あなたはあなたの考えを重視しますか?
いきなり突拍子のない質問をしてしまいましたね。
そんなの当たり前だと思いますでしょうか?
当たり前だと思ったあなたは少し考えを変える必要があります。
自分の考えにこだわる
人間は誰しも年とともに自分の考えにこだわるようになります。
いろいろな知識を得て、いろいろな経験を積んでいくことでこれが正しいことであると自分で考えてそこに固執するのです。
いわゆるお年寄りの方々を保守的だとして老害扱いすることがあるのは自分の考えで凝り固まった自尊心の強い自己中心的な言動に終始してしまうことが嫌われるからです。
人間としては自己主張を貫くことは自由です。
他人に嫌われようとも自己主張を実践している人たちはこの世に数多く存在しています。
しかし相場ではこの自分の考えにこだわるということが致命的なリスクを負ってしまうということを理解しなければならないのです。
市場はあなたの考えに興味がない
相場を張る上で自分の考えにこだわるということはつまり特定銘柄が高成長するに違いないと考えるとか、割安だから上がるはず割高だから下がるはず、このファンダメンタル指標であのテクニカル指標で買いシグナルが点灯したのだから買いだ、売りシグナルが点灯したのだから売りだというようなことに固執してしまうということです。
あなたがどう投資分析し、どう投資評価し、同売買行動をし、その保有にこだわるのかは全く自由です。
ただ市場はそんなあなたの考えに全く興味がありません。
このことはきちんと認識しておかねばなりません。
つまりあなたの考えがどうであれ結果として利益が出るのか損失が出るのか、大利となるのか塩漬けとなるのかは市場の考え次第でありそれは必ずしもあなたの考えと一致しない、一致しないことが多いということです。
あなたは何のために投資しているのか?
ここで考えてほしいことがあります。
それはあなたは何のために投資をしているのかということです。
あなたの考えにこだわるということはあなたの考えが正しいということを証明したい、つまり自己正当化が投資の目的ということになります。
まさにその通りであるなら全く問題ありません。
投資家人生を満喫なさってください。
私は自己資産増殖のために投資をしています。
従って私の考えにこだわっておりません。私の考えが正しいことを何としても証明したいなどということは一切考えておりません。
もう一度繰り返します。
あなたは何のために投資しているのでしょうか?
あなたが変えるべきこと
もし相場で成功し続ける投資家となりたいのであればあなたは考えを改めなければなりません。
あなたが変えるべきことはたった一つです。
あなたの考えへのこだわりを止めることです。
そして市場の考えに寄り添った行動を出来得る限りするように日々努力し続けるということです。
具体的には適切なポートフォリオを形成し、日々怠らずに修正し続けるということです。
あなたの考えを捨てよ
最後までお読みいただきありがとうございました。
相場においても評論家のように知識だけは豊富な蘊蓄を述べてばかりの方々は掃いて捨てるほどおられます。
しかしそのような人であればあるほど持論、自分の考えというものにこだわりますので相場で成功し続けることが難しい、要するに市場の考えに従えない投資家となってしまうのです。
一生懸命勉強して知識を得たのに理不尽なことですね。
しかし理屈と実践は全く異なる分野であり、評論家としては理屈は大事でしょうが、相場を張って利益を出し続けるという意味では理屈よりも実践がずっと大事なことなのです。
そのためにはあなたの考えにこだわることなく捨て去れるかどうかが大きな鍵となってくるのですね。