時間配分

独活日記(相場を生き抜くために)

人生の時間というものは限られています。

どのくらい限られているのかは人によって異なりそこに平等性はなく新生児で生まれた瞬間に亡くなってしまう秒単位での人生しかない人もいれば長老で100年近くも生きる人生を送る人もいます。

しかしいずれにせよ間違いないことは人は必ずいつか死ぬということでありそこは絶対的な真理として生物界に君臨しており人間も例外となる人は一人もいません。

そういうことを考えていくと誰彼と所かまわず罵倒し自分だけが素晴らしい正しいことを語っている人間だというような傲慢な思考に陥ってしまうことはないはずなのですが、残念ながら多くの人間は金を持ったり名誉を持ったり権力を持ったりすると錯覚して自分がいつでもコロッと死んでしまうちっぽけな存在に過ぎないということをすっかり忘れたかのような言動をしてしまうのです。

さて余計な話をしてしまいましたね。

そんなこと別に私が語るまでもなく誰でもご存じの命というものの話です。

ただもちろんこのことも相場に繋がっていきますので問題ありません。

相場をいかに張るかということは当然今日も喧々諤々ああだこうだと相場のプロと称する素人先生方から、まさに今日も稼ぎ続けているそれを長期に継続しているプロの相場師の方々まで多くの人たちが語っており、前者は論外ながら後者は正しいけれども一理でしかないということに気づいていない方も残念ながらおられますね。私も後者の一人でありますが、当然私の相場論もまた一理以上のものではないと自覚しているという意味で結果を残しているプロと言っては良いが自分の考えが絶対といったような間違った思考に陥ってしまっている方々とは一線を画しているということになります。

それを前提として私の意見を読んでみてご自分で考察してみて欲しいのです。

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相場での時間の分類

さて相場での時間には三種類あります。

まずはこの時間の分類から始めましょう。

一つは仕掛ける時間ですね。

これはあっという間の瞬間でしょう。何せタイミングを計ってマウスをクリックしたらそこで仕掛け終了だからです。

もう一つは手仕舞う時間です。

こちらもあっという間の瞬間です。タイミングを計ってマウスをクリックしたらそこで手仕舞い終了だからです。

そして最後に待つ時間です。

こちらは本当に長い長い時間となります。仕掛けるタイミングが来るまで辛抱強く待ち続け手仕舞うタイミングが来るまで辛抱強く待ち続ける必要があります。

相場での時間は以上三分類することが出来てその期間の長さとしては待つ時間が圧倒的に長いということになります。

忍耐強く相場を眺められるか?

故に忍耐強さというものが投資家には問われるわけですね。

どうしても相場を日々眺めながらも辛抱強く適切なタイミングがやってくるまで仕掛け手仕舞いを待ち続けることが出来る投資家は数少ないのです。

とにかく仕掛けてみたい、とにかく手仕舞ってみたいという行動したい心理が常に働き続けます。

もちろんそのようなことを誘発させる値動きも見せ続けますのでその誘惑に屈してしまって忍耐強く相場を眺められなくなってしまうのです。

ですから相場における時間配分ということがとても大事になってきます。

仕掛け:手仕舞い:待ち=1:1:98%

時間配分としてはこのような配分となるということを頭に入れておくと良いでしょう。

実際にはもっと待ちに比重が置かれた割合になるかと思われますが、ここで大事なことはこの配分の細かい数字ではなく、圧倒的に待ち時間が長くなるべきであるということです。

このことを頭に入れておくことで相場をよりよく張れる姿勢というものが出来てきます。

一見派手に見える相場師という仕事がいかに地味なものかは適切に相場を張り続けることが出来てくれば誰でも分かってきます。

派手なのは要するに不適切、少なくともプロではない人がツイッターなどで逐一買った売ったこの銘柄がいいだとかリアルタイム速報しながら煽りまくっているからです。

しかし実際にはプロはその適切な仕掛け手仕舞いが来るまでただただじっと待ち続ける、いつまでもその瞬間が来ないような錯覚をしながら待ち続ける、そんな地味な日々を送っているわけなのです。

仕掛け手仕舞いは本当に一瞬です。

不適切にやるなら一切待つことなく仕掛け手仕舞いを繰り返すことが可能なのですが、適切なタイミングだけでそれをやろうとするととにかく待ち続けることになります。

仕掛け:手仕舞い:待ち=1:1:98%の割合となるほどにしっかりと時間配分しなければならないと肝に銘じてください。

参加しないことにも意義がある

最後までお読みいただきありがとうございました。

今日は相場を張る上で時間配分というものを考えてみました。

優秀な相場師は本当に冷静な判断を継続します。

いくらでも仕掛けるのを待ち、いくらでも手仕舞うのを待てるのですね。

多くの投資家たちはせっかく場を見ているのだから、投資家として参加するために証券口座に資金を入れたのだからとりあえず売買してみようといったお粗末な発想になりがちですが、適切な機会でないならすべてキャッシュポジションのままにただただ多くの銘柄の値動きを見ながらも何もせずに待ち続けることが出来る胆力というものが必要になってくるのです。

何度も何度も繰り返していますが投資家として成功し続けるための精神確立こそが唯一無二の大事なことなのですね。

それが確立されるためにも適切な機会が来るまでいくら待っても待ち足りないということを理解しておきましょう。

そうやって根底にその時間配分を置いておくことで、いざ実際の実践段階において不適切な仕掛け手仕舞いが減っていくことになります。

相場に参加しないことにも意義がある局面があるということを認識できるかどうかといったことが大事なのです。

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