依頼心と相場

独活日記(相場を生き抜くために)

とある株本を読んでこの著者の言っていることがどうたらこうたらと述べる投資評論家たちがいます。

賞賛はステルスマーケティングの一環臭く、批判は一冊数千円しか出さないものにどれだけの過大な期待を抱いているのだろうかといった印象を抱いてしまうというのが私の感想です。

相場でいかに稼ぎ続けるか?

ここが大きな命題として多くの投資家たちに問われ続けている課題であるのかもしれませんね。

事実は世界全体的に長期上昇トレンドであり続けるなら指数を買っておけば着実に資産増殖していくものであり、世界全体的に長期下落トレンドであり続けるなら指数を売っておけば着実に資産増殖していくものであるということになります。

これが私のようなトレンドフォロワーにとっては永続するであろう唯一無二の相場の真理です。

従ってとある株本に対して賞賛も批判も何もないのです。

読み物として数千円の価値があったかどうかといった評価はまあ喧々諤々やってもよいですが、数十万円もする投資商材があってもそれが聖杯とはなり得ないというのにそういうものが数千円で手に入るかのごとき過大な期待を抱くこと自体が愚かな思考であることは大人な投資家であるなら理解しなければならない現実です。

相場の真理は誰に伺う必要も何もなく上がるものを買い下がるものを空売ることを全取引で永続すればよいだけで間違ったら一切こだわらずに出来得る限り迅速に手仕舞いし、正しかったらどのくらいこだわって保持しどのくらいこだわらずに利益確定するかといったことであり、数千円の本にはその誰でも相場を張っていけば分かってくるテクニックが書かれているだけですので最初からそんな過大な期待感を抱くべきではないということになるわけですね。

私としては賞賛もしないのは投資法などというものに価値はない、つまり私は私自身の投資法をすでに確立しているのでこういうやり方もあるんだねえという程度の知識欲としての読み物として認識する程度であり、相場の実戦で利用することは皆無ですので賞賛するほどの価値があることは私にとってはないからです。そして批判もしないのはそんな端金で聖杯が得られるわけがなく高額な投資商品でもそんなものはないのですからそもそも何の期待も抱かないからです。

しかし私の主張空しく今日も相変わらずこういった株本が出版され続けており不安な素人投資家たちを惹きつけ続けています。

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何故多くの投資家たちは依頼心が生じてしまうのか?

結局そこに潜む心理は依頼心なのです。

そして依頼心が生じてしまう根本原因は当然自分で考えた通りに必ずしも相場が動かないからです。

自分以外のもっと相場に詳しそうな専門家っぽいことを言ってくれる誰かなら相場が分かるのではないだろうかと考えてしまうからです。

しかしここでもう少し考えを深めてもらえたらと思うのです。

あなたは他人の褌で相撲を取って勝ったとして満足感を得られますか?

この問いに対して得られると即答できるあなたはもう私の述べることなど無視してカリスマトレーダーの方々のやり方を徹底的に真似ることです。同じように再現すれば同様に利益を叩き出せるはずです。優位性のある手法を適切に使うことになるわけですから当たり前ですね。

しかし本物の相場師を目指している方々なら満足感を得られることはないだろうと私は考えています。

私自身がそうだからです。

ですから私もトレンドフォロワーとしか言いませんね。

投資法なんてそんなもの、自分で編み出してこそのものだからです。

同じ金額を稼ぐとしてもどういう過程で稼げたのかということが大事であるということです。

しかしやはり多くの投資家たちは手っ取り早く儲けたい楽して儲けたいとなりやすく、そして専門家でもないのに相場で儲かるわけがないとも考えてしまいがちなのです。

もしそれが真実なら超一流大学経済学部卒の人間だけが大儲けして中卒の会社経営者では絶対に儲けられないという事実が生じなければならないのです。

しかし実際はそういう経歴は不問でこういう経歴がなければ儲からない損しないということは何もないというのが真理です。

この誤解がどうしても多くの投資家たちに依頼心が生じてしまう原因となります。

相場は容易である

しかし相場そのものは容易なのです。

これは別に現在が長期上昇トレンドにあるからということではありません。

相場で稼ぎ続けるための真理はすでに誰でも分かっていることであるからです。

どう売買をすればよいのかはもうすでにこうすればよいというものは決まっていて後はそれを適切に継続できる人間が投資家として出来ているかだけの問題となっているからです。

そういう意味で相場を張るという意味では容易であると答えざるを得ないのです。

これを相場は難しいと逐一語って自分の格を持ち上げようとする方々も少なからずなのですが、難しいのは適切に継続できる心の確立であって相場の張り方そのものは何も難しくないということをきちんと認識しなければなりません。

本当に投資家の心の問題だけでここが解決できている、天性でマッチした精神仕様となっている方々は過去の経歴が何であれカリスマトレーダーとなってしまいます。ただただそれだけのことなのです。

相場そのものは容易であるというのが相場の真理なのです。

あなたは他の誰よりもましな投資家になれる

最後までお読みいただきありがとうございました。

この世は依頼心で満ちた人たちがほとんどです。

商品を買う際にレビューを参考にしたがる人たちを見れば容易に理解できますね。

自分で考える、自分で失敗を恐れずに行動するということを恐れる、億劫になる人たちがほとんどなのです。

商品を買うときには失敗したくないという意味で他人の評価を参考にすることもまた一定の理解が出来ますが、そういうこともまた自分だけで考えて手に入れてみていまいちだったなと思う経験そのものが大事であり、そうすることで良い物を必要なものだけを買えるようになっていく学びとなると私は考えていますが、まだここまでなら納得は出来るのです。

しかし相場を張るということは自分の自己資産を運用するということであり、それで生活の向上や目標の達成のための手段を得るためのことである以上、やはり他に依頼心など抱かずにすべてを自己責任として自分で考え行動し続けることが大事であると私は考えます。

相場の真理は容易なのです。

上がるものを買い下がるものを空売れば良いだけなのです。

そして間違ったら迅速に見切り正しかったら正しい間は忍耐強く保持し続けることだけなのです。

どんな市場だろうとどんな投資法だろうと結局これが出来ない限りどんな時代でも相場環境でも結果を出し続けることは絶対に出来ません。

しかしそれが出来ぬ投資家たちで相変わらず満ち溢れているのは巷に溢れるくだらない相場情報に翻弄され続けている依頼心の強い人たちばかりであるということに尽きるのですね。

相場の専門家に見えるもっともらしいことを語るひとたちよりあなたはずっと素晴らしい成果を出せる投資家になれる素質があるのです。

まずはこのことをあなたが認識できるかどうか、それが素晴らしい投資家となるための第一歩なのです。

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