プロの流儀

独活日記(相場を生き抜くために)

相場のプロに儲かってますかと聞くことは失礼なことなのですね。

プロの立場からすればそんなことは当たり前の話で利益を出すことが難しい相場局面でも利益を出し続けるから相場のプロであり、そうでない人はすべてアマチュアなのです。

しかし相場のプロといったときに誤解が多く生じます。

今日はこのことを考えてみたいと思います。

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相場のプロの定義

経済知識が豊富だから相場のプロというわけではありません。

それは経済分析のプロと言うことは可能ですが相場のプロではないのですね。

元証券マン、元ファンドマネージャーだから相場のプロというわけでもありません。

元証券マンという肩書では要するに株を客に売りつける話術のプロとは言えても相場のプロとは言えません。

元ファンドマネージャーという肩書ではファンド運用のやり方のプロではあっても相場のプロとは言えません。

相場のプロの定義は容易で一つだけです。

どんな相場付きであれ易しい相場はもちろんのこと難しい相場であっても上昇トレンドだろうが下落トレンドだろうがレンジ相場だろうが一切関係なく一ヶ月とは言わないが一年という期間を切り取ってみたときに確実に総合的利益を出し続けている結果を残し続けている人たちのみです。

これが相場のプロと言ってよい唯一の人たちです。

過去の経歴などどうでもよく、銘柄推奨が的中するしないでもなく、もちろん学歴など何の足しにもなることはなく、ただただ結果を出し続けているかどうかだけの本当に厳しいプロフェッショナルな世界ということになります。

ここをどうも誤解して考えている人たちが多数なのですね。

ファンドのほとんどは日経平均株価指数を超えることが出来ていないのですよ。

その時点でファンドマネージャーは相場の素人であることが容易に証明されます。

気を付けてくださいね。

相場のプロの定義はこれだけが唯一であり、そういった人間を自負している者としては儲かってますか?などと言われること自体が憤慨なのです。

そんなのプロなのだから当たり前でしょということです。

相場のプロではない人たちがやっていること

そしてそのようなどんな相場付きであれ自分で稼げる技術と精神を保有した人間であるなら他人に銘柄推奨するだとか手法を売ろうだとか、セミナー開催してトレードを教授しようだとかいった発想には決してならないのです。

何故ならそんなことをして小金稼ぎをする必要性が全くなく、まさに自分自身のプロフェッショナルな能力を駆使して相場で圧倒的稼ぎを継続できるからです。

非常に単純な論理ですね。

だから本当に騙されないで下さいね。

あなたはあなた自身の研鑽によって相場のプロになるしかないのです。

あなたより劣っている人たちの言葉を肩書だけで鵜呑みにしないでください。

売買実践を積んでいるあなたの方が彼ら彼女らより余程優れています。

もちろんまだプロとは言えないあなたは儲かったり損したりを繰り返して総合的利益を出せてない状況にあることもあるでしょう。

その状況があなたの弱い心を引き出してもっともらしいことを相場の素人なのに述べて誘惑してくる輩があなたの心に付け込んできます。

そこは本当に注意してください。

ぜひとももう一度私翁の言を信じて、このブログを何度も読み返してそういった者たちを排除してください。

プロはメンタルタフネスに集中する

プロが相場技術を一定水準持っているのは当たり前なのです。

そしてそれは確かに一定の知識と一定の経験が必要ですが、それほど多いものではないですのですぐに身に着けることが誰でも可能です。

問題はその後なのです。

実際に相場で適切に継続できるかどうかということになり、そこで必要となるのは精神力なのです。

メンタルタフネス、いかに精神を強靭化するかといったことがプロの領域に達した人たちの課題であり、多くの第一線で活躍する人たちはそこに集中して研鑽しています。

プロであれば一定水準の知識は保有していて当然ですし、技術差といったものも極々僅かになります。

その中で大きな差となってくるのは結局メンタル面、精神、心の問題に必ずなっていくのです。

私が多くの投資家たちが惹かれるこの銘柄がこれから上がる、的中したどうだすごいだろう、資産が倍増しただなんだといったくだらない報告する連中を蔑視し、私自身が堅く戒めて愚直にそういったことを一切しないのは本物の相場のプロはいかにして精神確立していくかということに多くの時間を割き、知識を得るのではなく自分自身の内省に集中しているということを知って欲しいからです。

そして丁寧に自分の心を分析し、確立していくことによってプロレベルの中でも圧倒的資産を叩き出し続ける相場師になっていくわけですね。

現在の易し過ぎる相場では株長者が少なからず続出しており、そのこと自体は相場を愛する者としては嬉しい限りなのですが、こういった中でもプロは地道に自己形成に努めているということを忘れないで欲しいのです。

相場のプロの世界は厳しいですよ。

一寸先は闇の世界で完全結果主義ですから一時的な利益を誇らしげにひけらかしている人間など一気に叩き潰す相場がやってきます。

いずれにせよ大事なことはプロはメンタルタフネスに集中して取り組んでいるということですね。

本物のプロは決して銘柄推奨をしない

最後までお読みいただきありがとうございました。

今日はプロとは何かといったことを定義してみました。

相場界においてはあまりにプロと称するアマチュアが多すぎるのです。

証券マン、証券アナリスト、ファンドマネージャー、経済学者、経済評論家、多くの相場の素人たちが相場のことを語っています。

そういう人たちは証券知識やら企業分析の知識、経済分析の知識のプロとは言っても良いのでしょう。

しかし相場のプロではないのです。

それは今日私が定義したプロの定義を照らせば容易に判別できるでしょう。

本物のプロは決して銘柄推奨をしません。

何故ならそれをすると確かにそういったものが欲しい依頼心のある投資家たちは群がり、過小資本銘柄であれば仕手相場に導けることもあるのですが、それでは本物の投資家は育たないからです。むしろ大きな弊害となってそこに依存する人間が少なからず形成されていってしまうからです。

そう、本物のプロは相場を愛しているのです。

相場を適切に張る本物の相場師が育って欲しいと思っているということなのです。

そのために必要なことは銘柄推奨ではなく、いかにして成功し続ける投資家としての精神確立を成すかということを提示し続けることが大事だと私は考えているのですね。

この銘柄を買えば儲かりますよと言うことは簡単なのです。

私自身それをして読者のあなたに利益をもたらすことなど容易です。

実際確かに私自身今日とある銘柄で利益を叩き出しているわけですからね。

でもそれをやり始めたら結局そういった情報提供者に依存する投資家に成り下がってしまうのです。

厳しいようですがだから私は一切銘柄推奨はしません。

それでは面白くない、読者が増えて行かないことは分かっています。

ですがこれが本物の相場のプロとしての私の流儀なのです。

独立自尊の精神を備えた投資家が一人でも多く育って欲しい。

私がこのブログを愚直に更新し続けるのはそういった極々少数の誰に頼るわけでもなく、くだらない相場情報に依存しない依存症に陥っていない本物の自己確立した投資家が育って欲しいという想いがあるからです。

巷にあるくだらないあらゆる相場情報なるそれを得れば儲かるようになるかのごとき相場を愚弄している混乱させている情報提供者たちに惑わされることなく、淡々と自己規則を遵守し続けて適切な売買を繰り返していくあなたを維持してくださいね。

そうなればもうあなたも立派な相場のプロなのです。

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