最近は行間を読むことが出来ない人たちが増えています。
例えば現在の1%程度の物価上昇はインフレではないと述べたときにいや1%でもインフレはインフレだからインフレだと主張し全く行間を読めていない恥ずかしい無知な発言をしてしまったりします。
いやまあ教科書的には物価上昇していればそれが何%であれインフレーションであることには違いないのですが、経済分析の常識としてそして日銀自身も述べているようにインフレ率2%を経済環境の適切なターゲットとして目標にしており、1%水準のインフレーションはデフレ懸念が生じてしまうという意味でインフレではないとしなければならないという行間があるわけですね。
きちんと経済の基本を分かっている人たちはこの行間をしっかり読めるわけですが、基本知識もない人たちだとAIに聞いてみろ1%でもインフレはインフレだとしてしまうわけです。そして確かにそういう回答をAIは定義通りにしますのでそちらを信じてしまうAI脳な方々も最近は多いので気を付けなければならないですね。
まあ単純な基本知識不足を露呈しているわけでそういう人は経済に関してもっともらしい発言をすべきではないということになります。
しっかりと行間を読んで説明すると現在の日本経済においては相変わらずインフレ率は1%台で推移しておりちょっとした状況変化でデフレ転換し得るリスクがある、適切なインフレとしてはいけない現況にあるということになりますね。
日銀はこの現段階でもインフレを抑えるべく利上げを敢行し続けており、さらに半年ごとに利上げを継続していくことを公言していますからインフレ率1%かそれ以下をターゲットにしているという日本独自の経済国際常識外の発想があるということなのでしょうね。
残念ですが日本はこういった数学、経済の基本的知識さえない人たちが専門家と称する方々の中にも少なからずなのかなと思わざるを得ない悲しい状況にあります。
相場でもこういう行間を読むということが大事であり、数字の幅、曖昧性、レンジというものを考えることがとても大事となります。
従って今日はこのことをもう少し考えてみましょう。
相場における行間というもの
相場においてある数字は株価という数字です。
この数字が常に動き続けておりその数字から様々な企業分析指標やチャート分析指標が算出されて割安だ割高だ買いだ売りだと判断され続けているわけですね。
数字が変われば当然判断が変わり続けるものであるわけですが、ここで行間を読むということが大事となってきます。
例えばこの数字以下だと割安だと一応各種指標には定義されているわけですが、その数字自体にはあまり固執すべきではないのです。
そこにはレンジ幅があってその周辺なら概ね割安だと捉えることが大事であるということです。
1%の物価上昇でもインフレはインフレなのですが適切なインフレとは限らない、世界常識的にはインフレと捉えてそれを抑制する実践をすべきとはならないということと一緒です。
PER6倍だから割安だ、確かに数字自体において割安性をPERという指標数字においてはその通り示しているわけですがだからただいま買いが適切であるとなるとは必ずしもならないということなのです。
ここは行間を読めるかどうかということになるわけですね。
もちろんこの指標だけで判断すべきではないという一理もありますがこれだけを考えるとしても業界によっても異なりますし、PLではない部分で大問題だからこそその現状にあるという場合もあるわけです。
こういう行間を読んで最終判断をしていかないと相場では成功し続けることは出来ないということになるわけですね。
売買判断レンジ
売買判断する上でも行間を読むことが大事です。
売買シグナルが出たタイミングだから必ずそこが適切なタイミングとなるとは限らないという当たり前の話となります。
そのシグナルの前に動く必要がある場合もありますし、シグナル後ある程度の時間経過してから動いた方がよい場合もあります。
つまりその売買判断における時間的なレンジがあるということですね。
この辺のところが教科書しか頭にない、教科書通りにしか動けない人だと難しいことでなぜシグナルが出ていないのに売買実践するんだ、シグナルが出ているのになぜ売買実践しないんだということになるわけです。
まさに売買判断の行間が読めない人たちが陥ってしまう落とし穴です。
相場の曖昧性
相場は曖昧性の産物です。
割安なのにさらに超割安へと大暴落する銘柄もあれば割高なのにさらに超割高へと大暴騰する銘柄もあります。
日々投資家は一生懸命銘柄分析してこれが良い銘柄と銘柄選択をしているわけですが、それをあざ笑うような曖昧な事象が生じ続けているわけですね。
この相場の曖昧性というものをしっかりと理解しておくことが大事です。
要するに相場に絶対は何もないということです。
従って行間を読むことが大事となり、曖昧の中の真理というものを掴む必要性が出てきます。
ここは言葉で表現することは大変難しく、それでもあえて述べると相場観ということになります。
私翁も相場観というものをこのブログで述べているわけですが、相場の曖昧性の中からどう真理を引き出すかという作業をしているわけですね。
行間の中の優位性
最後までお読みいただきありがとうございました。
中立公平に日銀の考えを述べるとすれば日銀の主張はまず第一として日銀独自の世界に類を見ない独自性のある新統計指標によってインフレ率が2%を超えておりこれがこれからさらに伸びていくことが確定的故に事前にそれを抑制するために利上げするという理屈となります。
しかしこれは統計では決してやってはいけないことなのです。
相場でも決してやってはいけない分析です。
つまりこうやりたいという実践があってその自己正当化するための補強材として統計を使うために統計数値をいじってしまう行為であるということになるわけですね。
経済分析においても常に新しい手法を編み出す努力は必要ですが、基本的には世界標準的な昔から使われていて概ね適切性のあるものを使って継続的に同じ計算式で使い続けることによって確からしさが高まるというのが統計を使う上での常識なのですが、その禁忌を破って日銀独自の指標で2%超えをしているから利上げするという実践をしているのが最新の現況でありこれは大きな日本経済の先行きにおけるリスクということになるというのが私が前から言い続けている主張ですが、相場でも顕著にこういったことをやっている投資家が多いですね。
大事なことは自己正当化ではないでしょうというのがそういった投資家たちへの回答です。
別にあなたの銘柄選択が的中することが目的ではないでしょうというわけです。
相場評論家ではなく投資家なのですから。
いずれにせよ行間を読むことが大事です。
相場はいつも行間の中にヒントがあり、行間の中に優位性が眠っています。
ここを見極めるのがそれぞれの相場師の腕前となり、私も日々出ている数字に対してその数字だけではない行間を読むということに注視し続けているわけですね。
これが出来ない人が角界様々なところで増えてきているのは残念な話ですが、AI時代においてはますますそれが顕著になっていく合理化時代が到来しているということなのかもしれませんね。
まあおかげさまで行間が読める極々少数派としては収益機会がさらに高まる時代ということになるわけで有難い時代ということではあるのでしょう。
