いわゆる破綻論

徒然日記(相場以外の話題も)

人の不安を煽る商売としていわゆる破綻論を振りまく方々というのが今日も存在しています。

昔から変わらないのですが、確かに不安を煽ることによって多くの人たちの関心を呼ぶのですね。

相場でも同様ですが、現在においてはどのようなものがあるのか今日は少し考えてみたいと思います。

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財政破綻論

これは財務省主導で行われていると一部の経済評論家の方々は述べてますね。

その真偽はともかくとして平成時代において財政拡大するたびに無駄な公共投資批判とセットで国の借金として語られ続けてきました。

しかし結果として日本政府の債務は当時より大いに膨れ上がっていますが今日現在においても国債金利が急騰して国家経済リスクが煽られるような事態となる兆しは全く起こっておりません。

これは一体どういうことなのでしょうか?

財政破綻論を言い続けている方々はこの事実に対してきちんとした説明をなさる義務があります。

何故ならこの論をもっともらしく喧伝することによって多くの真面目な現金主義の貯蓄好きな日本国民は借金は良くない、国も借金を減らさなければ将来世代につけを回してしまう、だから消費税増税もやむを得ないといった一見大人な正論を述べているかのごとき国民がかなりの数存在することになってしまっているからです。

現在はインターネットの時代となり、そこもしっかりと注視する分別ある国民が増えてきたことで少なからずの人たちが日本において財政破綻は現状あり得ないということを論理的に理解するようになっており祝着なことなのですが依然として財政危機というものを過剰にも認識している政治経済好きな国民も多いのですね。

百歩譲って財政破綻論を述べるのは良いとしてもこの何十年という間一向にその兆しさえ見えていない現実に対して説明は本当にしてほしいと思います。

私のような経済学の専門家ではない素人にでも理解できるようにわかりやすく丁寧にお教え願いたいものですね。

中国経済破綻論

これは右寄りな思想が少し勃興してきた平成時代の後半辺りからその右寄りな経済評論家などが盛んに煽っていて今に至っています。

最近でも恒大ショックでバブル崩壊だなんだと大騒ぎしていますね。

そして中国を叩く書物を出せばその層には売れる、視聴されるといった非常に安易な発想のものが横行しています。

一党独裁となる共産党政府による中国という国家は確かに政治的な意味では日本国にとっては敵国ということになりますので右寄りはより過敏にその敵国が駄目になるといったことを論じてくれると何かこうすっとするような気持ちになるようですね。

しかし私は日々脅威を感じており、それは日に日に大きくなる一方であるという印象で、中国破綻などあり得ないと考えてきました。

その大きな理由は中国政府の経済政策の正しさです。

中国政府は圧倒的な量的緩和をし続けており、なおかつ圧倒的な財政出動を継続しています。

この継続性を毎年確認し続けることによって中国経済が圧倒的に崩壊し中国破綻などということは現状あり得ないだろうなと考えてきました。

そして結果現在もなお中国は君臨し続けており、経済成長もし続けており、最強国米国とも対等に渡り合えるほどに制裁合戦をこなして妥協を引き出そうとしています。

どうみても中国経済破綻論者は感情的な右寄り思想をそこに入れてしまっており、中国政府がどんな政策をしていてそれは中国にとって本当に破綻をもたらすような政策なのかどうか客観的に分析していないように見受けられるのです。

このことに関してぜひとも詳細な中国経済破綻へ向けたシナリオを説明していただきたいのですね。

そして何十年も前から述べていることが現状当たっていないことに関して言い訳して欲しいものです。

私も右寄りですから中国経済が破綻して共産党政府が無くなるならこんな嬉しいことはありません。

日本経済には少なからずの悪影響となってしまうのでよろしくないことですが相対的に日本の国力が増すことは国家戦略上は祝着です。

しかし現状においては私を納得させるような中国経済破綻論をお示しになった方はおられませんし、実際中国経済破綻の兆候は現状全く見えません。

どうしても感情的になってしまうのかもしれないので左寄りな方々の中国に関しての見解を聞くことが良いのかもしれませんね。

株式市場破綻論

これはもう頻繁に述べられますね。

私としては飽き飽きしているといったところです。

実際あるのかないのかと言えばあり得るということになります。

基本的には企業業績との比較によって割安割高を客観的に分析することは容易ですので全体的にバブル相場なのかどうか逆バブル相場なのかどうかといった異常状態を認識することは容易です。

しかし仮にそういう状況であったとしてもそれが破綻するとは限らないというのが株式市場の特質ですので結局株式市場破綻論もまた投資家の不安を煽る商売に過ぎないと見なさざるを得ないというところでしょうね。

株式市場に上場して資金調達をして企業を成長させていくといった資本主義社会を止める時代がやってくるなら株式市場破綻論は一理あるものとして取り上げられてもよいと思うのですが、そういう時代には現状至ってはおらず、やはり大いなる挑戦をしたい、大きく飛躍する企業は上場して株式市場で資金調達をすることによってそれを相変わらず成し遂げています。

あらゆる破綻論者から逃れるために

最後までお読みいただきありがとうございました。

基本的には近づかないことが大事なのですが、○○破綻という言葉の響きは強烈なものがあり、見る者をどうしても惹きつけてしまいます。

ですから気をつけなければなりません。

そういったものを手に取るときはそこに客観性はあるのか、そして時を経てそれをきちんと検証してその通りになっているのかを確認して評論家やら学者やら自身がきちんと言い訳をしているのかそれは的を射たものかどうかを見てそういうことが成されていないままに相変わらずの破綻論を述べ続けているならそういった人の言説には金輪際近づかないようにするという姿勢が大事となるでしょうね。

あらゆる破綻論者から逃れるためにはそこに表現されるセンセーショナルな言葉の羅列ではなくその内容の客観性に集中するように意識すると良いでしょう。

そしてそのほとんどが言いっ放しの無責任な儲けるための煽るためのものでしかないことに気づかされることでしょう。

私を含め我々一般人はこういった様々な分野で破綻論を騙る人たちに翻弄されないようにもう少し賢くならねばなりませんね。

そのためにはやはり反中だ反米だといった感情的な批判を排除し、親中、親米だといった感情的な共感を排除して眺める姿勢が大事となってきます。

まあ評論家など所詮はその程度の俗物で自己の絶対正義主張を曲げることはありませんから一歩引いて冷静に評価する必要があるということですね。

直近でも過去の無数のウイルス同様に当然のごとく誕生しているだけの話のコロナ変異株を相変わらず愚かにも煽ってNYDOW暴落だなんだと騒いでいますが、現段階においてはそれはNYDOWのチャートを見れば一蹴されることなのですが、そんな煽りに踊らされることなく日々淡々と市場の考えに従って売買して行くということを心掛けていきましょうね。

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