コロナパニックと東京オリンピックの誤謬

相場日記(日々の全体相場観)

東京オリンピックが始まってしまうと選手たちには罪はないとマスメディアも日本国民も普通に金メダルを誰が取っただなんだとやっていますね。

多くの日本人の短所でもあり長所でもあるのですが、こういった空気に流されてしまう、優しい気性は日本人の民族性ということなのでしょうね。

ムラ社会批判なども相変わらずありますが、日本人のこういった相手の気持ちを配慮することから始まって組織全体を配慮することが一人一人が出来るこの集団性は私のような特殊な相場師などは弾き出されてしまいますが、多くの日本人たちにとっては心地よき世界であり、世界に類を見ない民族性ということなのでしょう。

ただ今回のコロナパニックにおいては故に失敗が相次ぐということになってしまっています。

元々新型コロナウイルスは風邪の症状が出る程度でそれさえも出ない人がほとんどで回復してしまうまさに多くの流行風邪と同類のものであることが明らかなのですが、依然として感染者数が過去最高だとマスメディアはコロナパニックを煽っています。実際働いている世代、そしてこれから日本を作っていく原動力となる若者、子供は死ぬことさえまずないウイルスに対して過剰にも恐れて活動や互いの交流を抑制し、人間的社会的成長や子孫形成などを阻害し続けていくのは愚かなことで直近デルタ株などが世界的に流行ってきたと再び恐怖を煽り始めていますが、そんな恐怖の変異株さえも人類存亡上の危機となるような死亡率はないのですから無視してよい事象なのです。

実際活発に動く若者を中心に我慢できなくなって動き出しコミュニケーションを盛んに取って感染拡大となっているわけですが、彼らはまず重症化しませんので病院に行くことになるケースは稀となり、病床ひっ迫になることもないでしょう。

いずれにせよ何度も私が繰り返していることですが、新型コロナウイルスは全世界全ての人たちが一度は感染して淘汰されるものは淘汰された上でほとんどが生き残って免疫をつけて抗体を作って共存していくことになります。

これが過去の無数のウイルスとやってきた人間の歴史ですし、これは今回の新型コロナウイルスでも幸いにも何も変わらなかったということです。

長い付き合いのある一般的に有名なインフルエンザも日々変異して新型インフルエンザを生じて世界的パンデミックを起こしながら共存してきたのです。

ですから今回もまた同じことでありコロナパニックをいつまでも起こし続けていること自体がおかしいのです。

もうすでにコロナパニックを煽る人たちは断罪されなければならない段階にあります。つまり人災であり、その補償をする責務が生じる段階であるということですね。

菅総理大臣が新型コロナウイルスの社会的受容宣言をすれば万事解決なのですが、結局現状は非常事態宣言を再び全国拡大中となり、それを無視する日本国民が増殖中で形骸化しつつあるということになります。

残念ながら私たちは生きています。生活があります。いつまでも真面目にお上の言うことに唯々諾々と従い続けるわけにはいかないのです。

忍耐にも限界があるということですね。

それでも人類存亡上の危機があるなら忍耐しなければならないのですが、そうではなく風邪に忍耐し続けろというのですから嫌気が刺す人が生じても仕方ないのです。

空気を読み、組織の方向性に流されやすい多くの日本人も堪忍袋の緒が切れたといったところですね。

早く指定感染症指定から外してインフルエンザ同様の第五類扱いにして医師が発症者の報告をするだけでよく、関わった関係者が調べられて拘束されるような扱いを止めればよいのですが、それをしていないというただ一点でコロナパニックが続いているということを実証しているわけです。

もう何度も何度も繰り返し私が反復していることですから飽き飽きなされているとは思いますが、コロナ対応での正解はこれだけなのです。

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米国市場との乖離著しい日本市場

NYDOW日足

NYDOWの年初からのチャートを挙げましたが米国市場は底堅いですね。綺麗な上昇トレンドが継続しています。

デルタ株などなんのそのインフレ懸念などなんのその、テーパリングなどなんのそのといった感じです。

その背景にあるのは米国の企業業績の好調さでしょうね。結局トランプ元大統領が実践してきた経済政策がそのままに現在成果を出しているということです。もちろんFRBの適切な金融政策もありますが、日本との違いは何より持続的長期的財政出動を敢行したということです。

トランプ元大統領はアメリカファーストを掲げて徹底的に米国内経済の繁栄のためのインフラ投資をしましたからその成果が現在出てきているということを決して忘れてはなりません。政策の効果が現れてくるのは当然時差がありますからね。

保守党の最大の欠点は小さな政府志向、要するに市場原理主義政策でしたがトランプ元大統領はそれを覆し民主党ばりの大きな政府志向で果敢な財政出動を繰り返しましたから、新型コロナウイルスといった予期せぬ事象がなければ再選していた可能性も高かったでしょうね。今ある米国経済がトランプ元大統領の経済政策実践の正しさを証明しているということになります。

ですから安倍元総理による長期政権がやってきた経済政策が本当に正しかったのであれば現在日本経済は米国市場同様の綺麗な上昇トレンドを築いていなければなりませんが結果はどうなっていますか見てみましょう。

日経平均株価日足

米国市場同様年初からの推移です。

上値が重い状況が続き日増しに上値を切り下げていく展開となってしまっていますね。

すでに200日移動平均線から下に位置して推移しておりますので調整局面に入ってしまっているということになります。

米国市場の力強さに連動する側面があってのこの体たらくですから日本国内経済の厳しさ、安倍政権が行ってきた経済政策の誤謬が明らかになっていると言えるでしょう。

これが揺るぎなき事実なのですが、日本人というのは得てしてこういった結果を見てもなお安倍さんは悪くないだとかよく頑張っているとかいって主観的に支持してしまうのですね。逆に最初から適切なことをしていてもとにかく安倍さんはダメといった主観的に批判する人も少なからずでした。

私は総理大臣が誰であれどんな政策をしどんな結果を出したかでしか判断しません。

その総理大臣がたとえ人格破綻者であっても日本経済のために日本国のために尽くす適切な政策を実践するなら評価します。

逆にどんなに素晴らしい人間性の持ち主であっても日本経済にとって日本国にとってまちがった政策を実践していたら徹底的に批判します。

株式市場は正直ですから過去の政策に基づく結果に基づいてきちんと株価が収斂していきます。過去数年間の実績が今株式市場に出ていると考えるなら米国市場と日本市場のこの差異は明らかに米国経済と日本経済の違いとなり、そのための経済政策の是非が問われることになるわけですね。

菅総理大臣の評価はこれからであることは確かですが、現状はまだ大きな成果は出していませんね。

しかし言えることは安倍政権の失敗は明白な事実となったということです。

トランプ大統領のような一貫した経済政策を継続すれば良かったのですが、残念ながらそれは出来ず、新型コロナウイルスという突発的なことに対して逃げるように退陣してしまった安倍総理への評価は感染しても逃げずに立ち向かい再選を目指したトランプ大統領と比して劣ると言わざるを得ないでしょうね。

安倍政権の初動は本当によく私も高評価だったのですが、晩年は日本経済を破壊して去っていった総理大臣という低評価となってしまったのは残念ですが事実ですから仕方がないことです。

コロナパニック相場続く

コロナパニックによって要所要所で異常状態となっており、実はコロナ特需を受けている業界も生じているのはまさにコロナパニック相場の極みというところなのでしょう。

とある業界の代表銘柄ですがコロナ特需で凄まじい利益が出ており直近株価も急騰しています。

相場師的にはオーバーシュート材料出尽くし段階に入ったかなというところで投資家的にも一過性の巨大利益でやり過ぎ水準に達していると思いますが、こういうのを見ても相変わらずコロナパニック相場は各所で続いているということが伺えます。

デルタ株でもうひと騒ぎとマスメディアは画策しているようですからもうしばらくこういった異常な相場は継続する可能性は高いのでしょう。

相場師としては売り買い問わず上がるものを買い下がるものを空売っていけば容易に儲かるボラティリティのある相場ですから淡々と市場の考えに従って売買して行けば問題ない相場環境ですが、このコロナパニック相場は正常ではありませんのでいずれは終わりますし、自分の考えにこだわらない姿勢がより必要となる相場でもありますので注意してくださいね。

市場の考えに従い続ける相場師としてはむしろこういう異常性が好物となりますから良いのですが、一般的にはやはり異常状態がいつまでも続くことは良いことではなく、様々なものが正常化していくことが健全であり、こういったコロナパニック相場が少しずつ消えていくことが望ましいということになります。

こちらは日本はもう東京オリンピック下でのコロナ感染者過去最高、非常事態宣言全国展開といった元々予測されていた酷い事態にその通りになっているといった体たらく状況ですから当面諦めるしかないですが、米国はデルタ株が出ても冷静に対処し多くの米国民は楽観的にMLBのスーパースターとなってきた大谷選手を楽しみ、パニック状態にはならないと見ておりますが、確実な将来が分かるわけはありませんから、その辺の動向次第といった現状ですね。

いずれにせよコロナパニック相場は各所で依然として継続しているということになります。

東京オリンピックの誤謬

日本選手の活躍は素晴らしいことですね。私も毎日応援しています。

しかしその話と東京オリンピック開催の是非の話は分けて考えるべきことであり、アスリートたちが活躍しているところに水を差すなというのは大間違いです。

以前にも述べた通り東京オリンピックにおける誤謬はただ一点です。

コロナパニック下のままに開催しているということです。

日本政府は段取りを間違えたということですね。

強靭な肉体を持つ免疫力の高い人が多い若いアスリートたちは新型コロナウイルスに感染したところで無症状がほとんどとなり症状が出ても死に至るなんてことはまずないでしょうし、実際今のところ死亡例は一件もありませんね。

それはもう世界中の新型コロナウイルスの症例によって明らかな統計データとして出ているわけですから当然の話なのであり、故にそういう点では東京オリンピックを開催しても何の問題もないのですが、問題は日本国内で東京でコロナパニックを継続している状態、緊急事態宣言を発動している状況下で東京でオリンピックを行っているという事実です。ここが大いに矛盾しており、日本国民には家に閉じこもり店を閉じ自省を促しながらオリンピック関係者はバンバン動いて互いに身体をぶつけあったりして感染リスクを取ってよいとしていることが大いなる誤謬なのです。

中途半端なのですね。

東京オリンピックを開催するのであればやはりコロナパニックから脱する、総理大臣が新型コロナウイルスの社会的受容宣言を出し、実践しなければなりませんでした。

もし国民にさらなる自制を促し、感染拡大を阻止しようと試みて緊急事態宣言を発出し続けるなら東京オリンピックは中止すべきでした。

このちぐはくな対応は安倍政権のときから変わらず、その継承となった菅政権でも何も変わっていないというところが東京オリンピックの誤謬ということになります。

多くの日本人はもう東京オリンピックをテレビで見ることに夢中になっており、視聴率もよくテレビ離れが進んでいるテレビ業界もほくほく顔といった現状のようですから難しい状況となりつつありますが、決してこの矛盾を忘れることはなく同じことを繰り返すことがないように指摘し続けていかねばなりません。

未来を語るだけでは成長はない

最後までお読みいただきありがとうございました。

間違いは誰でも犯してしまうものです。

私などプロの相場師を自認しながら今日も損切りの連続です。

まあ損切り=間違いというわけではないですね。

損得結果という意味での間違いを毎日犯していますと言いなおした方が良いでしょう。

しかしそんなときは反省して改善すれば良いのです。

ここまではその通りなのですが、この反省改善をしないことが少なからずなのです。

安倍総理もそうでした。それ以前の総理も同様ですね。

何が間違いだったのかと反省して改善するべく提言していくといったアフターケアを何もしていないのが日本の良くない点です。

そして人物の人間性には自分の人間性のことは棚に上げて批判する正義感を過剰にも持ちながらその人物が実際行ったこと、その結果の検証を丁寧にやっていくということはせずに己が神様であるかのごとき未来を語るくだらない連中ばかりなのです。

過去を振り返るな未来を見つめて生きろ!

格好良い言葉であり一理はあるのですが、きちんと過去を検証し反省し改善する努力をしない国家も人間も衰退していくだけです。

きっちりと過去を振り返るということをして欲しいものです。

私も毎年今年の反省と称して自分自身の過去の相場実践行動を反省しており、その改善に努めて翌年のさらなる成功の糧にしています。

こういうことをする人が少ないというのはやはり自分の行動に責任を取りたくない人たちが増えているということなのでしょうね。

国家の行く末を決める最終決断をする総理大臣さえ自分が責任を取らなくて済むような画策をするわけですから仕方がないことなのかもしれませんが、今回のコロナパニックと東京オリンピックの誤謬に対しては何の検証も改善もすることなく日本選手頑張った感動ありがとうで終わって忘れていくのでしょう。

未来を語るだけでは成長はないのです。

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