中国市場

相場日記(日々の全体相場観)

アジアで最も重要な株式市場は残念ながら日本ではなくなりました。

現在は中国市場が世界経済にも大きく影響を与える大事な市場となっています。

時代の流れは残酷ですね。

しかしそのような市場になってしまったからには無視することは出来ず常に注視し続けなければなりません。

今日はその中国市場について考えてみたいと思います。

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米国同様

壮大な乱高下だが基本上昇トレンド

中国A50株価指数の五年ほどの週足チャートを掲載しました。

これまた三尊天井だと言いたいところですが、米国市場や日本市場とは異なり、長期間というスパンで圧倒的な値動きを起こしていますのでちょっと異なります。

短期バブル相場を形成しその崩壊が起こり、再びその高値まで行っては落ちるが、三度挑戦しているところの押し目買い局面という現状ということになります。

新高値更新出来るかということになりますが、五年前は完全にバブル相場でしたが、今回は五年間の経済成長によって仮に株価が新高値更新したとしても経済情勢によっては妥当なものであるとすることが可能となる現況でしょう。

この史上最高値更新なるかどうかということは米国市場も同様になっており、それはつまり米中貿易協議の行方が米中どちらにとっても大切であるということを意味しています。

日本にとっての中国

日本にとっても中国は大事な国となっています。

中国に進出している日本企業は相変わらず多く、かつてのような安い労働力を使うための工場建設ではなく、中国人の平均的生活水準の向上によって日本を遙かに上回る購買力となってきておりその中国内需消費を掴むために中国に進出する企業が多くなっていますね。

政治的には日本にとっては敵国ということになりますが、経済的には切っても切れない関係になってしまっているということになります。

本来は日本市場が力強くデフレ脱却し持続的経済成長を果たす予定だったのですが残念ながらアベノミクスは初期の形から変質し最も大事な財政出動が杜撰な一時的小規模なものに抑えられてしまいましたので圧倒的金融緩和のみならず圧倒的財政出動を継続して行うという正しい政策を行っている中国政府による中国経済との差は大きく拡がっていく結果となってしまっており、その差が軍事的にも非常にバランスの悪い脅威となりつつある現状です。

従ってそういう側面においては従米やむなしといった現状を作っているわけでありそれは現状認識としては大事なのですが、米国管理体制から脱却していく可能性を論じていた一筋の光明時代からは遠く及ばぬ暗澹たる現状に安倍政権はしてしまったということになります。

というわけで日本にとっての中国の存在は著しく大きなものとなってしまいました。

味方なら良かったのですが基本的に反日でもあり敵対国という間柄ですのでしっかりと対峙していかねばならないのですが、こちらも安倍政権は移民推進政策という時代に逆行する政策を施すことによってその移民の大多数が中国人であることを理解していながらその中国人による人口侵略を推進する結果となってしまっているといった内政の失敗も実践しており敵に塩を贈る形となってしまっています。

政治経済両面で日本は危うい状況となりつつあります。

ではどうすればよいのか?

恐らく米国だけでは抑えきれないでしょう。

それで安倍総理はロシアに狙いを付けたのでしょうがロシアは正直なところ中国寄りと見ておくべき存在であり、あまり深入りは禁物なのですが、北方領土を実効支配しその経済開発に日本を利用するといった現状となっておりその行く末もまた安倍政権の国益を害した外交失敗として歴史的汚点を残す危険性が生じています。

結局は前にも米国市場の行方にて述べたのですがインドとの関係を深めることが大切だと私は考えています。

同じアジア諸国として大国としての存在感も増してきており、反日ではない国家として積極的に外交交渉をしていくべき国となるでしょう。

経済的にもそうですが、政治的にもここを21世紀の最重要事項として置けるかどうかが日本にとっての生き残りの鍵となると私は見ております。

核兵器保有国ですので中国と十分に対峙できるアジアの民主主義国家として覇権を握る可能性はあると考えておくべきでしょう。

日本としてはそれを見越して事前に手を組んで強い関係性を築いておくことが大切ですが、現状の政府は相変わらず従米姿勢の徹底という感じでそれどころではないようです。

もう少し国家百年の計で日本を世界地図におけるどのような位置に持って行くのかどのような世界国家関係性を構築するのかということを考えてほしいものですが残念ながらそのようなことを指向する本物の国士は政治家という職業に就く人間の中にはいないということなのでしょう。

米中貿易協議の行方

最後までお読みいただきありがとうございました。

中国側から見ても米中貿易協議の行方が何よりも大事であるということは依然として変わらぬままであり、この完全決着はあり得ないですが一時的な一応の妥結という演出はあり得ると私は考えておりそれがいつになるのかが相場としては焦点となります。

その辺を睨んで歴史上最高値更新なるかならないかが決まってくると思います。

相場師としてはその時間的推移を注視しながら売り買い問わずその方向性に上手く乗ることを心がけるということになります。

いずれにせよ中国はもはや世界経済にとって大きな影響を与える国となってしまっており、米国も完全に叩きつぶすことは自分自身を痛めつける諸刃の剣となる相手国となりました。

かつて日本が経済的にそれを目指したときには徹底的に叩きつぶされた歴史があるのですが、中国はその日本の例を反面教師にしてよく対処して頑張っているなという印象を私は抱いております。

結果どうなるかはもちろん誰にも分かりませんが、中国市場もまた短期バブル崩壊前最高値更新なるのかどうかといったことが目先の焦点となっていきます。

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