錯覚させるあなたは相場

独活日記(相場を生き抜くために)

人は常に見間違います。

イケメンホストに狂い金を貢ぎ続けるために売春までしてしまう女性はその男の本質を完全に錯覚しているわけですが、肝心のその女性は自分の身が破綻するまでそれを思い知ることはありません。

相場は常に投資家を錯覚させ続けます。

大儲けすれば何か自分の実力であるかのように努力した結果であるかのように錯覚するわけですが、実は相場環境がその投資家にとって良いだけだったなんてことは良くある話です。

結局投資家としての真価は相場環境が悪い時にどのような行動が出来てそういった状況でも結果を残すことが出来るのかということなのですが、長期的に良い相場環境が継続した場合、大いに多くの投資家たちを大成功させて自分の実力であるかのように錯覚させ続けています。

現在の相場はそんな相場ですね。

私も圧倒的な自己資産増殖といった経過になってしまっている、あまりに容易な長期上昇トレンド相場となっていますから自分が凄い相場師であるかのごとくに錯覚してしまわないように自分自身に言い聞かせる日々です。

プロの相場師である私でさえ錯覚してしまいそうになる相場環境ですから多くの投資家たちが自分の実力を過信してしまっているのはよく理解できます。

そして実際米国がなかなかリセッション入りしていかずに底堅い経済となっていることによって日本市場が停滞している中でも米国市場は底堅い推移となりつつありますからまだまだこの長期相場は継続しそうであり、ますます錯覚する投資家で満ち溢れてくる可能性も生じてきていますね。

本当に錯覚というものは面白いもので、故にそこに様々な意味で付け入る隙があるとも言えるわけです。

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儲かったこと自体は何の意味もない

とある取引で大儲けをして億り人となったということはこれだけの好環境であれば少なからずの投資家たちがそうなったとしても何も不思議ではありません。

相場におけるそれぞれの投資家の真価は常に相場環境が悪化した時にそれが長く継続していく時代にどう行動できるかということです。

私のように空売りを果敢にしていく相場師は日々稼ぎ続けるということが主眼です。

空売りはしない普通の投資家の方々においては一切買い保有せずにキャッシュポジションに持っていってそれを忍耐強く維持できるかどうかということが問われることになります。

一時的に儲かるなんてことは相場を張れば誰にでも起こり得ることであり、そのこと自体には何の意味もないのです。

だからいくら儲かっただなんだと報告することはくだらないことなのです。

そんなことはプロの相場師は当然やっているどころか日々長期に渡って継続していることであり、大事なことはそういうところに全くないということを理解しているからです。

まずはこのことをよく理解することが大切です。

儲かったこと自体は何の意味もないのです。

そんなの誰でも一過性であるなら可能だからです。

相場の本質

プロを自認して偉そうなことを述べたいならやはり最低10年は毎年安定して稼ぎ続けるといった結果を出さなければなりません。

特に現在から過去10年においては非常に易しい相場が続いていたのですから必須事項と言えますね。

もちろんアマチュアであってもそれが出来ている方もいます。

なにせ長期上昇トレンドが継続中ですから10年前に買っていた有名株でも何倍にもなっているからです。

結局時代に合えば相場は容易なのです。

最近の植田総裁の発言を聞いていると急進的な利上げを敢行しそうで個人的には疑いの眼を向けつつありますが、これまでのところ日銀の金融政策が適切であり続けているからですね。

ここが不適切な方向性に向かうなら話は変わっていきますが、株式市場というただ一点のみで考えると適切な金融政策というものがとても大切な政策の一つとなるわけですね。

日本政府の経済政策が仮に大間違いを犯していても金融政策の方が適切であるなら株式市場では底堅い推移となるわけです。

現在は日本政府の経済政策は大間違いを犯していますが、日銀の金融政策は適切なものを維持しておりますからこれが継続してかつ日本政府が適切な経済政策に転換していくならなおさら株式市場は安泰である確率は高まっていくということになりますね。

しかしこういう政策方向性があっても相場は大きな上下運動を繰り返します。

上がるにしてもその前に大いに下がってしまったり、長らく停滞し続けたりするというのが相場の本質です。

つまり時間軸というものを考えない投資というのは一時的利益が出る局面はあってもそれが永続しないというのが真理です。

ですから売買タイミングを洗練させることが何よりも大事なのですね。

錯覚させるあなたは相場

最後までお読みいただきありがとうございました。

相場というものは得体の知れない自分勝手な怪物であるというのが私の表現です。

本当にモンスターなのですね。

長期円安株高方向性というものは恐らく非常に確度の高い将来ですが、目先は円高株安方向性にも普通に行き続ける可能性はあります。理屈ではなく論理ではなくただただ感情的に市場は常に上下運動し続けます。いわゆる投資家心理の成せる業と仰る方々もおられますがその見識も少し浅い相場の素人の発言なのです。今は目先においてはそのほとんどがプログラム売買で自動売買ですから投資家心理もへったくれもないとも言えるのです。

私はただただモンスター、怪物であるという表現に尽きると思っています。

まさに40-40という偉業を最速でサヨナラ満塁ホームランで達成した投手としてはリハビリ中の大谷選手のようなモンスターであり何を起こすか分からない存在です。

相場は何事も起こり得る。

これだけが相場の唯一無二の真理です。

ですからこれを大前提とした資金管理、リスク管理をして相場を生涯張り続けなければならないということになります。

この私翁の実感の本質は相場は私を翻弄し続けて大いに有能な、そして大いに無能な相場師ではないのだろうかと私が錯覚するような事態を引き起こし続けてきたということですね。

そして結局そこで大事なことはやはり投資家として成功し続けるための精神確立ということになるのです。

錯覚させるあなたは相場

これを合言葉に謙虚に相場を張っていく。

それが我々愚鈍な投資家たちにとって大切な姿勢です。

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