さていよいよ非常事態宣言が出されるそうですね。
しかし多くの日本国民はもうとっくの昔に自主的に自分自身に非常事態宣言を出しており、今更ですか?といったところですね。
しかも都会の一部のみであり、何か政治的思惑でもあるかのような中途半端な対応です。
やるなら徹底的にやるやらないなら誰が何を言おうとも一切やらない、その大胆な決断が大事なのですが、世論に押されて渋々やった感が非常に強い遅々とした中途半端な非常事態宣言となってしまいました。
そんな中で変化が生じてきておりますので今日はそのことを考えていきたいと思います。
死亡者の伸びが横ばいとなってきている米国
米国における新型コロナウイルス感染急拡大後、毎日の感染者数、死亡者数が急激に増え続けていましたが、ここにきて死亡者の伸びが鈍化してきたという数字が出てきて米国市場はそれを素直に好感している現段階ということになります。
前回述べたとおり、新型コロナウイルスの動向と相場は連動しやすい状況となっており、良い情報が出れば好感され悪い情報が出れば悪感されといった一喜一憂する乱高下状態ということになります。
つまりは底練りということであり、しばらくこうやって新型コロナウイルスの動向が日々明らかになる度に上下運動を繰り返す確率は高くなっていきます。
しかし何度も繰り返していますが、新型コロナウイルスの致死率は低く、人類存亡的な危機ではありませんので扇情主義で自己反省なきマスメディアが毎日ああだこうだと騒ぎ立てるほど恐怖を感じる必要はないということになります。
NYDOWの時間足を挙げてみましたが、下落トレンドは終了して横ばい相場に移行した現段階ということになりますね。この位置から上に行くのか下に行くのかはまだわからず、それはこれからの新型コロナウイルスの動向次第で、具体的にはトランプ大統領による自粛要請の延長が4月30日に留まらずさらに延長していくのかどうかといったあたりで経済活動が元通りになるかどうかといったことが分かってきますのでその辺のタイミングで決まってくるかなと考えております。
極短期の状況としては保ち合い相場で上放れとなるのかならないのかということになります。
いずれにせよ、中国を先例として欧州発のイタリアでも、世界最大の感染者数となっている米国でも、ようやく初期段階の大パニックは終了し、多少は冷静に見られるようにはなってきたかなというところですね。死亡者数にしても感染者数にしても確実に一旦は収束へ向けて進むことは中国を見ていれば明らかなのですが、やはり世界各国自分のこととして実際に経験しないと本当のところはわからない、つまり頭で考えた理屈ではなくまさに体で経験した実践こそが大事であるという相場でも大事だと私が考えていることがまさに証明されているということになります。
私はご承知のようにもう新型コロナウイルスはインフルエンザ同様に受け入れる段階に来ていると考えています。
感染拡大封じ込めは出来ず、ワクチンや抗ウイルス薬開発、中国や日本では抗インフルエンザウイルス薬であるアビガンが大きく取り上げられていますが、これだけではなく他にも抗マラリア薬であるヒドロキシクロロキンの有効可能性も取りざたされており、米国では議論になっているようですが、日本ではまだ症例は少ないようですが症例として開示なされた医師の方もおられるようです。
そのように感染者の方が多数出て診察が世界各国で行われていき、症例が出てどういった薬が効く効かないといったことが議論されていくことでいずれにせよ、致死率の低い新型コロナウイルスが沈静化する方向性に向かうことは間違いないことです。
いい加減マスメディアやらSNSやらの新型コロナウイルス情報なる不安や恐怖を煽って我々の免疫力を落としてやろうとしている情報やら啓蒙やらは無視して粛々と今日やりたいこと、やらねばならないことを実践していきましょう。
我々が新型コロナウイルス対策として最大の効果となることは自分自身の免疫力を上げることなのですからね。
一番最後の中途半端な非常事態宣言
後手後手の対応の安倍総理大臣は世論に押されるから仕方なく、本当はやりたくないのだけどという感じでようやく非常事態宣言を出すということになったようですね。
しかしこれは残念ながら何を今更といったところでしょう。
すでに多くの国民は日本政府を信じてはいません。
私は健常者には必要ない、それより呼吸器疾患や花粉症など本当に必要な方々に行き渡って欲しいと思っているマスクも3月には安定供給されると日本政府は述べていましたが実際は依然として入荷すれば開店と同時に売れてしまうといった品不足状態が続いていますので多くの国民がこれは信じられないと思ったとしても仕方がない状況です。
そして遅々としてもきちんとした経済対策を施すなら良いのですが、案の定一時的財政出動に留まりそうです。
一番大事なことは国民の将来不安の払拭であり、そのためには消費税減税と長期的持続的財政出動が必要なのです。
5年後も10年後も政府がしっかりと経済インフラを支えてくれるといったものがあって初めて国民は消費をもっとしてみようとなるし、新型コロナウイルスに負けずに頑張ってみようと思うわけですね。
しかし一時的なものではどうせ今回だけで次はない。今日はよいけど明日はどうしたらよいんだ来年はどうしたらよいんだ5年後10年後はどうしたらよいんだとなって消費意欲は沸きませんし、事業意欲も減退してしまうのですね。
一番最後の中途半端な非常事態宣言と呼ぶのにふさわしい、本当に危機感なき日本人ラーストな政府ということになりますね。
ただ日本市場は素直に米国市場に連動している感じですね。
市場は現金なものです。
一気に二番底付けにいく確率は高いと私も昨日の段階では考えていたことは述べましたがそれはとりあえず現段階においては一端消されました。
まさに米国市場次第の日本市場たる値動きということになりますが、ただやはり米国市場は保ち合い局面という感じですが、日本市場はとりあえずの反発という感じで相対的な弱さは極短期的にもありますので相変わらず予断は許さない状況ということになりますね。
新型コロナウイルスとも堂々と付き合っていく
最後までお読みいただきありがとうございました。
欧米民族には多い発想で欧米思想に染まった日本人も多くなっていますのでこれは新型コロナウイルスとの戦争である戦いであるとする方が多いのですが、事実はそういった発想も一理あるとは思い、実際人間対ウイルスとの戦いは繰り広げられてきて今のところ人間の圧勝が続いているとは言えるのですが、私はそういった西欧的考えよりも東洋的思想である良しも悪しきも受け入れて上手く付き合っていくといった思想に実のところ共感を覚えます。
この新型コロナウイルスも結局は我々一人一人が受け入れて上手く付き合っていくことが大事となるのではないかと考えています。
まあ非常に特殊な考え方なのかもしれません。
今新型コロナウイルスによって死ぬ人が増えてもよいのかと批判されるかもしれません。
数多ある仕事の中であまりに特殊な相場師という仕事をわざわざ選んでいるわけですから当然といえば当然なのでしょうが、何かヒステリックに感情的に拒絶反応を示すこと、敵と見なしてこれは戦争だと見なして徹底排除する思考というのは個人的にはあまり好ましく思わないのです。
新型コロナウイルスになるべく感染しないように気をつけることはもちろん当然の話なのですが、仮にかかったとしてもそれを受け入れて堂々と付き合っていきましょうといった態度で接すればまさにその強靱なメンタルタフネスによって免疫力が付き回復してしまうことになるのではないでしょうか?
結局パニックが続いているということなのでしょうが、どうしようもないマスメディアは諦めるとしても、もう少し我々一人一人は冷静に新型コロナウイルスとも堂々と付き合っていきましょうと泰然とした態度で以前にも述べましたが今を生きることに集中した方が良いのではないかと考える今日この頃でございます。