新型コロナウイルスが日本全国的に感染拡大となりつつありますね。
マスコミは愚かにも毎日今日は中国で何人死んだとやって不安や恐怖を煽っています。
私の最初の見解は相変わらず変わらず、世界的感染拡大は避けられないが、その致死率からたいしたことではないということになり、それは今日現在の最新情勢を知った上でも依然として変わっていません。
感染力は致死率に反比例する
今までのウイルスの傾向は感染力が強ければ強いほど致死率は低くなっています。
今回の新型コロナウイルスは感染力がかなり強いということがわかりつつありますのでそれはイコール致死率はかなり低いウイルスであるということを実証する確率が高いということになります。
何を恐れるのかということは人によって異なるのだろうと思いますが、私は人間にとっての脅威はウイルスに感染しやすいかどうかではなくウイルスに感染した場合に命を失う確率が高いかどうかであると考えていますので常にこの致死率のみに注目しています。
厚生省やWHO、中国政府が公表している数字が間違っている、もしくは隠されているといった憶測には一切与しません。
結果的にそうであるかもしれないしそうではないかもしれませんが、いずれにせよ公表されている数字から判断するしかない、それを信頼して出来うる限りの対策を打っていくしかないという考えです。
ですから過剰にも危機を煽り、数字は嘘だとか、これから致死率がぐんぐん上がっていくだとかいう根拠なき印象操作は一切致しません。
この辺は相場で養った確率的思考で物事を考えるという職業病でもありますので結果がどうなるかは分かりませんが、高確率事象が私の見解となりそれは世界的感染拡大はある程度避けられないが弱い致死性から総合的人類存亡的にはたいしたことにはならないということが今日現在においても変わらぬ客観的判断ということになります。
そして現状はその通りの展開となっています。
印象論ではないリスク
そこで敢えて印象論ではないリスクというものを挙げるとしたら一つになります。
それはウイルスが変異して致死性が増すリスクがあるということになります。
これは将来のことは確かに誰にも分からないということであり、ウイルスは常に自分自身生き残るために突然変異を繰り返しているものですからそういったことが起こる可能性はゼロではないという意味で注意しなければならないリスクとなります。
しかしいずれにせよこのリスクが露呈するなら致死率が大きく上がることになるわけですから致死率急上昇によってそれがそのまま誰の目にも明らかなリスクとなって現れますのでそのときに容易に理解できる話となりますね。
楽観論ではなく客観論
私は楽観的に大丈夫、いずれ収束すると述べているわけではありません。
将来のことなど誰にも分かりませんから、国家としては感染拡大阻止へ向けて最大限の努力をし続けることは当然の話です。
世界的感染拡大は間違いないだろうということも述べています。
それは感染力がかなりあるということが報じられていたからであり、完全に鎖国に出来る時代ではないのですから感染力が強ければインフルエンザ同様、世界的に広がるのが当然の論理的帰結であり、悲観論で述べたわけではなく客観論で述べただけの話です。
そしてたいしたことはなくいずれ収束すると述べているのも楽観論ではなく現状の致死率から見て人類存亡の危機となるようなウイルスではないと判断しているというだけの話となります。
ツイッターやブログなどでもそうなのですが多くの人たちが印象論を述べていますがこういう印象論は総じて無視してよいでしょう。各種事象における煽り屋は犯罪的だと私は思うのですが無くならないのがいつの時代もどの局面でも変わらぬ真実です。
実際相場で何十年もそういう卑しい煽り屋の習性を見てきていますのでうんざりしますがそういう勢力は常にいると諦めるしかないのでしょうね。
私はもちろん適当な感想を述べることは一切していませんし、評価はすべて厚生省から出している数字から算出した統計データと過去の多くのウイルス感染に関しての発生から収束までの歴史を勉強した上でその事実からわかることだけを淡々と述べているわけですが、それらはすべて客観的事実として出ているものからの判断ですので印象論ではないということはご理解いただけることと思います。
いずれにせよ私の考えが正しいと言いたいのではなく今ある事実からはこういう見解にならざるを得ないというだけの話であり、事実の変化、数字の変化が生じたときに初めて私の見解も変わることになるということになります。
新型コロナウイルスより大事なこと
そういうわけで私は新型コロナウイルスに関しては現状マスコミが大騒ぎするほど心配もしていなければ関心も強くありません。
人間の生命に圧倒的ハイリスク性がない以上、毎年世界的に流行して死者が出続けているインフルエンザウイルスを大きく超えるような脅威は現状全く見えないからです。
実際今年米国で12000人もの死者を出しているのは新型コロナウイルスではなくインフルエンザウイルスです。もちろん数としては多く見えますが2200万人の感染者数に対しての数字ですので致死率はわずか0.5%強であり統計学的にはたいしたことがないウイルスということになります。
そしてインフルエンザも予防接種をしたところで罹る人は罹りますし死ぬ人は死にますので新型かどうかワクチンがあるかどうかといったことももそれほど重要なことではなく、もちろんあるに越したことはなくそして世界中で鋭意開発中でしょうし、確実に抗ウイルス薬も出来てくるでしょうが、そういったものがあるから絶対死なないわけではないということはどんなウイルスでも証明されており、総合的には今回の新型コロナウイルスも些末な話なんですね。
そういうことよりも感染拡大によって日本国内経済がますます疲弊するということに大きなリスクを感じています。
消費税を10%に増税し非常に消費が抑制されている状況の中で新型コロナウイルスが全国的に蔓延するのは非常にタイミング悪く消費意欲をさらに抑制するリスクがあります。
すでに消費税10%増税後の実質GDPは6.3%も減少となり、いよいよ景気後退局面に入りつつあるといったところです。今回は駆け込み需要も小さく、故に落ち込みもたいしたことがないとか言った経済学者や評論家などもいましたがきちんと謝罪して欲しいものです。誰が見てもこの結果は予測できたことであり実際その通りの当たり前の結果が出たわけで、その大きな責任は日本政府、安倍政権にあります。
その中で今回の新型コロナウイルスの蔓延といった状況であり、東京オリンピックどころではない深刻な経済状況へと進むリスクが相当に大きくなっている現状ということになるのですね。人類の生命への影響という意味ではたいして問題はない新型コロナウイルスですが、その蔓延によって我々日本人は出来るだけ人混みを避けなければなりませんので買い物も控えることになり、消費抑制がさらに進むことになるでしょうね。
それはつまり商売繁盛するところが減っていくということであり、それは十分に満足行く生活が出来なくなる人が増えるということであり、将来不安が増すということでもあり、そういった人たちの精神的ストレスが免疫力を弱め、病気を生み、人の命を脅かすことにもなると考えているからです。
新型コロナウイルスが人命を奪うよりも経済的困窮が人命を奪う方が数としては多くなる可能性があるのですね。
新型コロナウイルス感染拡大だなんだで大騒ぎな中で全く違うことを考えている私は相場師らしい特殊な人間ということなのかもしれませんが、私としては本気で危惧し始めており、実際かなり深刻なダメージとなるリスクが高まっていると思っています。
相場師としては前回述べたとおりレンジ上限においては基本空売り姿勢で行くことで問題なく収益は出ているのは言うまでもない話ですが個人的には問題なくても日本経済全体として問題となる状況は悲しくなるのが当然の心情です。
具体的対策
そしてそれを避けるための具体的対策はたった一つです。
それは消費税減税です。
本音では消費税廃止ですが、いきなりそれは難しいのであれば何%でもよいですから消費税減税を決断することです。
何度も繰り返している方策ですが、今こそ逆手にとって新型コロナウイルスが全国的に拡大しつつあり消費抑制が著しいので高らかに緊急事態と断じて消費税減税法案をまとめて成立させるべく動くべきです。
これこそが多くの国民を経済的に救い、懐に余裕を持たせて免疫力を高めて新型コロナウイルスにも対抗しうる国民を一人でも多く増やす政策です。
なんというか新型コロナウイルスが登場するともうどこもかしこもそればかりで大騒ぎして対策が遅いだ何だこうしろああしろだとかとにかくそればかりとなってしまうのですが、こういったときにこそ打てる手というものが生じるわけでいわゆる良い意味での火事場泥棒的に消費税減税を断行してしまえばよいのですね。
こういったことを大胆に実践できる宰相というものが日本にも生まれて欲しいものです。
リスクは常にチャンスである
最後までお読みいただきありがとうございました。
相場師は常にリスクに勇気を持って挑戦し撤退を余儀なくされること、失敗を犯してしまうこともありますが最終的に常に総合的成功を収め続けています。
リスクは常にチャンスであるということを身をもって知っているのですね。
ですからこういった新型コロナウイルスが生じたときにそのものの危機を煽るだけの人や感染拡大怖い怖いと狭い視野に陥ってしまう人を見ると辟易としてしまいます。
もちろん感染拡大防止に出来うる限り努め続けるということは大事なのですが、それだけではなく今だからこそ出来ることはないのか、今じゃなくては出来ないことはないのかといった柔軟な発想も同時に想像していくことがとても大事になります。
新型コロナウイルスの世界的感染拡大に関して思うことはまずはグローバリズムの弊害と私が感じたことは前に述べましたが、そこで止まらずにこのリスクに乗じて何かチャンスを得られないものかと考えたときに非常事態で経済悪化阻止のためにやむを得ず消費税を減税しましょうと上手く世論を誘導し、政治力学を変えていくような柔軟かつ大胆な政治家や官僚は出てこないものかと感じ始めたといった現状を述べておきたいと思います。
今こそ消費税減税を実践しましょう。
何故なら新型コロナウイルスの全国的な拡大によって経済危機が訪れようとしているからです。
そう理路整然と述べれば国民の圧倒的支持を受けて財政規律派を黙らせながら消費税減税という正しい日本ファーストの政治実践ができると思うのです。