コロナ後変革バブル相場というのはコロナといった殺人ウイルスと過剰にも見なされるものによって時代が一気に変革すると思い込んで異常にもその手の関連銘柄が買われてしまっている相場です。
しかし人間というものはそれほど変革を好みません。
基本現状維持としながら漸進的に変えて行くことを好む人が多いのですね。
しかし株式市場は思惑や期待で短期的には大きく動きますからこのようなバブル相場が起こっていきコロナショックから今日まで随分と長く異常なまでの二極化相場、つまりはコロナ変革バブル相場が続いてきたわけですね。
私が6月の段階ですでに述べていたことがここにきてようやく生じてきています。
今日はこのことを考えてみたいと思います。
AI,IOT、DX横文字を過剰にも信奉する者たち
横文字大好きな方々は多いですね。
株式市場は大いにこの手の新しいものに反応しますので取り上げられやすいのでしょうが、現実は全く追い付いていないことはあまりに多いですね。
コロナ禍が続いていることによって確かにインターネット利用者は急増し、テレワークや巣ごもり消費など起きてその手の銘柄の業績は伸びていますが、これが永続する時代変化となるかどうかは未知数でした。
こういった過度な技術信奉は間違いやすくなりますね。
50年100年という単位でなら確実にその方向性に進む可能性があると言えると思いますが、現実に生きている我々は今ある現状というものを当たり前のものとして考えていますからそれ以上のものに変革されていくためには我々がやはり一人もいなくなる子孫の時代にならなければ難しいのですね。
テレビが当たり前の時代となり、パソコンが当たり前の時代となり、現在はスマホが当たり前の時代となりました。
確かに使う道具、情報得る道具は時代と共に変遷していきますが、結局は人間が生活するということは何も変わりません。
人間も動物である限り生老病死を経ていくわけであり、その中でどのように生きていくのか何を為していくのか考えて行動していくわけですね。
そのような人間が生み出しているものの一つに過ぎないこの手の横文字のものたちはやはり過剰に信奉するのではなくほどほどに将来のある程度の可能性として見る程度の評価に最終的に落ち着くことになるというのが私の考えです。
つまりコロナ後変革バブルは確実に一定の崩壊をするだろうということですね。
その中で生き残るものも出てきてそういったものは新しい飛躍を何年後何十年後かに起こしていくとは思いますが、その他多くのものはやはりコロナワクチンが出来てきて新型コロナウイルスの社会的受容が進んでいく時代においては消えゆくものであると思います。
逆回転相場の可能性
しかしながら異次元金融緩和、大規模財政出動が世界的に行われていることは現状間違いなく、バイデン新大統領御祝儀相場は到来しています。
一気にNYDOWが歴史上最高値更新するに至りました。
ただし物色傾向は異なり、まさにコロナ禍でダメになるだろう業界の行き過ぎが一気に修正される形で逆にコロナ禍が追い風のコロナ変革相場関連銘柄が暴落する形で物色変化が一気に起こっています。
株式市場はようやくコロナパニック相場から脱するのでしょうか。
人間はやはり面と向かって唾を吐き合って話すコミュニケーションというものが認知症予防にもストレス解消にも人間的成長にも大事です。
オンラインではどうしても視覚と聴覚のみであり、それ以外の五感や雰囲気、オーラといった目に見えないものを互いに感じ、触れ合わせながらコミュニケーションを取るということが全く出来ません。
インターネットは確かに便利な各種情報を提示してくれますし、世界中の不特定多数とのコミュニケーションを可能にする便利なものですからこれからも使われ続けることは間違いないのですが、やはり過剰にもそればかりの時代になるといった信奉をすることは間違いであり、相場は先取りしてそのコロナパニック解消時代の到来可能性を見ていると私は考えています。
その逆もまた真なりとなり、逆回転相場の指標銘柄として取り上げている銘柄も公募増資で一気に悪材料出尽くしといった感じで窓を開けて大幅反発しており、ここから一気に逆回転相場が始まるのかどうかといった現状ですね。
永遠にコロナパニックを続けるべきではありません。
人はやはりスマホ画面上で見るだけではなく実際に現地に旅に出てその画面上で見えた風景を自分で直に体験するということが大事なのですね。
いずれにせよ新型コロナウイルスは高致死率の殺人ウイルスではない高感染率の新種の風邪なのですから、私がもう何か月も前から述べているとおり、社会的受容に進むしかないのです。
相場的にはこの逆回転相場の可能性というものを見逃さずにいるといいでしょう。
ナスダックのみの調整局面
元々私はナスダックプチバブル相場と命名してもいましたが、それは崩壊過程を踏みつつありますね。
業績の裏付けのないコロナバブルとは違ってナスダック連動型相場はしっかりと業績を伴っていますので元の鞘となるような展開確率は低いと思いますが、ちょっと上に行き過ぎていましたので流石にそろそろ調整局面に入ってよいというところでしょう。
実際ナスダックのその手の銘柄の大崩壊によって日本も当然のごとくその関連銘柄がストップ安相次ぐ大暴落の展開となっています。
母なる相場は脆いと述べた私の言説も証明されましたね。
とはいえ株式市場全体的には問題なくNYDOWは歴史上最高値更新を一気にしましたし、単純に短期的にはナスダック売りのNYDOW買いをしてその乖離を収束させている段階に過ぎないと見ることは可能でしょう。
もちろんナスダック日足においては三尊天井的なチャート形状にはなってしまっており、ここまで大きく上昇し続けてきた高値圏での形成ですから本格的な調整局面が始まる可能性もあるのですが、いずれにせよあまりにナスダックに一極集中していたコロナパニック相場でしたからその辺がある程度修正されることは健全でしょう。
相場師としては下手に一つの主題にこだわらないことです。
今までそれで上手く行ってきたからといってもそこに拘り続けてはいけません。
何故ならそういったものは永遠に続くものではなくいつかは無くなってしまうものだからです。
いずれにせよ大事なことは日本市場は常に米国市場に連動して物色傾向も変わっているということですね。
本質的には米国と日本では最初に挙げた横文字関連事業での進捗度合いも全く異なるのに米国市場でその手の株価が暴騰すればそれに連動し、暴落すればまたそれに連動するわけですね。
日本株式市場は相変わらず米国株式市場次第でどうにでもなる市場であるということになります。
相場の真理はいつも一つ
最後までお読みいただきありがとうございました。
最近は週二のブログ更新にしています。
毎日毎日評論家のように相場がどうなるこうなる社会がどうだこうだと述べる必要性を感じなくなってきたというところですね。
相場の真理ももう今は亡き旧ブログ時代からもう十数年語り続けてきていますので毎日語ることもなかろうと思うように私自身心境変化してきています。
しかし今日は相場に大きな変化の兆候が表れてきていたことを昨日場中に感じましたので緊急的に述べました。
相場は定刻通りに急変していくわけではないので本当に油断が出来ません。
日々相場を眺め続けて場中実際に相場を張って感触を確かめ続けている者だけが分かることというものがあります。
こういったことは机上の空論家では決してつかみ取ることが出来ないものです。
だから私は口先だけの評論家が嫌いなのですね。
偉そうなことを自己主張するならその主張内容をそのまま自分で実現するべく実践せよと考えてしまうわけです。
私自身もそのような評論家にならないように自己主張は抑えて静かに相場実践をする時間を多くとっています。
バイデン新大統領誕生によって株式市場にも変化がみられてきています。
しっかりとその変化を読み取って市場の考えに従って売買してくださいね。
相場師はどんな相場環境であろうともやるべきことは変わりません。
上がるものを買いなさい、下がるものを空売りなさい
上がると思って買ったが下がったら見切りなさい
下がると思って空売ったが上がったら見切りなさい
過去どれほど儲かった銘柄であろうともそうではない銘柄に成り果てます
過去散々な目にあった銘柄であろうとも今日から大きく儲かる銘柄に成り得ます
相場の真理はいつも一つ
自分勝手に固執、正当化、バイアスをかけることなく、市場の考えに淡々と従い続ける自分形成に今日も努めてくださいね。
それが投資家として生涯成功し続けるための精神確立となります。