人生は瞬間瞬間の繰り返しで些細な決断に見えるような決断が大きな人生の岐路となる選択だったりします。
ですからこの瞬間瞬間を大事にしなければならないわけですが、多くの人たちはあまり大きなものと感じながら決断していることはありません。
私は相場師として常に瞬間というものをとても大事にしてきました。
実際相場を張る上でいい加減でも利益を出すことは普通に誰でも可能ですが、何十年も日々利益を出し続けることが出来るということはいい加減では普通に誰でも可能ではありません。現在はそんなことはないような相場環境となってはいますが、いい加減にやっている人が生涯成功し続けた例は皆無ですからそういう偶然な投資家たちもいずれは消え去っていく運命にあることは間違いないことです。
いずれにせよ瞬間というものはとても大事なものなのです。
瞬間を切り取ること
相場を張る上で最も大事な技術は売買タイミングです。
いつ仕掛けるのかいつ手仕舞うのか、この技術は日々勉強ですし、日々成長し続けなければならないものですし、実際私自身も今日もより適切な売買タイミングというものを追求し続けるべく研鑽を重ねています。
これほどの大相場ですから適当な売買でも上手く行くだろうと思われるかもしれませんが、そういう話ではないのです。
例えばカメラマンを例に挙げればよいでしょうか。
プロのカメラマンはいかに決定的瞬間を捉えるかということが大事となります。
まさにシャッタータイミングが死活問題なわけですね。
最近は超速連射機能やら自動追尾機能やらで大分昔ほど過酷ではなくなってきましたが、それでもやはりその人の適切なタイミングというものを培っていかなければそんな最高の瞬間を捉えることは出来ません。
相場師も同様なのです。
いかに適切な瞬間を切り取れるかということが最高に大事なのです。
もちろんその結果は損切りといったことになってしまうのは最高の瞬間をとらえた写真は常に素晴らしい描画となっているのと対照的に厳しい現実なのですが、どうであれそれを継続しない限り生涯における成功はありませんので、常に私は瞬間を切り取るということを意識して相場を毎日張っています。
適切な瞬間をいかにして捉えるか?
では適切な瞬間をいかにして捉えたら良いのでしょうか?
24時間市場を眺め続けて待ち続けることは一人の人間として限界があります。
つまり24時間の中で適切な瞬間は少なからず生じ続けていますが、相場師としてはそのすべてを捕えようとすることは無意味であり、実際に不可能であるということになります。
出来得る限り最高の瞬間を捉えたいのですが、それが何時何分かは当然分かりませんのでその多くを取り逃すことを容認する姿勢がまず大事になりますね。
いずれは来ることが分かっている適切な瞬間を敢えて逃すことを許容していくということは相場に熱中している人であればあるほどつらい決断ですが、私も含めてそれはしっかりと実践しなければならないことです。
つまり適切な瞬間を捉えるためにはまずその多くを捉えられないということを容認する姿勢が結果適切な瞬間を捉える確率を高めるということになるわけですね。
私は今とても大事な言葉を発しました。
決して見逃さないでくださいね。
やり方は様々だが
適切な瞬間のすべてを捉えることなど誰にも出来ないし、そんな必要性は全くないという思考に達することが出来た投資家は後はではどの時間軸でその適切な瞬間の幾ばくかを捉えるかということを考えていくことになります。
こちらはやり方は様々となります。
あなたが相場を張っていく上でどういう投資家を目指すのかで変わってくるからです。
本業は別にあって副業としてたまに相場を張っていきたいといったような人はまさに巷で推奨されているような長期投資が健全でしょう。もちろん短期売買も出来ますが生涯における成功という意味では本業を疎かには出来ませんから相場に時間をかけることは出来ないという意味であまり無理する必要はありません。
日々相場を見る時間が持てる専業相場師といったような者を目指しているならいわゆるトレーダーといった短期売買を軸にした投資をすべきでしょう。場中を見続けるということはとても相場観が養われますのでそれが出来るということがそのまま生涯における成功を約束するわけではありませんが適切に相場を張る確率を高める経験を積むことが出来ることは間違いありません。
いずれにせよ無理のない範囲で時間軸を決定することです。
一日の内のどの時間帯が相場に目を向けられるのか、1ヶ月において毎日見るのかそれとも週末の1,2日だけなのか、そういったことを固定したうえでその時間帯において適切な売買タイミングを計り続けるといったことをするのがその人にとっての健全なやり方ということになるでしょう。
瞬間の至福
最後までお読みいただきありがとうございました。
瞬間を捉えるということは至福の時です。
この至福を一度味わうともう止められなくなります。
何故かと言えばその瞬間はもう二度と現れることのない唯一無二の瞬間だからです。
その瞬間を捉えた自分自身に大いなる満足感が感じられるわけですね。
いわゆる各種マニアの満足感と変わらないものです。
そうではない他の人たちにとってどうでもいいこと、何が満足なのか分からないといったものになるわけですが、相場師にとって絶好のタイミングとなる瞬間を自分が捉えることが出来たということは非常に満足感を得るのです。
単なる金儲けとしてみたときには相場に限らずどんなことも何かつまらないものに見えてきてしまうのは当然ながら何をやるにしてもお金というものは後からついてくるものであり、その稼ぐ多寡が人生において大事なものというわけではないということを実証しています。
相場師も全く例外とはならないわけですね。
瞬間の至福を味わうために個人としては圧倒的資産をすでに築いている私も依然として意欲的に今日も相場を張り続けているわけです。