素人相場師財務省

相場日記(日々の全体相場観)

財務省の最初の円買い介入は脆くも敗れ去り、全く無意味なお金の無駄使いということになってしまっています。

ただまあ財務省の役人は自分で汗水たらして稼いだお金ではないのでいくら博打を打っても問題ないということなのでしょう。

まさに資金だけはたくさんある素人相場師の極みが財務省であるということになります。

ただとある過小資本銘柄ならその影響力は圧倒的であり価格の方向性を変更することも可能ですが、ドル円は世界のグローバル市場でも一二を争う流動性のある市場ですから財務省の資金であっても無尽蔵とはならずその影響は一時的なものまでしかないと言わざるを得ません。

結局は素人相場師財務省がいつこのことに気づけるかということになりましょう。

自己正当化を繰り返すような円買い介入を何度も繰り返す愚行をしてしまうのか?

それともすでに気づいて自己反省し謙虚に成り行きを見守る姿勢となり、財政緊縮政策を脱することが一番の近道であるということに気づけるか?

完全敗北となった財務省劇場第一幕の結果を見てどのように財務省が感じるのか、今日はこのことを推測してみようと思います。

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東大卒のエリート集団

財務省に所属している役人の皆様方は東大卒がほとんどです。それもただの東大卒ではなく主席レベルで卒業している超エリート集団です。

東大に行くだけでもなかなかに難しいのにそこをトップレベルで卒業なさっている方々が毎年入省して出世争いを繰り広げるわけですから財務省長官などというのはエリート中のエリートということになりますね。

従って得てして人間性としては傲慢となりやすいというのが事実でしょう。

立場が人を変えるというのは良い意味でも悪い意味でも言えてここでは悪い意味でこれほどのエリートになってしまうと自分の考えを疑うといった謙虚な姿勢で物事を判断できることは難しくなってしまいます。

逆に事実は間違っていても自己正当化に努めてしまう人間がほとんどとなります。

これは財務省役人のみならずどんな分野の世界でも一緒で、ある意味では優秀なのですがとある一面における優秀さに過ぎないのに何か自分が完ぺき超人であるかのように錯覚してしまいがちなのが人間心理というものなのです。

ですから財務省に所属しているというだけで東大トップレベルでの卒業の超エリート集団ということでその中で生き残っている立場の人間はどうしても傲慢性を身に着けて自信過剰となってしまっている人がほとんどとなります。

故に相場の素人らしく自己正当化に邁進するだろう

ということになりますね。

相場のプロから見るとこういう人は典型的で必ず自己正当化をする行動を行います。

つまり何度も同じ過ちを繰り返してしまうことになるでしょうね。

従って何度も円買い単独介入を実践してしまうのではないかと危惧しています。

私の危惧は相場師としての危惧ではありません。

相場師としては相場の素人の行動など良いカモでしかありませんので、具体的に述べてしまえば財務省が円買い介入した数時間においては最高の良き円売り機会が生じることになると見て実践準備を進めています。米国との協調介入があり得ないことが確定していますので非常に確度の高いトレードに毎回なることでしょうね。

そんな当然の実践結果予測はどうでもいい話で私が危惧していることは何度も円買い介入してはやられを繰り返していくことでむしろ財務省が一切介入しなかったときよりも円安が異常に進んでしまう事態になるリスクです。

こちらの方が財務省が負けを認めなければ認めないほどより深刻なものとなると見ています。

為替変動の短期的な急激な変化は確かにその対応に追われて対応が遅れがちとなるという意味では出来得る限り小さいものであるべきというのはその通りなのです。

しかしそれを財務省が人為的にやることは不可能であるということは認めなければならず、それを人為的にもたらそうとすればするほどますます投機を惹きつけて円安は過剰に進んでしまうというのが相場のプロとしての忠告です。

東大卒のエリート集団なのですから素晴らしい頭の回転を働かせてこの忠告の正しさを認識して実践して欲しいものです。

日本のためには財務省は一切円買い介入などしない方が良かったわけですね。

為替レートとはただただ市場の考えに従って動き続けるのみなのです。

同様に相場の素人である経済評論家などが盛んにドル円が200円になるだとか購買力平価では110円くらいだからいずれ米国の利上げが終了すれば円高に急戻りするとか適当なことを述べていますが、そんなことは誰にもわからないし誰にもどうにもできないということです。

だから国家としては何もしないという実践が適切なのですね。

そんなところに金を使うのではなく別のところに使いなさいということになります。

為替変動など無視して日本経済浮上のために金を大いに出していくのが財務省の現在の一番の実践すべき役割です。

しかしその一番の役割を果たそうとしないのですから財務省はお粗末なのです。

あなたたちが考えるべきは一方的な為替変動阻止ではなく、一方的な財政緊縮主義からの脱却なのです。

ですからある意味では円買い介入で出た差益を日本経済成長のために全額投入するとでも言えば良いのです。

ぜひとも思考を大転換し素晴らしい能力をいかんなく発揮なされ、日本経済成長のためにいかに金を使えばよいかということに集中してください。

そうすれば強い日本経済となって自分勝手に円高に向かいますよ。

実際戦後1ドル360円の固定相場から変動相場に移行して以降大蔵省が金をバンバン出して圧倒的に強い日本経済成長を作ったことによって今の日本経済があり、なおかつ1ドル70円台までの円高にまで進むほどに日本は評価され続けてきたのです。もちろんこの円高は高度経済成長だけが理由ではなく最終局面では日銀の問題もありましたが、長期的には日本の経済成長が円の強さを示していたわけですね。

その後大蔵省が分割してしまったのがある意味では不幸であったのかもしれないのですが、今こそ他省と一致団結して財務省がかつての大蔵省の働きを見直すべきなのですね。

しかし現実にはそこら辺の頭の悪い相場師の意見など取り入れるわけがなく自己正当化に邁進して過ちを継続することになる確率が相当に高いと私は冷静に判断しております。

素人相場師の末路

最後までお読みいただきありがとうございました。

素人相場師の末路は御承知の通り悲惨なものとなります。

ただまあ財務省は自分の稼いだお金でやっているわけではないのでどれほどの博打を打っても組織的個人的には痛くも痒くもないといったところなのでしょう。

自分の懐が痛むわけではないからこそ傲慢な言動が出来ますし、グローバル市場に大きな影響力を与えてその方向性を変えることさえ出来ると自信過剰にも思えるのでしょうね。

残念なことですがそれが人間の性であり、エリートの陥りやすい罠です。

謙虚さというものがとても大事ですね。

どんな人間でもやはり最も大事な人間的性質は常に自己を疑える謙虚さです。

どれほどの知識、経験を得ようとも、どれほどの地位にあろうと実績を残そうとも常に自分を疑える謙虚さのある人物をいまだ一度も私は出会ったことがありません。

それほどに人間はその立場に大きな影響力で持って自身の人間性を変えられてしまうということなのでしょうね。

長期的円安方向性は相変わらず何も変わりません。

財務省が何度円買い介入しようとも変わりません。

いやむしろそれを繰り返すほど円安が異常に加速します。

為替変動の方向性を決める、特に長期的な視点において大きく影響するファンダメンタルが日米比較では特に圧倒的格差があるためにドル円では特にその方向性を大転換させることは極めて困難である現状です。

相場師は市場の考えに従い続けるのみですから財務省がいくら逆らおうがお構いなく市場の考えに従い続ける実践行動を継続し当然利益を出し続ける側であり続けることになるでしょう。

それが自分の考えを自信過剰に盲信しないプロの相場師としてのプロフェッショナルな実践です。

財務省は果たして何度円買い介入という失策を冒し続けるのか、現状の財務省の机上の知識が豊富といった頭の良さではなく時代の流れ、物事の本質を正しく読めるといった地頭の良さがあるかどうかといった本質がこの実践推移で分かるでしょう。

前回の一度切りで反省してもう止めたという実践結果となったら私は深く謝罪して諸手を挙げて財務省を賞賛しますが、さて年末年始に向けてどうなりますでしょうかねえ。

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