市場の考えに従えの真理

独活日記(相場を生き抜くために)

今日は私が提示している相場の基本三原則第三番目に掲げられている、何度も繰り返し反復してこのブログで登場し続けている市場の考えに従えということについて丁寧に述べてみようと思います。

少しお付き合いいただけたら幸いです。

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市場の考えとは

まずは市場の考えとは何かということについて考えてみましょう。

市場とはもちろん株式市場のことですね。

もちろんFX市場だとか仮想通貨市場とか先物市場だとか商品市場だとか市場の種類はたくさんありますが、要するに相場を張る場のことです。

この市場の考えというものは日々変化するものであり相場の流れ、方向性を示し続けるものです。

大事なことはそこに理屈もなく論理もなくただただ気まぐれに考えを示し続けるということです。

この理解が出来ていない投資家がほとんどで実際投資家自身の考えというものにこだわり、なんで株価が逆行するのか分からないおかしい絶対元に戻るはずだとして気まぐれな市場の考えに翻弄されて自分の考えが実現することなく終わって相場の世界から去っていくのですね。

市場の考えとはただ相場の世界における絶対君主としてときに感情的に思える振舞いをしながら気まぐれに動き続けるものなのです。

市場の考えに従うということ

私たちは人間ですから自分の考えを持っています。

私ももちろん持っており、時折このブログでもその意見を述べておりますね。

ですから自分の考えを持つこと自体は誰にも避けられることではなく思考することは全然問題ないのですが、それを相場実践に持ち込んではいけないのです。

ここが理解できない投資家がほとんどなのですね。

どうしても相場に関する自分の考えというものを相場実践に持ち込んでそこにこだわり続けてしまうのです。

それは市場の考えを意識せず市場の考えに逆らうことがあるということを意味します。

しかしながら当然ながらあなたの考えがいつもいつも市場の考えと一致するわけではないですから、そして自分の考えにこだわり続けて市場の考えが逆を行き続けたときにあなたは相場から退場させられてしまうのです。

市場の考えに従うということはただただ相場で生き残り続けるための唯一無二の方策なのです。

例証としての私翁

私もこのブログで相場に関して意見を述べていますね。

現在は基本的に易しい相場です。相場の世界の中心国である米国が上昇トレンドを相変わらず維持していますからボラティリティが高く楽に利益が出るのです。米国で主に活躍するキャノンの業績回復などを見てみれば分かる通り米国経済はコロナ後にすでに向かっており、MLBで活躍する大谷選手の映像を見てみれば分かる通り観客は溢れ、マスクなどほとんどしている人はおらず、熱狂的に応援していることからも分かる通り、米国はコロナパニックを脱却してすでに未来へと力強く歩み始めているのです。従ってFRBは緊急政策からの脱却を匂わせて市場にそれをゆっくりと消化させようとすでに試み始めているわけですね。それは正常状態になっているのに依然として緊急政策を継続していたらバブル相場を招いて悲惨なことになることを知っているからです。それを防ぐために観測気球を出しているわけですね。

変異株も出ておりますが、そんなものに逐一恐れるのは日本くらいのものでしょう。結局どうであれほとんどの人たちにとっては風邪ですから世界は確実に先に進んでいくことになります。そしてそれは米国市場の上昇トレンドがそのまま暗にそれを示しているのです。

とまあこういったことを長々と私翁も述べるわけですね。確かに私は嘘偽りなく今日現在上記したような自分の考えを持っています。

しかし私はこれを相場の実践に一切持ち込まないのです。

ただただ市場の考えに従うのです。

この本質的な意味を理解して欲しいのです。

確かに私は私の考えを持っている、それは現在においては上記したものである。

しかしその私の考えを相場を張る上では一切考慮しないのです。

それが市場の考えに従うということになります。

市場の考えに従い続けるという厳しい道

自分の考えを排することが出来る投資家は数少ないです。

どうしても自分の考えにこだわってしまうのですね。

市場の考えという相場の総意はたった一人のちっぽけな自分の考えなど無視して動くのが当然であるはずなのに自分の考えにこだわってしまうのです。

そして市場の考えが間違っており、私の考えが正しいことがいずれ証明されるはずだと考えてしまうのです。

そして特定銘柄にこだわり、無限難平を繰り返して塩漬けし、無為な時間を浪費して資金拘束をしてしまうような拙い相場の張り方になってしまうのです。

つまりそこが大きな落とし穴となります。

実際過去多くの投資家たちがその発想によって消えていきました。

私の投資家の友人にもいましたね。結構何度も助言したのですが聞く耳を持つことはありませんでした。

確かにその取り返しのつかなくなる直前までその友人は儲かり続けていたので自信過剰になっていたのでしょう。私の言葉など入ることなくむしろ自分の方が優れているとでも思って軽視していたのでしょうね。

でも結局市場の考えに逆らった私の友人は最終的に破綻しました。

本当に残念なことですが、一応一定の信頼はあるだろう友人でさえ聞く耳を持たなくなるのが相場の怖い所なのです。

間違った成功体験が投資家を最終的に破綻へと導く良い例なのですが、本人は実際にそうなるまでそうなっても最後まで自分の姿勢の間違いに気づけないことがほとんどなのでしょう。

ですから恐らくこのブログにたまたま訪れた読者の方のほとんどが自分だけは大丈夫と思ってしまうのは仕方がないことです。

市場の考えに従い続けるということは本当に厳しい道なのです。

市場の考えに従え

最後までお読みいただきありがとうございました。

相場の基本三原則第三番目においている最も大事な市場の考えに従えという言葉は本当に奥が深い言葉でかつシンプルな言葉です。従って軽視する馬鹿にする投資家がほとんどですね。

しかし私は私の友人の資金破綻を見て思い至った言葉であり今日もとても大切に反復し自分に言い聞かせ続けています。

私の○○銘柄は将来大化けする。

私の銘柄選択は長期的には外れたことが無い。

私が大失敗したのは時代が悪かったせいだ、日銀や政府の政策が悪かったからだ。

今日も巷では自分の考えにこだわり続けている投資家たちが自信過剰に自己主張しています。

確かにここ10年易しい相場が継続していますから儲かっている投資家たちが溢れてきているのでしょうね。

そのこと自体は私も嬉しいことなのですが、それでも謙虚に市場の考えに従えということを肝に銘じて愚直に反復し続けている投資家はやはり今日でも数少ないのです。

人間というものはきちんと反省できる人何度も同じ過ちを繰り返してしまう人がいます。

相場は実践がモノを言う世界故に歴史に学ぶということは他のものより難しく、自ら何度も経験して、自分の考えにこだわってはいけないということを理解していくしかないのですが、残念ながらそこに気づいた時には手遅れだったということが多いのが実情ですね。

微力ながら私翁が何とかしたいと奮闘しているのですが、現実はこんな言葉の反復よりもこれから上がる銘柄は何なのか、相場がどうなるこうなる経済がどうなるこうなる日銀の政策は日本政府の政策はインフレだなんだテーパリングだなんだといったことを騙るだけの人たちがこの世には無数にいてその中には金をとって相場の真理が分かる聖杯情報であるかのごとき誇張をして稼いでいる連中が後を絶たない状況であり、今日も虚しく孤独に相場の真理だけを反復する翁の図は変わらないということになります。

まあ相場は少数派がいつも勝ちますからそういう意味でこの現実は当然の現実とも言えるのですけどね。

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