勝って奢らず負けて臆せず

独活日記(相場を生き抜くために)

勝敗は時の運である。

良く言われる言葉ですね。

日本代表の格上ドイツ、スペインに勝って格下とは言えないのかもしれないが、日本がボールを優勢に支配していた相手との戦いでは負けるといった結果はまさに勝敗は時の運と言った言葉を体現したことになったと私は考えています。

私はサッカーというものに対しては全くの素人ですからその観点からは何も言えないのですが、一応プロの勝負師として長年相場を張り続けてきて生き残り続けてきた経験から同じ勝ち負けといった結果が出て行って結果を残し続けなければならない勝負師としての観点から述べていくと表題通り勝って奢らず負けて臆せずのメンタリティを保ち続けることが出来るかが総合的勝利、サッカー日本代表にとってはベスト8へ向けて勝ち抜くといった目標達成へ向けての鍵となるということになりますね。

力の差がある云々を言う人は多いですし、戦術がどうだこうだと後出しで結果論をああだこうだと述べられているわけですが、もちろん技術差というものはあるものですし、戦術によって戦い方が変わることは間違いないですが、そこに絶対的な正しいものはこれであるというものは何もないですし、そしてプロとアマの戦いではない以上、結局はそれは大差となるものとはならず、前々回に述べた通り、短期決戦では安定した精神を保ち運をいかに引き寄せるかといったことが大事となるわけです。

奇しくも第一戦でドイツを破った弱者の戦略、しっかり守ってのカウンターといったことを第二戦でコスタリカに再現されてしまったといったことになってしまった大きな理由は結局ドイツに勝った驕り、もちろん代表選手たちの語る言葉の中にはそんなものは微塵もなかったのですが、言葉でいくら一戦一戦が大事、次に切り替えると述べていても心の中にどうしても生じてしまうもので私自身何度も相場を張っている中で経験してきたことなのでやはりどこまで行ってもどんな世界でも勝負師にとって最も大事な要素は精神と運だなあということを改めて感じました。そしてスペインは完成度が高いからまず勝てないと言われていても臆せず取り組めば普通に勝てるということをしっかりと日本代表の皆さんが証明しました。

しかし当然ながらまだ全く終わっておらずベスト8入りが目標なわけですから、まだ目標達成とはなっていないと厳しく自己を律して次の試合に向かわなければならず、まあそんなことは言われるまでもなく選手たちは気持ちを入れ替えていると思いますが、スペインに勝って奢らず、クロアチア戦に向かって欲しいですね。

いずれにせよ最高の舞台で最高の相手に挑戦できることは滅多にないことであり、現日本代表選手たちはもちろん、後世の日本代表にとって貴重な経験の糧を得ることになるでしょう。この経験知はとてもとても大事なものなのです。

私自身長年相場を張り続けて様々な予期せぬ困難な経験知を積み重ねてきて今があり、そしてそれを後世の相場師たちに紡いでいくために相場の真理を日々このブログで淡々と記述していってますので日本代表選手たちも今回の経験知をしっかりと後世に紡いでいけるように奮闘して欲しいですね。

そしてもちろん決勝リーグも一つでも多く勝ち進んでさらなる経験知を増やしていけばなおよいことは当然のことです。

まさに結果が全ての世界がプロの世界であり、そこに例外は一つもありません。

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勝つと奢るのが人間心理

勝利は嬉しいものです。

嬉しい気持ちを表現することは良いことなのです。

しかし私は相場を張って勝利しても何の感慨も抱きません。

何故ならこの一取引の勝利で相場師人生が終わりではないからです。

日本代表の皆さんはある意味では私より厳しい短期的な数回の試行における勝利が求められますが、別の意味では私の方がずっと厳しい、何万回の試行における生涯にわたる勝利を目標にしていますので目の前の勝利がいかに大勝利であっても一切奢ることもないのです。

ただ人間心理は常に勝つと奢るといった方向性に向いてしまいます。

今回の日本代表選手たちももちろん次の試合に切り替えたい。もう今日のことは忘れて行かねばならないと口では述べるわけですが、直前の結果がどうなったかということは常に人間心理に影響を与え続けており、それをきちんとメンタルトレーニングで完全抹消させていくにはまだまだ人間として彼らも若すぎるということになるのですね。

一般人よりはもちろん大人びていてしっかりしたメンタルの持ち主であることは確かなのですが、なんだかんだ言ってもまだまだ人生経験は浅い10代20代30代の若者たちの集団なのです。

ここは理解してあげないといけないと私は考えています。

彼らが奢っていたとは全く思いませんし、むしろ一般の若者たちよりしっかりしていることは分かるのですが、それでもやはり直近の大勝利というものがもたらした心理的影響は第二戦で大きくチーム全体に出ていたと思います。この辺の無意識的な驕りの排除は年配の人間、つまり代表監督以下の役割であったわけでその辺のところがしっかりなされていたかどうかといったあたりが反省点となるところでしょうね。第二戦での勝利が必須と考えていたなら一戦目の結果如何に関わらず全力で勝ちに行かねばならなかったと私は考えています。実際相場を張る上でもここは勝てると直感する局面はありそのときは私はリスクを負って攻め続けます。もちろんその結果手痛い損失となることもあるのですが、かなりの高確率で勝てるのでやはり勝てる確率が高いところでいかに実際に勝てるかということが総合的勝利の鍵となります。そういった点では監督のマネジメントという意味でもコスタリカに対して全力で叩き潰すといった感じには見えず、引き分けでもよいといった戦略だったかのように私には見えました。結果どちらが功を奏すかは分からなかったわけですが、勝負師としては前者の方が成功確率が高いということは間違いなかったでしょうね。

しかしいずれにせよ勝つと奢るのは人間のどうしようもない性であり、これは日本代表チームだけではないどの代表チームにおいてもあることで故にこういった今回のような下馬評通りにはならないチームの強弱を比較して結果予想的中など出来ないということになります。

負けて臆せずで行けばよい

そして勝負師としてもう一つ大事なことが負けて臆せずということですね。

私のように長年毎日損切りして負け続けている人間にとって負けることは朝飯前となり、当たり前のこととなり、必要経費くらいに考えるようになれるわけですが、日本代表においてはそんな何万回といった機会があるわけではないですから比較はできないのですが、負けたことは痛いことは痛いがこれで終わりではないと臆せずスペイン戦での再びのジャイアントキリングを目指していけば良いということになります。

負けるとどうしても意気消沈し、しかも奇跡的な大勝利の後の敗北は精神的により強いダメージを与えられることがほとんどなのです。

しかしこちらも負ける経験を繰り返せば繰り返すほどそれは当たり前の話となり、総合的勝利を得るための必要経費であると思考できるようになれます。

もちろん日本代表選手たちもスペイン戦でドイツ戦の再現をという想いを強くしていらっしゃったとは思うのですが、ここで注意しなければならないことはやはりいくら口先で次勝てばよい、次に切り替えていると述べていても直近の最低引き分け以上で勝ちたかったそして確率的には勝てる可能性が一番高かった試合で最悪の結果となってしまったことによる心理的影響は必ず残っているのでいかにしてその無意識的な臆しを排除していくかと言ったことが大事となってきてそのマネジメントが出来ているかどうかがスペイン戦での個々の選手たちの動き、チームとしての動きで見えてくることでしょう。そして結果しっかりと勝ちに行くというメンタリティは強く感じ、結果も勝利という素晴らしい結果、再びの優勝候補からの勝利となりました。

まさに負けて臆せずを証明して下さった日本代表選手たちとなったことはとても素晴らしいことですね。

勝敗は時の運

最後までお読みいただきありがとうございました。

いずれにせよ勝敗は時の運、システムが何だ監督の采配が何だ、個々の選手がこうすれば良かったああすれば良かった、そんなことは結局現場で実際にリアルタイムで決断しなければならない人間ではない人が偉そうに机上の空論を述べているだけの話であり、まさにただの口だけ番長でしかありません。実際勝つ確率は圧倒的に低いと偉そうに評論家たちが述べていたドイツスペイン相手に勝利し、ここには絶対勝たねばならないし勝てるはずだと偉そうに評論家たちが述べていたコスタリカに負けるといった評論家たちがいかに適当なくだらない人間たちかを日本代表選手たちがグループリーグの全試合で証明してしまったことは痛快であり、面白いなあと感じます。

私は自分で表現できない、したこともない人がそういうことを述べるべきではないという考えを持っていますので私は自分で表現できないサッカーのシステム論やら監督の采配やらそれぞれのポジションの選手への評価やらに関して意見を述べることは一切ありません。

ただ似ていると思うのは私自身相場師として相場を張り続けていて当然その手法システムを確立することは大事であり、それを淡々と実践継続することで総合的成功結果をもたらしますし、状況に応じて臨機応変に采配していかねばなりませんし、どうポジションを取っていくかということは最重要の課題であり続けているというところです。

勝負事はどんな勝負もやるべきことは変わらないということなのでしょうね。

故に結局過去の結果にこだわらず目の前の事象に対して適切に淡々と実践継続できる精神とそのことによって自分にしっかりと運を引き寄せて勝利という結果を導き出していくといった過程もまたどんな勝負事でも変わらぬ真理なのでしょう。

応援する立場としてはただただ日本代表選手たちの奮闘、そして勝利と言う結果が再び生じることを祈念しております。

そして結果がどうであれ机上でああだこうだと述べている無数の愚劣な評論家たちより、実際に現場で実践している極々少数のあなたたちが最高に素晴らしい人たちであるということを強く主張しておきたいと思います。

もうすでに優勝候補を二度倒したことで奇跡でもまぐれでもないサッカー日本代表であるといった偉大な歴史の一つになっていますが、さらにその偉大さを大きくするべくここまで来たら目標達成、それ以上のまさに本物の奇跡を起こしてくださると良いですね。

勝敗は時の運、故に日本代表が最強運を引き寄せる可能性は十分にあるでしょう。

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