日銀の金融政策は現状維持となり無風となっていますね。
それによって円売り安心感?ということで円安に進んでいるといった変な解説が主流となっています。
そしてマスメディアでは円安の弊害を盛んに煽り立てています。
困ったマスメディアです。
一昔前には円高の弊害を盛んに煽り立てて1ドル50円時代になって日本の輸出産業が大打撃だどうするんだとやっていたことを忘れたかのように今度は1ドル200円時代になって物価高で国民生活が厳しくなると盛んに煽り立てているわけです。
マスメディアはどこまでいっても煽り屋です。
その裏では既得権益にまみれ、国民から与えられた電波を独占しておきながら暴利を貪り、自分たちだけでその利益を享受し続けているわけですね。
まあそれは今に始まったことではなく自己反省なき無責任なマスメディアは永遠に変わらずですから仕方がないことですが、私はもう少し円安効果について考えなければおかしいでしょうと思います。
超円高局面においては盛んに輸出産業が大ダメージを受けて日本経済は悲惨になるとやっていたわけなのですから超円安局面においてはその輸出産業が大盛況となって日本経済を浮上させる側面というものを報じなければ駄目でしょうということになります。
為替は何度も繰り返しますように国家全体においては中立です。輸出産業は繁栄しますが輸入産業は厳しくなるわけです。つまり個別では円安が有利となる企業もあれば円高が有利となる企業もあるわけですがそのどちらかに国家が肩を持つべきではないということになります。何故ならどちらも日本企業だからです。為替は変動相場制を採用している以上自然の摂理に任せるしかないわけですね。
そして大事なことは財務省が円買い介入やら円売り介入やらをして投機的値動きを封じるためと言いながら自分自身が最大の投機家として短期的急変動を起こしている主犯格であるという喜劇をやっているということに気づいてそういうことをするのではなく、円安方向性にあるなら粛々と輸出産業を促進しながら輸入産業に対しては手厚く保護するといったことをすればよいのですね。
いずれにせよ円安効果をもっとマスメディアは報じなければいけません。
昔言っていた円高リスクが改善しているのですから大いに喜ばしいことであると報じるマスメディアがあっても良いものですが、自分たちで過去言ってきたことをすっかり忘れたかのように円安の害ばかりを煽っていくのは本当にお粗末なことです。
妥当な日銀
その中で唯一の救いは日銀の姿勢ですね。
緩慢な利上げ方向性といったスタンスを維持しており、当面異次元金融緩和維持は継続されていくことになりそうであり、それは適切なことです。
今はインフレ抑制となる金融政策を拙速にすべきではありません。
まだデフレ脱却と言える局面ではなく、世界的なインフレで物価高は来ておりますが、遅れてくる賃金上昇はこれからの可能性であり確定的ではないからです。
それが明らかとなるまでまさに緩慢にじわりじわりとした利上げ方向性で良いと私も思います。
日本政府がお粗末である一方で妥当な日銀の姿勢はきちんと評価せざるを得ません。
引き続きこのスタンス維持に期待したいところです。
相場概況
相場はすでに全体的には高値もみ合い局面に入っています。
私個人的にはもう前回述べた通りお腹一杯といったところでまったりしています。
個別でトレンドが出来ているものに少々ついていく程度で小さな利益を積み重ねていく局面というところでしょうね。
これから秋にかけてこの数か月におけるレンジ相場を上抜けるのか下抜けるのかそのタイミングを見計らいながらその全体トレンドに沿った相場を張っていくというのが私の当然の基本姿勢です。
どちらになるかはもちろん私には皆目見当が付きません。
ただその時が来たと判断したらその方向性に淡々と仕掛けていくだけです。
いずれにせよ現段階においてはレンジ相場が続いており、それが年末年始に向けて継続する可能性も高いでしょうね。
相場師の単純な真理
最後までお読みいただきありがとうございました。
さて久方ぶりにどうでもいい相場見通しの話をしましたが、この一進一退の攻防戦は継続するのでしょうかね。
もちろんあくまで日経平均株価の話ではということで個別ではトレンドを築いている銘柄はありそういったものは手掛けているわけですが、全体的に大きく動かないと大相場というものは当然やってきませんので上でも下でもどちらでも良いですがそろそろ動き出して欲しいものです。
私はこの日の段階ですでにお腹一杯と述べていてその直感は当たるような気もしていますので今年はもう終わる確率が高いかなと相変わらず見ておりますがさてどうなりますことやら。
今年の秋から年末にかけての相場がどうなるか楽しみですね。
相場師としては簡単です。
上がるものを買い下がるものを空売りなさい。
どんな相場付きであれこれだけが真理です。
非常に簡単ですね。
しかし実践継続は非常に難しいことです。
だから今日もこんな簡単なことを再び反復するわけですね。
さあ今週も相場を適切に張っていきましょう!