米国市場が非常に底堅い推移を示してきました。
いわゆるセリングクライマックス後しばらくは200週移動平均線下で横ばいとなるような展開が待っているのかなと考えておりましたが、一気に200週移動平均線に達してきました。
新型コロナウイルスが結局のところ致死率が低い人類存亡的には脅威が大きくないことが明らかとなってきたことで、そしてもちろん一番大事なことは日本とは比較にならぬほどの危機感を抱いて圧倒的な財政出動や減税、所得補償を実践することによって、また国民に安心感を与えようとトランプ大統領が毎日のように記者会見を開いて記者の質問に曲がりなりにも答え続けることによってまさに国家のトップとしての適切な仕事を成していることによって株式市場にも安心感を与えてきているということなのでしょうね。
ここぞというときに盛んに不安や恐怖を煽っていた人たちには注視しておかねばなりません。パニック状況の時にそこに乗じて恐怖を煽り、そのような書物をタイミングよく出版するだとかするような人間性の劣った人物はこれからは信頼しないように注意しておかねばなりません。
今回の騒動でわかったことは意外とパニック状態を世界中に作り出すことは容易であるということでしょう。
確かに新型コロナウイルスで死亡する方々はおり、そういった少なからずの方々のご冥福をお祈りいたしたいとは思いますが、以前にも述べたとおり、それ以上に圧倒的多くの死亡者たちがその他の原因で存在しており、そのような存在は無視して新型コロナウイルスによる死亡者だけを今日は何人今日は何人突破とセンセーショナルにマスメディア以下が喧伝していく愚かさは相場で日頃そのような卑しい人間たちを見続けている私としては飽き飽きしているとはいえ、相場はまだお金の話だからましですが、新型コロナウイルスに関しては人の命に関する話ですから殊更に不安や恐怖を煽って多くの人たちの精神を刺激して免疫力を落とそうとすることは大間違いであると私は考えています。
200週移動平均線に達する米国市場
金曜日はgood friday ということで米国は祝日で株式市場も休場でしたので最新情勢は織り込んでいませんが、とりあえず200週移動平均線に達して終わっています。
非常に強いリバウンドが起こっている段階ということになります。
24000ドル超えという位置が高値からの大暴落の半値戻しといったことになりますのでそこに来週達していくのかどうかが注目点ということになるでしょう。
半値戻しは全値戻しがいつも必ず達成する絶対法則というわけではありませんし、情勢急変でマインドは一気に変わりますのでもちろん自分勝手な偏りをかけてはいけませんが、現状はパニックが終了し、セリングクライマックスとなって非常に底堅い推移を示しつつあるということになります。
やはりトランプ大統領が掲げた日本とは比較にならぬほどの規模での財政出動、減税、現金給付などの緊急経済対策発表実践が大きくそれはむしろ新型コロナウイルス収束後は大きな効果となってむしろコロナショック前以上に米国経済が強くなる可能性というものを市場は考え始めていると捉えることも可能かと思います。
常識的にはすぐさま新型コロナウイルスが収束するわけではなく、自粛要請も延長する可能性も十分にあり得て私は最初に夏頃には収束するだろうと考えていたとおり、また武漢封鎖を解除するといった決断をして世界の工場としての経済活動を再開した中国の先例を見ているとある程度落ち着くには数ヶ月はかかるかとは思いますので市場ももうしばらく上下運動を繰り返す可能性は高いかと思われますが、いずれにせよ大事なことは国家の長が連日記者会見を開いてマスメディア等に煽られた国民の不安や恐怖を取り除くべくメッセージを出し続けて述べるだけでなく実際に大胆で大規模な財政政策実践をしているということです。
米国のみならず世界各国同様な財政政策を行っておりますので渋ちんな日本政府だけが非常に引き立ってきますがなぜこんなことになるのでしょうか?
軍事というものを意識しているかどうか
結局は米国を含めまともな国々は自国の軍隊を持ち、軍事というものを意識しているということなのです。
米国は戦争ばかりする酷い国だと日本の左寄りな方々は述べるわけですが、米国の左寄りな方々はそんな幼稚なことは言いません。必要な戦争はやるべきだとしており、実際に米国は多くの戦争を引き起こしてきた最強国であることは間違いありません。
その個々の戦争に関しての是非は確かにありますが、大事なことは普通の国は常に軍事というものを意識しており、戦争というものを意識しているということです。
一方で日本人の多くは反戦平和の思考に凝り固まっている人たちですから政治家を含め軍事というものを全く意識しておらず、それが安倍総理の緊急事態における脳天気な遅々とした言動にも表れており、もちろん彼のみならず過去の戦後歴代政権における各総理大臣の緊急時における対応も同様でこれは現代日本人の基本的思考というものに関わる問題なのだろうと私は考えています。
そういう意味では自衛隊を改めて日本国軍と称することにすることから始めるしかないのでしょう。
すでに実質的に自衛隊は日本国軍なのですが、名目的にも日本国軍にすることが大事なのです。
そうすることで国民は軍事というものを強く意識するようになるからです。
このあたりは結局憲法問題にまで関わってくることになりますので一番やりたいとしていた安倍政権の長期政権でも出来ませんでしたので当面不可能なのでしょうね。
要するに世界各国は今回の新型コロナウイルスのパンデミックを戦争状態、戦時下といった意識で政治実践をしているということです。
ですから戦時下故に財政規律などと言っている場合ではないとなりますし、急悪化している経済を早急に立ち直らせるべく大胆かつ迅速に行動しなければならないという意識になるわけですね。
私のような相場師にとっては必須の思考であり、私自身日々相場を張る上で様々な情勢変化に迅速かつ大胆に売買できるように心がけていますが、そのような姿勢を常にとっていない多くの日本人たち、相場師同様に必須思考であるはずの政治家においてもそういった姿勢にはなれなかったということになると私は愚考しています。
新型コロナウイルスに対する悲観的楽観
盛んに正しく恐がれとかいうことを述べる方々がいますがナンセンスだなと私は思います。
恐怖は基本的に正しくないことが多いからです。
相場では顕著に投資家の恐怖が多くの間違いを犯し続けています。
つまり恐怖とは感情の表出ですから正しいも間違っているもなくただただ恐れるわけですね。
これを押さえ込むことは無理ですし、沸き上がる感情というものはそういうものなのです。
ですから正しく恐がることなど出来るわけがなく、恐れるか恐れないかしかありません。
今回の新型コロナウイルスに関しては不安や恐怖を煽る輩がマスメディアを筆頭に圧倒的に多く毎日欠かさずいましたからただだた恐れる人たちが満ち溢れたということになります。
私は冷静かつ客観的に別の視点というものを提供し続けてきました。
WHOの現地調査やCDCによる分析、医師による診療データなど専門家であろうとなかろうと関係なく単なる個人的な憶測発言ではなくきちんとした検証実践データを示すことで本質を掴んでもらおうと思いました。
最初から私はある程度の世界的感染拡大は起こるとしていましたし、ウイルスの感染力と致死率の反比例の法則を提示して人類存亡的にはたいしたことがないといったことを提示していました。もちろん私は疫学の専門家ではありませんから一般的にはその信憑性は低いとされてしまうのでしょうが、私の考えではなく、多くのこのような検証実践データから判断すればそう考えざるを得ないというものだけを冷静に述べてきたつもりです。
現状結果としてはまさにその通りの展開となっており、世界的感染拡大はある程度進んでいますが、感染者の大半が死亡するといったことにはなっていません。他の様々な要因で死亡する年間5000万人超といった人数と比してあまりに過少な現在においても世界で10万人程度の死亡者数であり、全く問題ない数字だと相変わらず冷徹に見ております。
新型コロナウイルスのある程度の世界的蔓延といったことは悲観的に見ていましたが、その致死率から人類存亡的には楽観的に見ていたということになり、それは今日現在においてもやはり変化はなく、むしろ確信に変わりつつあるといったことになります。
この悲観的楽観、何を悲観的に見て何を楽観的に見るのかといったことの取捨選択、結局変な憶測やら陰謀論などを無視して今ある事実から分かることだけを信じていくといった事実認識が一番正しい確率が高いということなのですね。
今回の嘘ねつ造も横行したパニックを機会にもう一度自分自身の思考の有り様というものを再考してみてほしいのです。
待てば海路の日和あり
最後までお読みいただきありがとうございました。
新型コロナウイルスもいずれは収束していきます。
根絶は困難でしょう。これだけの世界的蔓延ですからこちらも何度も私はすでに述べ続けていますがインフルエンザと同様な扱いに最終的にはせざるを得なくなると思います。
人類はまた別種のインフルエンザ風邪と上手くつきあい続けなければならないということですね。
現状はワクチンも抗ウイルス薬もない状態ですのでその開発を行うまでの期間、感染拡大をある程度阻止すべく不要不急の外出を控え、インフルエンザウイルス感染防止対策でもある手洗いうがいの励行や風邪の症状が出たら無理しないといったことを一人一人が実践することが大事です。
そうすることで医療崩壊を起こしにくくしながら時間を稼ぎ、感染して回復した人が免疫を獲得することで耐性が出来た人間が増えることによっていずれは沈静化していくことは間違いないこととなります。
待てば海路の日和あり
相場としては塩漬けしている投資家がよく使う言葉なのであまり信憑性はないただの投資タイミング失敗者たちの癒やしにしかならないのですが、新型コロナウイルスに関してはまさに通用することになるだろう言葉となるでしょう。
別に予言者ではなく、単純に客観的データだけを分析していくと誰でも行き着く高確率可能性ということになります。
いい加減不安や恐怖を煽って商売している方々からは脱却しましょう。
相場はすでに先行して落ち着きを取り戻しつつあります。
パニック前の水準にまで戻っていくかどうかは現状未知数ですが、200週移動平均線に達するほどのリバウンドを米国市場がしたことは良い兆候です。
もちろんこれから何が起こるかわかりませんのでまだまだ予断は許しませんから引き続き市場動向は注視していかねばなりませんが、先行指標たる株式市場の役割は果たしている感じであり、そこから判断すると世間的にもそろそろコロナパニックは終わりにしようというような風潮が勃興してくるかもしれませんね。