時は金なり
まさにその通りで人間に与えられた時間は非常に短いので同様に使えばなくなってしまう、現代の資本主義社会において誰しもある程度稼ぎ続けなければならないお金と同様に大切なものです。
そして相場では顕著に時間というものが大事です。
これを考えない投資は時代に恵まれない限り、生涯継続した成功はもたらさないと私は考えています。
従ってこの時間の効用をじっくりと考えてみましょう。
時間限定
相場を張る上で時間限定という概念が非常に大事です。
私が長期投資というものを推奨せず、最も難解な投資であるとする理由、巷で言われているような投資初心者は長期投資から始めようだとか投資の王道は長期投資であるといったことと真逆のことを主張しているのはこういったものには時間限定といった概念が含まれていないからです。
これはとても致命的なのです。
どれほどの長期投資であっても絶対に時間限定が必要です。
アベノミクス以降現在まで順調に長期上昇トレンドを築いていますから現状では10年前に買っておいたどの銘柄も概ね含み益状態になっているといったことになりますから、長期投資の多くは現段階では成功できているといった一時的な状況になっていますのでなかなかこの相場の真理が納得できない方々が多くなっている現状ですが。
問題は相場は常に長期上昇トレンド長期下落トレンド長期横ばい相場といったことが期間が100年というスパンにおいては繰り返されますから自身の投資人生において最終的にどのスパンに陥って終わるのかで長期投資は常に大成功もするし大失敗もするというわけです。
これはプロの相場師ではありませんのでプロを目指す、プロ意識をもって相場を張りたいという人たちは確実に時間限定ということを考えなければならないというわけです。
幸運にも長期上昇トレンドの最終局面で相場人生を終える投資家は幸せですね。
でもそんな運に頼った売買はどれほど利益を出していてもアマチュアであるということになります。
実際プロの長期投資家も必ずキャッシュ比率を高めるだとか銘柄選択の質を厳しく設定するだとかして相場局面によっては数年は何もしないなどといったことを当然のように実践しています。
損切りという時間限定
損切りすることは嫌なことです。
出来れば私もしたくはありません。
御免なさい。嘘です。
もう何万回何十万回とやっていますのでしたくないという感情さえありません。
ただただ淡々と処理し続けています。
私にとっては大事な実践であり、それは大きな時間限定となります。
一つには損切りは確実に次の絶好の機会を掴むための資金を補充してくれます。
もちろん自分が損切りした後に持っていれば含み益となって利益確定できたといった取引は生じます。
しかしそれは結果論であり、そうはならずむしろ持っていれば含み損が拡大して大損となってしまった可能性もありその場合は大きな資金拘束となってしまいます。
多くの投資家たちはどうしても利益というリターンばかりに注目し期待してしまいますが、それは常に結果論であるということを認識しなければなりません。
そんなことより大事なのは常に損失というリスクであり、これをいかに最小限に抑えるか、ここに集中することが大事であり、それは損切りという時間限定の圧倒的効用となります。
時間経過という時間限定
もう一つ、手仕舞いタイミングにおける時間限定というものも考えてみましょう。
目標株価に達したら利益確定する。
これはもちろん設定しておいて良いのですが、当たり前の話ですがそれは必ず達成するものではありません。
ですからいつまで経っても達成しない場合、どの時点で見切るのかということを決めておくことはとても大事なことです。
時間経過という時間限定をするということになります。
短期的な一波動があったのち、揉み合う局面が常に生じます。
売り買いが交錯すると良く言われる局面ですね。
実は値動き時間という全体的な時間の比率を考えた場合、揉み合い局面が多くの時間を占めています。
ですからこの辺をいかに適切に判断してどの程度の時間経過で見切るのかといったことを計ることはとても重要なのです。
いつまででも待つというのももちろん一つの手ですが、その場合は長期上昇トレンドに生涯なるということを運で引き寄せなければなりません。
現在は素晴らしい高値更新時代ですからここ一、二年で生涯を終えることになるだろう投資家の人生は上手く行って終わるといったことになるでしょうが、まだまだ何十年と相場を張ることになる投資家はそうはいきませんので運否天賦に任せるといったことになってしまうわけですね。
こういったことは絶対に避けなければなりませんからやはり確実に一定の時間経過で見切ることは実践しなければなりません。
あなたは明日死ぬかもしれない
最後までお読みいただきありがとうございました。
人間はまあ長くても100年、平均的には80年程度が多くの人たちの人生時間ということになります。
個別では新生児の段階で無くなる人生数時間の方といった若くして人生を終える場合も少なからず生じ続けていることは我々は決して忘れてはいけません。
今日生きている人たちは明日も生きているだろうと確信しているでしょうが、そんなことは実際には誰にも分からないのです。
結局は明日死ぬことが分かっているとしたら今日何をするのか？
どんな今日を生きるのか？
それが一人一人の人たちに問われ続けています。
友達と話をしたいと思うかもしれません。
とあるスポーツを楽しみたいと思うかもしれません。
何か一つの作品作りに没頭したいと思うかもしれません。
私は相変わらずの相場三昧の日々です。
別に今が過去最高となりそうな大相場だからではありません。
酷い相場付きであっても相場を張りたいのです。
そしてそのためには限りある相場人生において時間限定の効用は計り知れないものがあります。
しっかりと各種時間限定を設定して相場を張ることを謳歌しましょう。
明日死ぬかもしれないのに資金拘束や時間拘束などを冒してしまっては今日よりよく生きられなくなる。
そう思考することで結局相場を適切に張り続けるあなたになってもらいたい。
結局は今日も投資家として成功し続けるための精神確立が大事であるという結論となりますね。
