半値戻しの底堅き米国市場、ロックダウン延長相次ぐ世界、給付金対象拡大拒否する財務大臣

相場日記(日々の全体相場観)

さてマスメディアを筆頭に新型コロナウイルス報道はむしろ日増しに過熱している状況で多くの人たちにコロナ疲れが起きつつあり、精神的に病む人も生じてきて自殺者も出ています。

不安や恐怖を煽る方々の罪は本当に重いということですが、相場では長年こういったたぐいのことが渦巻き続けており、現在においても依然としてあり続けていますからこういった勢力は常にどの時代にもいて意図的にも無意識的にも世界中に混乱を巻き起こそうとして利益を得る利害者であったり自己満足する愉快犯であったりして存在し続けますので諦めるしかないのでしょうね。

そういうわけで不安や恐怖に煽られた世界において厳しい経済情勢は続いているのですが、今日はその中で将来へ向けての変化も起きてきていますので今日はそのことを考えてみたいと思います。

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半値戻しは全値戻しとなるか?

NYDOW週足

米国市場はいよいよ200週移動平均線を越えて半値戻し水準に達してきました。

新型コロナウイルスの蔓延は相変わらずの状況ですが、緊急的なゼロ金利政策や大規模な財政出動などで収束後はむしろ圧倒的な米国経済となるということを市場は先取りしていく形で強い展開が継続していると見てよいでしょうね。

私も何度も繰り返し述べておりましたが、セリングクライマックスここに極まれりといった状況で、過剰なまでの新型コロナウイルスに対する不安や恐怖を煽る喧伝によって今回の事態は巻き起こされてしまったということになります。

相場は何事も起こり得るということが改めて証明されたといういつもの話なのですが、相場としては半値戻しは全値戻しといった相場格言が適用されるような圧倒的なリバウンド相場がこれから起きてくるのか、それとも200週移動平均線における攻防が続くのか節目が来たので提示したということになります。

力強く上昇トレンド再形成となるような素晴らしい展開となるのかどうか、新型コロナウイルス情勢を睨みながら注視していかねばならないでしょう。

ロックダウン延長相次ぐ世界

南アフリカやインド、フランス、英国と新型コロナウイルス感染拡大継続中ということでロックダウン延長が相次いでいます。

ワクチンや抗ウイルス薬開発の時間稼ぎのための都市封鎖政策が継続ということで経済的には引き続き厳しい情勢が継続されるということになります。

私は何度も繰り返しておりますようにいずれ感染拡大リスクを承知でその日生きるために経済活動を再開せざるを得ない、つまり新型コロナウイルスと上手くつきあっていくことを覚悟してロックダウン解除して元の生活に戻る決断をする日が各国首脳やってくると見ておりますが、中国は今回の発生国で先行していたということもありますが、大いなる決断をすでにしており経済活動が再開しています。このことによって再び感染急拡大するリスクは当然生じており実際にそうなる可能性もありますが、経済活動停止による死亡者増加という側面をどう評価するかといったことなのです。

すべてを救える満点政策ができればよいのですが、そんなものはなく何かを取って何かを捨てる決断をしなければならないのです。

そういった意味でロックダウンをしていないスウェーデンの事例は面白いですね。

店やレストランなども開いたままであり、国は人々に社会的距離を取るように要請はしているが経済活動は普通に行われ続けています。

もちろん大規模な集団発生などが起こるリスクは生じるが、それはロックダウンしてもしなくても変わらないといった判断なのでしょうね。

国家としての判断は結局何が正しいか間違っているかは何とも言えません。

最終的にはそれぞれの国の最高権力者が自らの責任で決断するしかないのですね。

そういう意味で日本の安倍総理は責任を持ちたくないといった情けない状況であり、非常事態宣言を出して外出自粛要請をしたり店舗の休業要請をしておきながら補償は微々たるもので休業補償などは一切しないといったちぐはくな実践となっています。

スウェーデンのように国民に社会的距離をとるように求めて自立した自制を求めながら集団免疫獲得を狙うといった他の欧州国から批判されても自分たちの考えを貫く姿勢というものがなく、周りの顔色を伺いながら配慮しながら小出しで変更していく姿勢はこういう緊急事態では最悪な対処ということになります。

結果はもちろん分かりません。結局は一人一人の国民が互いに社会的距離を取って不要不急の外出は控えて真面目に感染拡大防止に努める民族性がどうかといったことが大きいからです。

そういう点では日本人は真面目な民族性がありますので実際死亡者数なども他国と比して少ないように忠実に遵守する民族であるということになり最終的には最もよい結果を残す可能性はあります。

政府が世界で最も酷い対応でありながら最高の結果となった場合はとても凄いことであり日本人は上の者以外は優秀な人たちが相変わらず多いなあということになりますが、いずれにせよ、世界各国多くはロックダウン延長を決めており、世界経済は確実に悪化が継続しているということになります。

給付金対象者拡大に難色を示す財務大臣

財務大臣の発言を見ている限り、日本政府はとにかく金を出したくないのだなということは理解できます。

緊急事態で最も金を出せる可能性があるのは日本政府のみなのですが、シャープがマスクの国内生産を開始するだとか、ソフトバンクの孫氏も5月から月産3億枚を原価で納入することを決断しており、中小企業でも厳しい繊維産業を営む企業の少なからずがマスク製作販売に動いています。新型コロナウイルスにおいてできる限りのことを民間企業として行われている状況で財務大臣はお気楽に給付金対象者拡大に難色を示して俺は政治をやっているといったことを誇るだけの危機感なき自己中心主義に邁進しています。

本来は政治家は実践家ですからこういう危機のときに大きな力を発揮して過去の過ちを乗り越えて自分の考えにこだわらずに大胆かつ迅速に財政出動をして多くの国民を救うことが出来て大きな支持を得る機会なのですが、安倍政権は長期政権となり、権力は腐敗して国民無視の状況となっていますのでこういった財務大臣の発言がお気楽に出てきて、それでも自民党消極的支持にはなるだろうと値踏みしているわけです。

もちろんこんな財務大臣ですから消費税減税などあり得ません。

一部の自民党若手政治家も結局は単なるかけ声だけで自民党を脱しても国民のためにやるという気概はなく、不満の火消し役にしかなっていませんね。

しかし最終的にはこのような国民無視の体たらく政権を作ったのは我々一人一人の国民であり、まさに投資は自己責任といったような国の政治は国民の自己責任ということになります。

いずれにせよ、このままでは新型コロナウイルス死亡者は世界最小限に食い止めることは出来たが経済苦での死亡者が世界最高数となるといった笑えない状況となるリスクは日増しに高まっています。

相場は引き続きリバウンド買いを狙う展開

最後までお読みいただきありがとうございました。

私は相場師ですので相場のことを語るべきなのでしょうが、不安や恐怖を自己反省なきマスメディアその他が煽り続けており、政治は日本人ラースト政策に邁進しておりますので、仕方なく取り上げています。

本業の相場は大いなるボラティリティが生じていますので個人的にも大利となっています。

現段階においてはセリングクライマックスからのリバウンド買いを狙い続けていけば良いでしょう。

日本政府が体たらくの失政状態であり、日本経済の将来が暗澹たる状況であったとしても株価が上がるなら買うしかありません。

相場師は自分の考えにこだわることなく、淡々と市場の考えに従っていかねばならず、現在は買い難きを買うべき状況が継続しているということですね。

もちろんいつ何時方向転換するきっかけが生じてまさに日本政府の失政と日本経済の暗い将来を先取る相場が到来する可能性はありその場合はもちろん空売りを敢行しなければなりません。

というわけで相場師としては今日も淡々と良い仕事をこなしていくだけの話であり、日本経済がどうであれ全く問題ない状況なのですが、日本政治、日本経済は世界で最も酷い状況が待っているリスクが高まっているということになります。

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