方法論はどうでもいい

独活日記(相場を生き抜くために)

相場の張り方というものは投資家の数だけあってそれは無数の種類があると私は考えています。

どうであれ自分で築いていくしかないものなのです。

プロスポーツ選手などでも結局自分のやり方というものを確立していくしかなく、その間にプロのOBや現役の先輩方のアドバイスを受けながらも自分に合うもの合わないものというものはあってそれを自分で取捨選択して自分でもあれこれ考えて少しずつ改善しながら高めていくしかないものです。

だからこうあるべきだといった話を聞くと眉唾物だねと私は思います。

野球などでは投手は走り込みが大事だからこのくらいは走りこまなければならないということが通説のようにありますが、こういう話は総じて疑いの眼で私は見ます。

もちろんそれが大事な選手もいると思いますし自分でそう思ってやって効果があると感じたならやれば良いのです。しかしそう思わない選手が無理やりそれをやることは大間違いなのです。

つまり人間の身体の作りということからも人の数だけあってすべて異なりどうやって体作りをしたらよいかといった方法論は無数にあるからです。別に走り込みだけが下半身強化となる方法ではないからですね。

下半身強化はしっかりスポーツ選手ならした方が良いのは当然ですがその方法論は様々で良いということです。

そしてプロの世界では結局はそういったことをやって結果を出しているか、出し続けているかといったことだけが問われ続けます。

結果を出していれば何をしていても今までの常識外の方法を採用していても何も全く関係ないということですね。

相場の世界も全く同様です。

結果を出している結果を出し続けている手法であるならその投資家にとっては大正解なものなのです。

他の投資家がそれは違うそれではダメだと述べたところで結果が出ているならむしろそう言っている投資家が間違っているということになります。

故に私は方法論はどうでもいいなという結論に達するわけですね。

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どうでもいいが優位性は必要である

ただ本当にどうでもいいのですが優位性が必要であるということは何度も述べ続けています。

現実には優位性のない手法をやっている投資家も少なからずだからです。

プロではなくアマチュアも投資の世界には参加していますので致し方ないことなのですが、そういった投資家は優位性のある手法に改善することが必須となっていくことは間違いありません。

しかし本質的にはこのこともどうでもいいことです。

何故なら優位性がない手法であるなら結果が継続して出ていくことはないからです。

確率的に少ない標本数においてはたまたま結果が出ることはありますが、それをやり続けていれば必ず確率の数字に収斂していきますから優位性があるものしか結果は出続けないからです。

つまり結果を出し続けているというものが生じているならそれは恐らくは優位性のある方法論であるということに繋がっているはずだからです。

方法論より大切なこと

方法論より大切なことがあります。

それはもちろんあなたの投資家としての心の問題です。

ここに対処しているかどうかはとても大切なことです。

何故ならそれが出来ている人と出来ていない人では結果に大きな差が生じていくからです。

どんな世界でもプロの領域においては技術差というものは極々僅かとなっていきます。

プロとなれば基本的にはこの世界はこういうものであるというものが誰でも見えてくるのです。

見えてこないならそもそもプロにはなれませんから自然淘汰されていきます。

生き残ったプロの中でさらにそこから秀でていくのは結局メンタルの問題と言うことになっていくのですね。

方法論より大切なことは精神であるということに気づいてください。

精神と言っても根性論ではない

間違ってはいけないのですが精神を確立することが大事だと言ってもそれは根性論というものではないということは知っておかねばなりません。

スポーツなどでは特にこの根性論が昔は流行っていて少なからずの少年少女が怪我をしたり精神的にショックを受けたりしてそのスポーツを辞めて行ってしまいました。

時にそういうことが必要であると私なども思ってしまうのでいけないのでしょうが、そういうことが大きく人を成長させる精神を鍛えられるということに繋がることはまずないというのが現在の精神分析の主流ですので現在で未だそんな古い考え方で監督やコーチをやっていくなら社会問題となってしまうわけですね。

実際に求められる精神論といったものをこれから丁寧に述べていきましょう。

もちろん投資家にとってという限定付きであることは御承知おきください。

安定

まずは精神の安定ですね。

相場では常に予期せぬ事態が起こります。

逆指値を設定しておいてもそれを大きく越えて窓を開けた寄りをしてしまうことなど日常茶飯事です。

上がると思ったが下がる下がると思ったが上がるなんてことは当然よくあります。

とにもかくにも場を見ていると投資家を翻弄させる一喜一憂させることばかりが頻繁に起き続けるのです。

ただそういった相場を眺めているだけなら何も問題ないのですがいざ自分の大切なお金を投じた銘柄においてそういうことが繰り返されると多くの投資家たちは精神をかき乱されざるを得ないのです。

従って精神の安定といったことがすべての投資家の課題となるのですね。

安定させるためには売買経験を積むということです。

そしてその売買経験は仮想売買ではなく必ず自分の身銭を切ってしっかりと失敗し続けるということが大切です。

従って最初はポジションは本当に小さくして多数の経験を積むことが大事です。

そこで儲けようと考えるのではなく将来安定して稼ぎ続けることが出来るようになるための先行投資と考えてガンガン売買を繰り返すことが大切です。

その過程において少しずつ精神が安定していきます。

ここは何事でも一緒かもしれませんね。真剣にやらねばならない自分自身のリスクをしっかりと犯した本物の経験をし続けることによってそれが糧となり自信がついて相場とは概ねこういうものだといった感覚が身について精神が安定していくのです。

強靭

次は精神の強靭化ですね。

精神の強靭化と聞くと筋肉隆々の肉体となっていくようなイメージを多くの方々は抱くわけですが肉体と精神では強靭化の意味合いは異なります。

精神を強くするというのは何か筋トレして身に着けていくようなものではありません。

実際のところはある人にはすでにそれがありある人にはそれが全くないなどといった生来備わっているものといったところがあります。

そして投資家仕様の精神の強靭さがある人は労せず出来ることが無い人には全く出来るようになれないといったことになります。

精神の強靭化というものはこのように個体差が圧倒的にあるものですので難しいのですが、最初から強靭、つまり投資家仕様の精神となっている、現在の損益状況がどうであれ今この瞬間の自分の決断が大損となる決断であっても淡々と実践継続できる精神であることが相場における精神の強靭さということになるわけですが、それが無い人でも少しずつそれを強靭化していく必要があります。

これは前述した精神の安定のための売買経験というものも同様に大切になってくるのですがそれに加えてメンタルトレーニング、精神鍛錬といったものも大事となってきます。

肉体の筋肉は自分にとってきついと思える負荷を一定期間かけ続けていきそれが平気になってきたらさらに負荷をかけてといったことを繰り返していくことで誰でも確実に筋肉が強靭化されていくのですが、精神の場合も基本は同様で、自分は成功し続ける投資家であると何度も何度も繰り返し唱え続けるといったことから始めることがとても良い作用をもたらします。

自己分析、瞑想などももちろんやっていっても良いのですが、別に解脱者を目指す修行僧ではなく成功し続ける投資家仕様の精神確立が目的ですから実はこんなおまじない言葉の反復で十分なのです。

しかし決して馬鹿にせず疎かにせず毎日欠かさず継続することですね。

それを何年も繰り返しますとそれが当たり前の事かのように思えるようになっていく自分が形成されていきます。それが精神の強靭さということになります。

本当にやるべきことは難しいことではないのですね。別に座禅する必要性も無ければ滝行する必要性もないのです。

ただただ自分は成功し続ける投資家であるということを確信出来ていれば良いのです。

実際今日そうであろうとなかろうと関係なく信じられていれば良いのです。

それが相場における精神の強靭さということになります。

相場は何事も起こり得る

最後までお読みいただきありがとうございました。

相場の方法論ばかりが巷では今日も騒ぎ立てられています。

どんな銘柄を手掛ければよいのか、どんな売買手法を使えばよいのか、総じてそれは方法論です。

これと思う自分だけの方法論を持つことはもちろんすべきなのです。

しかしそれは無数にあり投資家の数だけあるのです。

大事なことはそれを適切にどんな状況においても継続できる精神がその投資家に確立されているかどうかなのです。

結局また同じことを私は繰り返しましたね。

こういうことを言うと必ず精神論ばかりだ。精神論だけでは駄目だと批判されます。

しかし結局何事も生涯適切に継続できる人というのはその道での適切となる精神確立が出来ている人だけなのです。

相場で言うならそれが出来ていない人は成功しても途中で飽きて止めてしまうだとか、もちろん一時的な成功に終わってしまうだとかしていずれにしても生涯に渡って継続出来ずに終わるのです。

それは結局相場道というものを極めたいという思いに欠けている精神確立が出来ていない人たちだったということなのですね。

方法論はどうでもいい。

今日はこのことをしっかりと認識してください。

巷の多数派の論理とは全く正反対のことを述べていますね。

しかしこれが相場の真理ですから私は何度でも繰り返し言い続けるしかありません。

私は多くの投資家たちを身近にも見てきましたし、一時的大成功者も見てきました。しかしいずれも精神確立が出来ていない、自分の精神面を疎かにしていて継続して成功をした人は一人もいませんでした。

ほんとにたった一つのこだわりの強欲な傲慢なポジションにおける大失敗ですべての積み重ねてきた成功を埋めて余りある悲惨な結果をもたらすことになるのが投資家というものなのです。

相場は何事も起こり得る。

決してこのことを忘れてはならずそれがまさに今日あなた自身のポジションに起こってしまうことはあり得ることなのですね。

その現実においては方法論などどうでもいい些末なことなのです。

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