総裁選、結局従米、財務省の大罪

相場日記(日々の全体相場観)

自民党総裁選が始まりますね。

立候補も多数となり、大いに盛り上がるのでしょう。結局日本政治においては自民党一党支配が続いており、二大政党制とは違った、よく言えばあらゆる思想の人間が寄り集まって決めていく政治、悪く言えばなかなか決まっていかない政治が日本人にとっては心地よいということなのかもしれません。

しかし現代という意味では結局私が何度も繰り返している通り従米政権となるというのが本質です。

岸田総理の撤退もバイデン大統領という後ろ盾が無くなったからという意味合いもあるのでしょう。次の大統領がトランプ大統領であれハリス大統領であれ日本はそこに尽き従っていく従米政権であるということは確定的です。

従って誰がなっても基本的には変わらないというのが残念ながら事実でしょう。

これは相場でも同じことが言えます。

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いわゆる従米相場

現代の相場は日本市場という意味では円安と米国株高の二枚看板で動いているというのが実情です。どちらかと言えばやはり米国市場次第の方が大きいですかね。

短期的に米国市場が横ばいでも日本市場が大きく値を上げた局面は常に円安であったということになっていますが、やはり米国市場の行方がそのまま日本市場の行方となっており、物色される銘柄も綺麗に連動することが多いのは結局日本株式市場は従米相場にすぎないからといったことに結論付けられます。ただまあこれは日本市場に限らず世界のどの市場でも基本的には米国市場次第であることが多いことは間違いないので致し方ない側面もありますが、元々政治的にも従米である日本はより大きな相関性を持って米国市場に連動していくことがほとんどとなっています。

これは引き続き継続していくのでしょう。

故に総裁選の結果などどうでもよく、だれが総裁となっても変わりなく、米国大統領選においてトランプ大統領が誕生するかハリス大統領が誕生するかで米国市場の値動きは大きく変わっていき、日本市場も同様にそこに連動して動くことになるということになります。

そして長期円安方向性の方はもう日銀が利上げ方向性でFRBが利下げ方向性ですからそうしたら投資家はどう動くのかを考えれば明らかで怒涛の如く円を売ってドルを買うことになります。ですから長期円安方向性はまず間違いなき将来でそこに財務省が何度抵抗しようとも無駄であるというのが将来確実に来るファンダメンタルから考えられる結果でしょうね。

そして日本経済という意味では輸出産業の繁栄が円安によって飛躍することによってかなり救われる時代となることに結果的になるということになります。これは本当に結果論的なのですが日本は幸運であるということになります。神の国日本といったところです。

相場概況

相場においては私はチャートしか信じていませんから短期円高トレンドなら短期円買いをするだけです。

そして私が言っている長期円安方向性の根拠はこのチャートのみです。

ドル円月足

かなり深押しとはなっていますが依然として上に乖離の修正局面であるということになります。ここから2010年代後半のようなレンジ相場に移行する可能性は十分にありますが残念ながら現段階で長期円高トレンドに転換したと見なすことは絶対に出来ないというのが相場師としての姿勢です。

むしろ投資家としては長期視点でリスク低く円売り出来る局面が来ていると考えた方が成功確率が高いだろうということですね。

結果どうなるかはもちろん分かりませんしこのチャートが下落トレンドとなるような時代は来るかもしれませんが残念ながら現状それは全く見えてこないというのが現実です。

そして日銀が利上げしていきFRBが利下げしていったら金の流れはどうなっていくかを考えれば誰でも分かる将来方向性があり、そこを財務省単独で覆ることは不可能であるというのが私の考えと言うことになります。

しかし相場において間違いないことは円高が進むなら株安が進む確率が高くなるということです。だから財務省は売国奴であるということになりますね。別に株式市場だけが経済の指標というわけではありませんがそれを暴落させるように仕向ける官僚なんてどの国でも聞いたことがありません。自国の官僚なら自国の株式市場が上がり続けることは祝着に感じるのが普通のことですからね。

相場はもう何度も繰り返していますが円安株高相関と米国市場との連動性この二つを両輪として日本市場は動いていくと単純に考えておけば間違いないでしょう。

ドル円日足

ドル円に関しては目先は二番底を付けて反発できるかどうかの瀬戸際となっており、米国市場も史上最高値更新後いまいち上値重く、利下げが事実として実現するだろう9月のFOMCにて出尽くしとなりむしろリセッション入りを強く印象付けて企業業績減退による株式市場の下げといったリスクも露呈するといったことになりましょう。相場格言通りとなるのかどうか9月18日のFOMCは大注目ということになります。

財務省の大罪

最後までお読みいただきありがとうございました。

円買い介入を繰り返して市場を捻じ曲げた財務省の大罪は後世にまで語られる汚点となっています。日銀植田総裁も相変わらずお気楽に自らの発言で市場を捻じ曲げ、非常に慎重に言葉を選んでやっているFRBとの大人と子供のような違いが明確となりつつあります。

日本は本当に権力者側に良い人材がいないというのが現実ですね。

優秀な人間は趣味スポーツなどの角界に行ってしまっているというのが現状なのでしょう。

ただまああまり日銀をいじめてもいけませんね。

日銀はまずまず及第点が与えられる政策をやっており、実際利上げ方向性はやるべき局面に入っていることは確かだからです。もう少し注意深くやってほしいという個人的な思いはありますが、それでもまあ及第点ではあるのです。ところが財務省においては完全に落第点で、相変わらず税収増更新していても財政規律だ財政規律だの大合唱でいかに財政緊縮するかということにまい進しています。日本経済が良い方向性へと進むことが最も大事なことなのに頭の中は財政規律のことばかりなのです。財政規律はもちろん大事なことではあるのですが、それだけで国は成り立っているわけではありません。大事なことは現代においては国民生活の安定向上であり、それを第一義に考えた政策を財政規律を無視してでもやるべき局面であるなら淡々と実践できる官僚でなければならないのです。

大事なことは自分たちの論理の成就ではなく国の繁栄です。

ここを大きく財務省は間違ってしまっており、実際失われた何十年を作り出した元凶は自分たちであるということさえ理解していないのですね。

これが厳しい日本の現実で、悲しい将来可能性を高める事実です。

とまああれこれ述べてきましたが相場師としては簡単です。

上がるものを買い下がるものを空売りなさい。

二番底を付けに行く展開に現状ありますから底割れして大暴落していくなら空売りすればよいし、逆にまさに二番底として反発してくるなら買えば良いのです。

非常に容易ですね。

大事なことは必ずこうなると決めつけないことです。

間違ったら迅速に見切ることです。

ただただそれだけが大事です。

そうすれば日銀が何をしようが財務省がどれほど酷い組織であろうが関係なく成功し続ける投資家であり続けることになるでしょう。

長々と述べてきてこの最後の言葉が最も大事な言葉です。

決して忘れず実践継続してくださいね。

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