市場の考えVS自分の考え

独活日記(相場を生き抜くために)

相場を張る上でどういう考えを重視するのか?

全ての投資家に問われていることはこのことのみです。

そして多くの方々は常にその問われている考えというものに対して浅い認識しか出来ていません。

要するにどのような銘柄を選択するのかという考え、どのような売買して行くのかという考え、どのような相場付きとなったらどう動けばよいのかという考え、こういった自分の考え方をいかにすべきなのかということしか考えません。

しかし私に言わせればこれらのことは浅い認識なのです。

相場を張る上で求められていることはたった一つだけなのです。

それは表題の通り、市場の考えVS自分の考えです。

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誰しも自分の考えを持つ

自分の考えを持つことは誰しもあります。

私ももちろんありますね。

私の場合は手法に関しては勝率二割のトレンドフォロー型です。

そして分析としてはファンダメンタル無視のチャートで判断するテクニカル分析のみ派です。

これが正しい間違っている、これが素晴らしいと述べたいわけではなく、私の考えとしてはこういう考えを持って相場を張っているということですね。

このように投資家によって考え方は様々であり、いずれにせよ何も考えずに相場を張っている人はこの世にいない、いるとしてもそういう人は長続きすることはありません。

そういう意味で誰しも自分の考えを持つのです。

そのこと自体は私も決して否定しませんし、私自身も考えを持っていますので当然の話なのです。

市場の考えというもの

一方で相場には市場の考えというものがあります。

具体的に述べれば日々の相場の値動きということになります。

今日も様々な銘柄で様々な材料、噂、思惑、煽りなどによって株価が上下運動を繰り返しています。

一つの値で留まり続けることは決してなくまあ過小資本銘柄などは出来高がありませんので非常に狭いレンジとなってそのように見える銘柄も散見しますが、しかしそれでもある程度の期間を経ればすべての銘柄が確実に一定の値に留まり続けたということはありません。

そしてその日々変化する値は決してそのときにおける適正な値とは限らず、理論通りにしっかりと修正される銘柄もあればもう長年全く修正されることが無い銘柄もある、要するに論理的な分析からは歪な相場が作られ続けており、そしてその歪さが必ずしも修正されない、むしろそれが拡大し続けることさえあるといったことになっています。

これが市場の考えです。

市場の考えは決して論理的ではなく、ただただ感情的に、もちろん市場は人間ではありませんから感情があるわけではないのですが、投資家の総体が市場と見なすなら投資家と言う人間の集合体の感情が歪な相場を作り出し続けておりその力は絶大であるということですね。

そのような市場の考えというものが常に相場においてはあり続けています。

市場の考えと自分の考えとの対立

そこでとある投資家は考えるわけですね。

自分の考えがありそれが市場の考えと一致するときはよいが、それは永遠ではないし、一致しないことが少なからずであるということに気づくわけです。

そこで市場の考えと自分の考えとの対立が生じます。

投資家が考えるべきはここでどう投資判断するのかということなのです。

私は御承知の通り、市場の考えに従えと述べ続けておりこれが真理だと考えています。

従って市場の考えと自分の考えとの対立が生じたとき、素直に市場の考えに従います。

容易に自分の考えを捨て去るわけですね。

つまり自分がこうなる可能性が高いだろうと考えて行動した実践に対して即否定して行動を止めることを選択するということです。

これがほとんどの投資家には出来ません。

故に市場の考えと自分の考えとの対立が長引く局面に遭遇してしまった時代に相場から退場させられてしまう大失態を犯してしまうことになります。

自分の考え通りになるまで市場の考えと対立し続けるといったことをやり続けるためには非常に低リスクとなる資金管理をすることと、圧倒的な時間的な非効率性を甘んじて受け入れる必要があります。

最悪自分が死んでから対立が終わるということも覚悟するということですね。

それをやれば最悪何とかなる可能性はあるにはあるのですが私はそれをお勧めできない故に市場の考えに従えと何度も反復推奨しています。

いずれにせよ市場の考えと自分の考えとの対立時にどうするのかしっかりと対処法を考えておかねばならないということです。

市場の考えに従え

結局市場の考えに従うしか道はないことに誰しもが気づくことになるでしょう。

過小資本銘柄において個人としてはそこそこの一銘柄に投下可能となる資産が10億100億とあるような投資家であるなら自分が市場の考えとなる演出可能とはなりますが、様々な要因で仕込むのも手仕舞うのも相当に苦労して時間がかかるだろうと思います。

そしてもちろん個人ではそこまでのリスク投下可能資産をお持ちの方は限りあると思いますからほとんどの投資家たちはそんなことは出来ず、市場の考えに従わざるを得ないということになるはずなのです。

もちろん利益を出し続けるためにはということであり、そういう気がないのならどんどん逆行していく中で無限難平に挑戦していくことは誰でも可能ですが、それでは安定的継続的利益を出すことはまずありません。

従って安定的継続的利益を出し続けたいなら市場の考えに従うしかないということになります。

結局ここを理解、認識できるかどうかが投資家として成功し続けるかどうかの鍵となるのです。

自分を捨てよ

最後までお読みいただきありがとうございました。

人は自信があるから自分の考えを信じます。

故にある意味では自分の考えに自信を持つことは大事なことです。

しかし相場においてはそれがどうしても自信過剰となる、要するに市場の考えに逆らって含み損がどんどん拡大していても手仕舞うことが出来ない投資家を誕生させ続けています。

もちろん最初の段階で10年は保有すると考えていて半値になっても保持し続ける長期投資で投資している投資家の方であるなら、その手法が優位性のある手法である限り全く問題ないのですが、こういう投資家の多くがそうではないことが多く、ただただ自分の考えを退けることが出来ないだけなのです。

いかにして自分を捨てるかが課題となりましょう。

私なぞ偉そうに語る相場のことごとくで敗れ去っております。

しかし自捨が出来ているので一貫して利益を出し続けています。

語りで負けて結果で勝っているわけですね。

どちらを取るのも人生という意味では個人の自由ですが、相場を張り続けたい相場で成功し続けたいなら自分を捨てることを選ぶしかありません。

自分なぞ市場から見たらちっぽけな存在よと達観できることがとても大事なのです。

投資家として成功し続けるための精神確立とはこの自分の考えを捨てて市場の考えを採用し続けることを生涯出来る覚悟が出来ているということになります。

今日もこれが買いだなどと述べない翁、飽き飽きなされているかもしれませんが、これが出来ればどれが買いかなど分からなくても相場で成功し続けると分かっているからこそ、そういうくだらないことは一切述べずに、述べて的中させ続ければカモがたくさん釣れるというのに一切そういうことをせずに今日も相場の真理のみを淡々と啓蒙していくのです。

変わった相場きちがいですなあ。ほっほっほ。

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