭の中で膨らませた人間たちは右往左往する喜劇をマスメディアの扇動によって演じている現在ということに相変わらずなります。
ただただ苦笑するのみというのが私の率直な感想です。
相場師としての姿勢
相場師としての姿勢は変わらず、市場の考えに従えということになります。
さすがに下げすぎであると誰が見ても分かる状況ですし、私個人的な売り玉の含み益も膨大な数字となっておりますが、短期的下落トレンドは綺麗に形成され続けていますので基本空売り姿勢で行かねばなりません。
言うは易し、行うは難しなのですが、淡々とやり続けることが大切ですね。
NYDOWに関してはファンダメンタル的には妥当水準から割安水準へと入ってきました。もちろん新型コロナウイルスCOVID-19の影響が長引く、つまり世界各国入国禁止外出禁止状態のようなことが長期に及ぶことになるなら話は変わってきますが、基本的に世界的にも中国のように収束傾向を示してくる段階、春から夏にかけて認知されていき通常の経済活動が始まり出すなら投資家としては買い推奨水準になっているということになります。
私の実践姿勢は前回述べた通り変わらず、そういうことになるまでは適宜利益確定しつつ空売り姿勢を基本として売買していくということになりますね。
東京オリンピック予定通り開催は中止様相でREIT崩壊
東京オリンピックの中止、延期観測は世界各所で挙がりつつあります。
新型コロナウイルスCOVID-19の感染拡大情勢によって変わってくるのでしょうかね。
しかし仮に感染者数の伸びが世界的に落ち着いたところでそれで安心して日本に外国人が訪れることが出来るかといえばそうでもないでしょう。
そしてたくさんの人たちを一カ所に密集して集めて歓声を挙げるような応援をするわけですからウイルスにとっては絶好の勢力拡大所となります。
この辺の対策を完璧にやるためにはあまりに時間がなく、日本にとってはタイミングが悪かったというのが私の考えですね。
開催国がどこであっても今回は中止すべきでしょう。
そしてその可能性が高まるということでREITが圧倒的暴落をしています。
日経平均株価を大きく離して大暴落といったところです。
さすがに行き過ぎ感がありリバウンド狙いをしたくなるチャート形状となっていますが、現状ではこういったものを保有している金融機関などが決算対策も兼ねたパニック売りをしているのでしょう。
ファンダメンタル的には割安性を示すようになっており長期的には買っておいてもよい水準ですね。ただ新型コロナウイルスCOVID-19と東京オリンピックの見通しが明らかになるまでは落ち着くことは難しいといった状況です。
パニックは続くがそれは永遠ではない
最後までお読みいただきありがとうございました。
引き続き米国での感染拡大初段階といった現状ですからパニックは続くということになりましょう。
欧州も含めて当面は感染拡大情勢が鈍化し、収束傾向を示してくるといったタイミングが底打ちタイミングとなる可能性が高いということになります。
トランプ大統領は連日記者会見を開いており、上に上げたものはその最新のものですが、各種業界との会議や各州知事との会議なども行って精力的に対策を採り続けていますが、如何せん私が何度も繰り返し述べていますように中国人は米国に多数おりますのである程度の感染拡大はもう確実なことでした。しばらくは感染者数が日々報道されて死亡者数が強調されてパニック状態が続きますので株式市場としても不安定な状況は続くでしょうが、すでに政策的にやるべきことはやり尽くしており、それは適切かつ迅速なものですから後は時間が解決してくれるだろうと私は判断しています。
トランプ大統領にはこの言葉を贈りたいと思います。
The darkest hour is always just before the dawn.