リスク認識をしている人間は非常に少ない

独活日記(相場を生き抜くために)

世界中でコロナパニックを生じ、今もなおパニック症のままの人々も少なからずであることから証明されるように常日頃からリスク認識している人間は非常に少ないです。

プロの相場師として長年生き続けているとどうしてもこういう人間たちを見ると甘いと感じてしまいます。

人生においても常に死のリスクが付きまとい続けているということをどれだけの人たちが今この瞬間に感じ続けているでしょうか?

私は職業病からとはいえリスク認識必須となる相場の仕事のみならず人生においても常に自分の選択によって生じるリスクというものを認識し続けながら生きてきました。

意外と考えもなしにただただ目の前の事象に翻弄されパニックしてしまう人たちが本当に多いのです。

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自分には起こるはずがない

その大きな理由は自分には起こるはずがないと多くの人たちが考えているということですね。

交通事故で自分が死ぬわけはない。

自分が若くして突然死することなどあり得ない。

しかし実際には今日も生まれたばかりの赤ちゃんが即死亡してしまう事象というものは世界では当然のごとく日本においても僅かなパーセンテージながら今日も起こり続けている事象であり、それが自分である可能性、自分の子供である可能性、自分の孫である可能性はあり得る話であり、自分には起こるはずがないと言い切ることは決してできないのです。

こういうことを日ごろから考えて生きているかどうかという点が非常に大事なのです。

考えていれば実際にそういうことが起きても酷いパニックになることはないからです。

今日という日を大切に生きようとするからです。

自分にも起こり得ることであると認識しているからです。

これがリスク認識をしているということです。

リスク認識の重要性

相場においてはこのリスク認識が顕著に重要なのですが、実際に日々欠かさず認識し続けている投資家はあまりに少ないのが実情です。

それは過剰なポジション、過剰な売買、感情に任せた行動、準備無き実践を見ていれば容易に理解できます。

リスクを認識しているということは裏返せば周到な準備をしあらゆる事態を想定し、どれだけのポジションを取れば良いのかを正確に把握し、それを感情に振り回されることなく経過の損益結果に踊らされることなく正しく実践継続しているということです。

リスク認識の重要性は結局相場を適切に張り続けるために必須の物であるということになります。

リスクを冒さずには何事も成し得ない

基本的にこの真理がありますので我々は誰しもリスクを冒して生きています。

赤子のときは両親が常に目を離さずに自分を見てくれる注意深い親であるかどうかで様々な死亡リスクを避けることが出来るかどうかが決まってきますし、どんな保育園に通うか、小学校に通うかによって誰と出会い誰と別れるかが決まってきてそういった人たちの影響で多くのリスクが生じたり避けられたりしていきます。

こういったことの一つ一つが重要な選択としてリスクを冒して無意識的に実践されてそれぞれの結果が出続けて生きているわけですね。

故に貧富の差は出ていきますし、能力差も出てきますし、様々な思考を持った人たちが生じていくということになります。

こういったことは常にリスクです。

本当はこういう自分になりたかったと思っていない人は少ないですよね。

このときこうすればああすればというものは誰しもが多かれ少なかれあるものであり、それは常に様々なリスクを冒して成し得たものなのです。

認識の有無の重要性

従って誰しもリスクを冒しているのですが、大事なことはそれをきちんと認識したうえで取っているのかそれとも無意識的に無造作に取ってしまっているのかということなのです。

相場ではいつもこのことが問われ続けています。

値動きに翻弄されて過剰なポジションを取ってしまう、これは無意識的にハイリスクを取っているわけですが、それを認識しているなら当然ながら自分の総資金と比して身の丈を超えたポジションはそもそも取らないように自制出来ますし、仮に感情の揺れによって取ってしまったらその間違いを認めて即見切れるはずなのです。

しかし認識していないでハイリスクを取ってしまって放置している人というのは結果手酷い状況に陥るまで全く認識できずにい続けるのです。

ですからリスクを正しく認識して実践しているかどうかというのはとても重要なのです。

リスク認識しているとあらゆる結果に淡々となる

最後までお読みいただきありがとうございました。

リスクを認識して相場を張っている人は少なく、人生においても常にリスクを認識して生きている人も少ないというのが現実です。

自分が行動する一つ一つが常にリスクとリターンの関係にあり、交通事故死亡リスクが常に一定確率あることを認識しながら目的地に迅速に快適に到着できるというリターンを求めて日々運転している人は実に少なく実際に自分が運悪く死亡者の仲間入りするとは思ってもいなかった人が実際にそうなってしまうのです。

リスク認識していようがいまいが関係なく良い結果悪い結果それぞれが出ます。

しかしリスク認識していると良い結果が出ても別段狂喜せず、悪い結果が出ても別段失望しないのです。

ただただ淡々と実践行動が出来るようになるのです。

それはリスク認識しているということの人間としての姿勢であり、相場を適切に張り続けるための投資家の心の適切な形成に繋がるのですね。

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