売り優勢局面の到来

相場日記(日々の全体相場観)

空売りが効く展開が来ておりますね。

売りは足が速いですから短期で結構な利益が出ます。

中長期的に買いで良い時代が続いてきましたがいよいよ売りで良い時代の到来となるのでしょうか。

まあそんなことは私には皆目見当もつきませんが、いずれにせよそのきっかけは生まれてしまいました。

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ウクライナ侵攻長期化リスク

そのきっかけはもちろんロシアのウクライナ侵攻ですね。

最悪のシナリオでは第三次世界大戦まで想定しなければならない事態に深刻化するリスクが出てきています。

もちろんそんな最悪の事態にはならないようにプーチン大統領には自制を求めたいところであり、バイデン大統領の手腕、欧州主要国となる英国やフランスなどの外交力が問われてきます。ただ国際世論的にはプーチン大統領には不利であり、プーチン大統領を徹底批判しない私などは少数派であり、かつ好戦派の酷い人間と見なされてしまいます。

まあそういう方々は私は華麗にスルーするわけですが、大事なことは何故プーチン大統領がウクライナ侵攻という苦渋の決断をしたのかという点でしょうね。

ヒトラーを取り出して精神がおかしくなっているだとか周りがソ連時代のブレーンのイエスマンばかりで裸の王様だとか言う論調は児戯の類でくだらなく、当たり前の話ですが物理的な戦争というのはどの国にとっても最終手段であり、その前に多くの過程があるのが普通であり、その過程でロシアの国益という意味でどこまで削がれるリスクがあったのかというものを冷静に見極めていくのが大人な思考でしょう。

基本的には前回にも述べた通りエネルギー権益争いであり、この権益は膨大ですから反脱炭素となる石油天然ガス派から脱炭素となる原発派、自然エネルギー派それぞれがバックとなる国を擁して争っている最中でのこのロシアによるウクライナへの侵攻と見るのが正鵠を射ていると私は考えています。

この争いは長期的なスパンでの権力の座を生じる権益争いですから互いに譲らずに第三次世界大戦リスクもあるということですね。そういう最悪世界戦争を起こしてでも獲得しなければならない巨大な権益であるということです。

しかしその巨大な権益を得ても人間がいなくなる酷い世界大戦にでもなったら元も子もないという意味で結局は互いにどこかで妥協していく必要があるということですね。

まずはウクライナ侵攻に関して停戦合意が出来るかどうかでしょうね。

私はプーチン大統領は強かですから日本政府を翻弄しまくったのは当然として欧米に対しても熾烈に厳しい実践をして勝利を掴んでくると見ております。欧米諸国はプーチン大統領をあまり舐めない方が良いでしょうね。ロシアの国益のために冷徹に実践する本物の政治家です。それはプーチン体制のロシアの過去の歴史を紐解けば容易に分かりますし今回のように最終手段を批判を恐れずに実践することからも理解できるはずです。もちろん結果は情勢変化も加味してめまぐるしく変わっていきますのでどうなるかは分かりませんけどね。

相場への影響

相場はウクライナ侵攻長期化懸念から利上げ加速といった金融政策による反応より前に本格的な調整局面を迎えようとしています。

有事は買いと言いたいところなのですが、基本的には金融政策、経済政策共に株式市場にとってのマイナスとなる方向性があるということが根底にある上での有事ですのでこのまま一気に中期下落トレンドを形成し続ける可能性が高まっています。

実際私自身のポジションにおいても売り玉が含み益が大きく乗るものが多くなっていますのでそれが証明されている現状です。

原油急騰は日本経済にとってはマイナスとなりますからいよいよスタグフレーション懸念が生じてきている現状であり株式市場としても大きなマイナスとなります。本来的には緊急事態と称して消費税を緊急減税するなど日本政府が対応すべき局面ですが残念ながら財政規律派のグローバリストである岸田政権ではそんな実践をすることは皆無でしょうね。お気楽な総理大臣です。

日経平均株価日足

故に日本政府によるポジティブサプライズはあり得ないということで株式市場においても現段階においてはどこまでの値幅調整が起きてくるかという段階となっており、下値の目途がどのあたりでとりあえず底打つかといった流れに直近なってきていますね。

ウクライナ情勢次第ではさらに深刻にもなりますし、もちろん停戦合意とかして世界経済にとって軽傷で終わるなら大きくリバウンドしていく可能性もありますのでいつも私が述べている通り市場の考えに従って淡々と実践し続けて下さい。

売り優勢の展開

最後までお読みいただきありがとうございました。

日経平均株価としては下落トレンドが開始しており、下値の目途はどの程度かといったところになっていますので目先は基本空売り姿勢で行くと良いでしょう。

ウクライナ情勢は地政学的リスクですから基本的にはいつかは終わるもの一時的なものと考えたいところですが、プーチン大統領が誤った判断で長期化させていけば深刻なものに変わるリスクがありますので一時的なものと決めつけることは出来ません。

従って日経平均株価も24000円23000円と崩落していく可能性が出てきましたね。

淡々と空売りで利益を積み重ねていきましょう。

売りは買いより早いですから利益を積み重ねるという意味では買いよりは容易です。

ただし足が速くて乗り遅れることは多くなりますので買いと同じように考えて実践すると手痛い目にあいます。

まあ言うまでもないことでしょうが一応気を付けてくださいね。

人類存亡という意味ではどうでもいいウイルス風邪であるコロナよりずっとずっと大事なウクライナ情勢が好転するような外交交渉妥協案締結が期待されます。

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