型を作る

独活日記(相場を生き抜くために)

自分の型を作るということはあらゆる分野におけるプロフェッショナルの領域では基本中の基本となっており、それは相場の世界も何も変わりません。

ただ相場はプロフェッショナルではない人たちも同じ場所に参加できる自由な世界ですから型を作ることを知らない人が結構多いのですね。

ですから今日はこの型を作るということを考えてみましょう。

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型とは何か?

相場における型は当然ながら売買手法の型です。

これを持たずにドルコスト平均法で無限難平していればいつかは儲かるというような暴論を騙る素人もいますが、そうではない成功し続けるプロを目指している、プロ意識を持って真剣に相場に取り組んでいる人たちは当然ながら自分の売買手法の型というものを確立しています。

どういう状況で仕掛けどういう状況で手仕舞うのかといったことをきちんと理解し自分に最適化し、それを正確にどんなときも実践継続できる精神状態にまで高めていることを相場における型ということになります。

型が無いとどうなるか?

この型が無い人は非常に曖昧な売買を繰り返すことになります。

下げたら買い上げたら売りを繰り返して全然大利を得ることが出来ず仕舞いだとか、これはどんどん行くかもしれないと追っかけ仕掛けをしたり、こんなに下がるのはおかしいと無限難平したり、要するに一貫性のない売買を繰り返してしまうのです。

そして末は銘柄選択が悪いのだとか言い出す始末で、何とか当てようと当てもの売買に気持ちが行ってしまうのです。

こういう人たちはただ単純に自分の売買手法が全く確立しておらず適当に下げたら買い続けて待っていればいずれ儲かるといったプロではないプロを目指す気はない杜撰な売買を繰り返しているだけの話なのです。

相場を張る上で銘柄選択などはどうでもいいですが、型となるもの、売買手法は絶対に必要です。

型が無い投資家で圧倒的成功を収めた人を私は過去一人も知りません。

偉大なる投資家たちはすべて自分の売買手法という型を持っています。

当然ながらあなたも型が無いままに相場の世界に飛び込むことは決してしてはなりません。

どのような型が良いのか?

ではどのような型をあなたは作れば良いのでしょうか?

それはもちろん何度もこのブログでも繰り返している通り優位性のある売買手法なのですが、それに加えてあなたに最適化された手法、要するにあなたが継続しやすい手法であるとより望ましいということになりますね。

売買手法には大きく分ければ順張り逆張りがありますが、まずは自分には順張りが向いているのか逆張りが向いているのかをよく吟味することが大事です。

順張り向きの人はイケイケどんどんな性格で高値突破買い安値突破売り多くの投資家たちが高くて買えないだとか安くて空売れないとかいった局面で果敢に行動できる度胸のある性格であるかということになりますね。

もちろんそこまでではなくても相場の流れに付いていくこと長いものには巻かれることを好む性格なのかどうか、トレンドが出来ているものに対して押し目買い、戻り売りを狙っていくことをやりやすいと考える人であるなら順張り向きでしょうね。

逆張り向きの人は慎重な性格でどうしても高くなると買えない安くなると売れないという人向きです。

日本人の多くはこちらを採用しており、株価が下がったら買い上がったら売りということをしています。従って日本では私のように順張りする人を馬鹿にする人が多いですね。確かに順張りにおいては高値追い安値追いとなり高値掴み安値掴みしてしまうことも少なからずですからそういうのを見て値動き投資だと馬鹿にしたくなるのでしょう。しかし世界的には順張りの方が主流であり、チャートを無視してしまいがちな逆張りの方が総合的利益を出し続けることは難しいということは実証されているのですが、ただ性格的にどうしても無理という人はいますし日本人はそういう人が多いですのでそういう人は逆張りを狙っていくしかないですし、もちろん逆張りでも優位性のある手法は無数にありますから全く問題ありません。

いずれにせよどのような型が良いのかということは決めなければなりません。

順張りか逆張りかは極々基本的な選択の一つであり、そこをベースにしたうえで細かくどういう順張りが良いのかどういう逆張りが良いのかということを決めていって最終的に自分の型というものを決定します。

型を作る上での注意点

型を作る上での注意点を挙げていきましょう。

まず最初に大事なことはこれで決まりと自分で決めつけないことです。

これが良いのではないだろうかと思っていても実はそうではなかったということになる、つまり自分で自分を正確に自己把握することは簡単なようで難しいのです。

ですから実際に実践してみて確かめながらいくつかやってみて比較して自分にしっくりくるものを丁寧にゆっくりと探してください。

相場はいつも開いていますから今日から始めて最初から最適な型を作って何としても大儲けしなければならないなどと考えないことです。

別に大儲けするのは5年後でも10年後でも良いのですよ。

どうであれプロの相場師として自分の型を作り上げた人は確実に大儲けすることになるからです。

全く焦ることはなくそれよりなによりきちんとした自分の型を作ることに集中してください。

そういう意味で最初の選択でそれがすべて正しい型と思い込まないことです。

私翁も何十年と相場を張り続けてきて自分の型の修正を行い続けているのですから。

次に期待値のプラスの大きさで選ばないということです。

多くの投資家たちはどうしても期待値のプラスの大きい、より収益力の高いものを選択したいと思ってしまうようです。

人間心理としてはそりゃあ誰でもより儲かるやり方でやりたいと思うのが普通なのですが、それよりも自己最適化、つまり自分が継続しやすいかどうかということを優先してください。

例えば私翁の型は当然私自身に最適化されたものなのですが、友人の投資家にはとてもおまえの真似は出来ないと言われます。

まず勝率20%に耐えられる投資家は少ないと言うのです。

私にとっては全然平気なことなのですが勝率20%ということはプロ野球選手などでは打率2割ですから即解雇ですね。それほどに打てない、成功しない取引ばかりの日々を精神的に忍耐し続けることが出来る人間はこの世に数少ないと言われてしまいます。

ですからいくら期待値圧倒的プラスの手法であってもあなたがそれを継続できる精神が確立していないなら宝の持ち腐れになるのです。

常にあなたにとって継続しやすい型であるかということを最優先に思考し、期待値その他は二の次にしてください。

ここは多くの利益を求める投資家たちが間違って選択をしてしまいがちな点です。

型作りの前にやっておくべきこと

さらに型作りのそれ以前の問題として資金管理があります。

これが本当に杜撰な人たちがいます。

すぐに追証になってしまうような状態で売買をしている人たちですね。

こういう人たちはある日突然資金破綻してしまうリスクを請け負い続けている素人です。

追証になることがあるというだけでプロとしては恥ずかしいことであり失格であるということに気づきましょう。

つまり相場のプロを目指しているなら追証など絶対あり得ない資金管理を当然のごとく形成しており、その自制心もしっかりと保持しているということです。

一般社会でも俺が俺がとかもっともっととかいったことをやると大失敗を犯しやすくなります。

エゴイズムは常にプロであれば必要となってくる要素ではあるのですが、過剰になってはやはり駄目ということです。そのバランスをうまく弾き出して使っていくのがプロというものです。

プロの相場師にとっては資金管理は大前提中の大前提でありやっていないなんてことはあり得ない話であるということを認識しておきましょう。

型を持っている人は最強である

最後までお読みいただきありがとうございました。

今日は型を作るということを考えてみました。

相場の世界はあまりに自由な故に型のない売買を繰り返している投資家が多いのです。

それはある意味で良い銘柄を買って放っておけば儲かるだとか株価が下がったら少しずつ買い増し続ければ大丈夫だとかいったまことしやかな定説をプロと称する素人たちが吹聴し続けているからなのですがとんでもない大間違いです。

このブログの読者の方々はそんな大間違いな言説に惑わされないで下さいね。

成功し続ける投資家であるためにはきちんとした売買の型を持っていなければなりません。

どんな分野の世界のプロフェッショナルも必ず自分の型というものを持っています。

何の型も持っておらずにプロフェッショナルな仕事をこなしている人を私はいまだかつて一人も見たことがありません。

投資家もまた例外なく同様であるということを認識しましょう。

そして時間をかけてあなただけの投資家としての型というものを築いていって完成の域へ向けて日々作り上げ続けていってくださいね。

銘柄推奨など一切しない、どんな銘柄を買った売ったということをも一切言わない、徹底して相場の真理だけを追究し真のプロフェッショナルな投資家を形成するためだけのための真実しか言わない、私翁の徹底した相場への愛を感じていただけたらと思います。

まあこんなに毎日真理だけを反復し続けていても本当に真理を掴めるのは極々少数の方々だけだと思いますけどね。

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