異常性というもの

独活日記(相場を生き抜くために)

先日のとある業界の代表銘柄は上手く取れましたかね?

一応ヒントを述べたと思いますが、しっかりと一度に二度美味しく取れていればプロフェッショナルと言えるでしょう。

まあそんなどうでもいい話はさておき、今回のケースに関しても怖くて出来なかったという方はまだまだですし、空売りはしてはいけないなどと相場の素人発言するような人は論外です。

所詮は机上の評論家ということになりますねえ。

相場師はこのように常に異常性というものを意識して日々売買しています。

今日はこの異常性というものを少し考えてみたいと思います。

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異常それは怖きもの

異常な人を見ると大抵の人たちは恐れを抱きます。

自分の中にある常識というものと照らし合わせてこれはその常識外のものであり、危険であると認識してしまうのでしょう。

しかし相場師はその恐怖を克服しなければなりません。

何故なら異常であるところに大きな優位性が生じているからです。

他の投資家たちが怖くて動けないその瞬間こそが絶好のタイミングであるのですね。

しかし大抵は同様に恐怖を抱いてしまい、その異常を見たままで終わるのです。

それでは口だけ番長の評論家止まりです。

怖きものに果敢に立ち向かう勇気がある者が実践家となる相場師と自称する資格のある人物たちです。

異常それは怖きものなのです。

恐怖への対策

相場における異常というものは一般的に見れば行動するのが怖い瞬間となるのですが、そこで行けるのかどうかどうやったら行けるのかということが知りたいところでしょうね。

もちろん解答はあります。

まずは逆指値を置くことを強くお勧めします。

相場の基本三原則第一番目の具体的実践ですね。

異常な状況においてはボラティリティも高く場中乱高下することも多いですのでどうしてもその値動きに翻弄されて感情が起伏して仕掛けに躊躇したり、感情に流されて手仕舞ってしまったりといったことをしてしまうのです。

その機械的対策はやはり逆指値を置くということなのです。

そうすることで値動きによる感情の起伏がどうであれ確実にその瞬間にはそれが執行されます。

確かに逆指値狩りといったようなことも行われていて逆指値に引っかかってから順行してしまうということもありますが、そうなっても淡々とやり続けることが大事ですね。

最初はしっかり発注しておいた方が良いと思いますが、自分の頭の中でこの水準まで逆行したら見切ると言うのを設定して確実にそれが遂行できる精神が確立したら発注せずとも実践継続できるようになっているということですから発注しておかなくてもよいでしょう。

しかしいずれにせよ大事なことは異常性における最大のリスクとなる圧倒的逆行で何もせずにポジション放置といった事態を絶対に避けるために逆指値を置くということは非常に有益であるということになります。

そしてこの設定による損失限定の安心感が恐怖の抑制にも多分につながります。

ミスの許容

次に前回にも述べましたがミスの許容です。

相場師として生きるとなったときに当然の話なのですが自分の決断がすべて正しいなどとは思わないばかりか決断の多くでミスをするということを認識し、それを許容することです。

あなたは言うほど賢くないんですよ。

ごめんなさい、偉そうですね。言い換えましょう。

私は言うほど賢くないんです。

これこそが絶好のタイミングとなる仕掛けである。

自信を持って仕掛ける私自身、その行動の少なからずがミスであることが発覚してしまうのですね。

自分はそんなことはないミスなどほとんどないとあなたが仰るならそれはただただ相場経験が浅いか、自信過剰の傲慢性を身に着けてしまっているか、誤った成功体験を重ねている途上であるかでしょう。

相場にミスは付き物です。

そしてそれが当然であり、諦めるしかないことであり、諦めることが大事な、許容するべきことなのです。

つまり異常性のある状況というのは当然ながらよりミスを犯しやすい状況であるが、しかしそれ以上に正しい方向性に仕掛けたと言うことに結果論的になった場合には圧倒的優位性があるために仕掛ける意味があるものであり、故にミスを許容して躊躇せず行動すべきであるということになります。

出来高急増大陽線での飛びつき買いでも、高値異常乖離収束を狙った空売りでも、自律反発狙いの買いでも、投げ売り時のたたき売りでも、すべて異常な状況ですが、優位性がある瞬間であり、ミスの許容をして果敢に挑戦し続けるべきであるということです。

総合的に考える

さらにもう一つ大事な点は総合的に考える視点を持つことです。

異常性に関わる場合、単純な感情的な恐怖というものに翻弄されるだけでなく、結果としての損益に対しても実際のところ手痛い損失を犯すリスクというものがあります。

そういったものがたまたま今回自分の身に生じてしまった場合に多くの投資家たちはこう思ってしまうのです。

やはりこういう異常な状況のものはやらない方が良い、様子見が正解だ。

この判断は正しくもあり間違ってもいます。

確かにこういう事態は少なからず異常性に関与していけば起こり続けるものですのでその事態に遭遇するたびに毎度毎度同じように思ってしまう精神的苦痛を味合わないためにはこの判断も正しいということになります。

しかし間違ってもいるという側面はたったこのとある取引の手痛い経験によってこれからも来る圧倒的優位性のある瞬間をすべて捨て去るということは相場師としては非常にもったいない、大きな投資家人生における損失であるということになります。

もう少し視野を広げて欲しいのです。

目の前に犯した手痛い損失だけではなく、もう少し継続してやり続けてみて非常に上手く行った取引経験もしたうえで総合的にどうかを計ってみて欲しいのです。

私自身長年相場を張っている中で手痛い損失を犯したことは当然あります。

異常性に挑戦していなければこうはならなかっただろうという忘れられない思いもあるのです。

しかしそれでも今日も継続出来ているのは総合的に考えるとそれを埋めて余りあるほどの圧倒的優位性を享受した、圧倒的大利を得た取引によってすべての手痛い損失が容易に相殺されてしまったという事実があるからなのです。

ですからあなたも今日から総合的に考えるという視点を持ってください。

あなたの取引は今仕掛けた取引ですべてが終わるわけではありません。

仮に今回手痛い損失を犯してもそれは異常性に挑戦したからではなく、相場を張っていれば誰でも起こり得ることであり、それがたまたま今回自分のこのタイミングでの取引において起きてしまったに過ぎないということを認識することです。

それが相場を総合的に考えるということになります。

異常性はいつも少数派である

最後までお読みいただきありがとうございました。

今日は異常性というものと題してその総合的優位性、そしてそこで生じるもの、その対処法を語りました。

結局相場はすべて投資家の心の問題であるということをまたもや述べたというだけの話なのですが、このことを腹の底でしっかりと認識できていない投資家で今日も満ち溢れているからこそ、やはり私は反復し続けて行かねばならないのでしょうね。

私の言説がほとんどの投資家たちの支持を集める時代になったと分かるときには恐らくは相場評論家の類は総じて廃業していることになるでしょう。

現在そんな兆候は全く見えておらず相変わらずその手の俗物が書物や投資顧問、セミナー、テレビやインターネット、ブログやTwitter、Youtube等々で跋扈し続けている状況ですから残念ながら、いや幸いにも相場の真理を理解している投資家は今日も少数派であり続けているということになります。

少数派がいつも勝つのが相場である故に私の行為はいつも矛盾しているということになりますね。

何故なら私の言説が通説となっていけばいくほど少数派ではなくなり、相場では勝てなくなるリスクというものが高まっていくはずだからです。

しかし実のところ私はこのことに関してあまり心配はしておりません。

何故ならいつの時代もどの分野の世界も真理を掴めるのは少数派だからです。

多数派が真理を掴めた歴史はないのです。

その歴史的な事実が私がいくら相場の真理を主張しても何も変わらない将来確率が高いということを示しております。

そこまで分かっていても私が相変わらずこの無料ブログを公開し続け相場の真理を啓蒙し続けているのは私自身が異常性を示している相場師であるということなのでしょうね。

いやはや異常性の中で生きる相場師である私翁、職業病でしょうか、かなり異常なようです。

あなたはぜひともこうならないように気を付けながら、しかし相場においては異常性に挑戦できるプロの相場師を目指してくださいね。

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