認識の順序の違い

独活日記(相場を生き抜くために)

今日もあの銘柄が買いだ売りだと多くの相場関係者たちがやっています。

私翁は少数派ながら相場の真理だけを追究し続けておりそのためにはこういったことは一番時間の無駄な情報ということになります。

まあ相場界でも特異な思考の異常な人間ということなのでしょうね。

もう長年その状態のままですからこれは永遠に変わらないことなのでしょう。

さて今日は相場における認識というものを考えてみたいと思います。

興味がおありの方はお付き合いいただけたら幸いです。

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相場における認識

相場においては要するに株価が上がるのか下がるのかを認識するということになります。

そのためにどんな銘柄が良いかとあれこれ考える投資家が多いわけですね。

納得ゆく認識が出来て初めて行動できる人が多いわけですからこの認識過程に沿って行けば当然銘柄選択が一番大事であると考えてしまい、その手の銘柄情報を求めて右往左往し、当たり屋探しに奔走するのです。

株価が上がる銘柄を的中させなければ相場では儲からない。

こういった多数派の投資家たちの認識の基本はここにあります。

私も結局は株価が上がる銘柄を買っているから株価が下がる銘柄を空売っているから投資家として成功し続けているわけでそういう意味ではこういった認識をしているのですが、しかし全く違う点があります。

それは認識の順序です。

認識の順序

多くの投資家たちの認識の順序は次のようになります。

株価が上がる銘柄は何かといったところから入ってそれを選別してその特定の銘柄に投資しようと考えて実際に投資するといった順序となります。

一方で私は株価が上がっている銘柄を買った上でそれを選別して含み益が拡大していく銘柄を投資し続けてそうではない銘柄を見切っていくといった順序となります。

銘柄選択→実際の投資

実際の投資→銘柄選別

相場を張る上で認識していく過程においてこの順序が一般の投資家たちと私では逆であるわけですが、これだけのことなのですがこれが圧倒的な収益の違いを生みます。

また選択と選別の言葉の違いにも注目してください。

選択とはまさに多くある銘柄から自分が投資する銘柄を選択するということです。

選別とはまさに多くある保有銘柄から自分が投資し続ける銘柄を選別するということです。

このように認識の順序が一般投資家と私では根本的に異なるため結局互いに相いれることが不可能なのですね。

基本認識として相場で稼ぎたいという共通認識は多くの投資家にも私にもあるわけで、そのために結局どんな銘柄をポジションに取り込んでいくかを考えて実践することは間違いないのですが、この認識の順序が大きく異なっているということをしっかりと理解してください。

相場は何事も起こり得る

そして投資家としての精神的な側面としてこの認識があるかないかということがとても大事ですね。

誰しもが分かっているはずの当然のことなのですが、実際には分かっていないような特定銘柄の拘りや塩漬けポジション、無限難平をして将来的な破綻リスクを高めるポジションを平気で取っている人たちが多数い続けているわけです。

相場は何事も起こり得る

総じてこの一言をすっかりと忘れてしまって自分の選んだ銘柄は最高であるはずだとして市場が間違っている、自分は先見の明があり人の行く裏に道あり花の山を行っているんだと曲解して自分の間違いを認めようとしません。

相場は何事も起こり得るのです。

売買できなくなる事態にこの前はなりましたね。

それをあらかじめ予期して対応している人は少なかったでしょう。

そういう予期せぬ事態が起きても大丈夫な状況に常にしておく、金銭的にもポジション的にも精神的にも入念な準備と対処をしておく人、それが相場は何事も起こり得るときちんと認識している投資家ということになるのです。

儲けたい損したくないという心理

相場は何事も起こり得る

実際何事も起きている歴史がありますからそれを知識として得ていればすべての投資家たちが当然のごとく認識していることです。

しかしここでも認識の順序が違うのです。

儲けたい→相場は何事も起こり得る

損したくない→相場は何事も起こり得る

多くの投資家たちはこの順序ですから相場は何事も起こり得るかもしれないがまずは儲けたい損したくないとして自分のポジションに対しての自己正当化をし自分のポジションに拘り続けてしまうのです。

私の場合はこの逆でありますからまず相場は何事も起こり得るということがあってその次に儲けたい損したくないといった認識の順序があることによって儲けたいことよりも損したくないことよりも前に相場は何事も起こり得るといった認識が頭に入ってくることでその対処に集中することが出来るのですね。

ほんのちょっとした認識の順序の違いが人間心理に大きく影響していて実際の行動を異ならせるのです。

認識の順序を整理する

最後までお読みいただきありがとうございました。

多くの投資家たちは自分自身のポジション整理のことは必死になって思考しますね。

もちろんポジション調整は相場技術の肝ですから当然考えるべきことなのですが、もう少し自分自身の思考過程というものを整理してみることが大切なのです。

相場を張る中で我々は多くの認識をしていきます。

株価が上がった下がったこの銘柄は凄い駄目だ、もっと儲けたい、損したらどうしよう、日々の値動きを見て多くの認識をしていきます。

その中でどういった認識から入っていくべきなのか、優先して認識しておくべき、強調して認識しておくべきものをしっかりと整理して相場に取り組む必要があります。

ほんのちょっとした認識の順序の違いが大きな成果の違いを生みます。

皆同じ人間ですから認識することに大差はありません。

しかし相場において少数派がいつも勝つのは他の多数派の投資家たちとは違った思考をするからなのですが、それは考える思考の中身が違うというよりも認識の順序が違うと考えると納得が行くのではないか?

私はそう考えて今日はこの認識の順序について述べてみました。

今日も相変わらず個別銘柄推奨などすることなく淡々と相場の真理だけを追究し続けている翁であります。

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