思考というもの

独活日記(相場を生き抜くために)

人間は日々思考しています。

難解な数学の新公式をあれやこれやと思考をしている人もいれば明日食べる食事のことを思考している人もいますがいずれにせよ常に思考し続けています。

投資家も同様で常に相場を張る上で思考し続けています。

仕掛ける前にどんな銘柄が良いのかどんなタイミングが良いのかと大いに思考するのは当然ですし、ポジションを形成した後も各種材料や値動きを見ながら一喜一憂する各種様々な思考をします。いつ手仕舞うのかということであれこれ思考し、最終的な決断へと紡いでいます。

従って思考というものは大事であり思考というものを常に熟慮していく必要があるわけですね。

今日はこの思考というものを考えてみましょう。

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思考すればするほど相場は分からなくなる

相場というものをあれこれ思考すればするほど相場は分からなくなっていきます。

元々相場は分からないものなので思考するかどうかということと相関関係はないのですが、思考すればするほど相場は上手く行かなくなることが多いのです。

それは何故かと言うと多くを思考するとその思考が邪魔をして迅速な決断を遅らせることが多いからです。

もう少し待てばとかどう考えても割安だとか様々な思考が自分の手仕舞うべき適切な瞬間に英断することを阻害します。

思考することはやめられませんがそれを実践に持ち込むと判断を遅らせるだけなのでなるべく思考を実践に持ち込まない姿勢が大事となってきます。

故に思考すればするほど相場は分からなくなるということになります。

思考はただ頭の中に流れてくるだけである

この発想を持つと良いですね。

人間はどうであれ思考することを止められない動物ですから何も考えないように、無心になってなどと言っても何も考えないように、無心にならなければということをすでに思考してしまっているといった矛盾を常に抱えてしまっているわけですね。

ここで大事な点は一つだけです。

思考は自分が考えているわけではないと思考することです。

この思考がとても大事ですね。

何か自分が理路整然とした結論を出しているかのように、自分の考えを実現すべきであるかのように、自分の今の頭の中に流れている思考を解釈してしまう人が多いのですが、実はただ漠然とした様々な思考があなたの頭の中に流れてくるだけなのです。

そんな漠然と流れてくるだけの思考を実践に採用してはいけません。

相場を張る上で自分の考えにこだわってしまう投資家の多くはこの思考はただ頭の中に流れてくるだけであるということを理解できていないのです。

自分の考えというものをあまり信用してはいけません。

人を見るとき人は色々と思考する

美人を見れば男性が思うことは様々ですが、いい女だ、いい身体だ、とルッキズムと言ったようなセクハラ思考をしてしまうわけですが、当然ながらそれを相手の女性が聞こえるように口に出すことはありませんし、そんなことしたらまさにセクハラであり、表情もいやらしそうなものになっていないか注意しなければなりません。逆に興味のない男性もいて、他のことに思考を集中していたり、関心を持ってもただこの人はどのような性格の人物なのだろうかと思考したり、さらに一般的には美人と思われている人でも美意識の違いから全くそう思考できずむしろブスだなあと苦笑いしたりするセクハラ思考の人もいるわけです。

これは美男子を見る女性でも同様ですね。今は偽善平等の時代ですから男目線だけでなく女目線からのケースもきちんと並列させておかねばなりませんね。人間である限り男女関係なく色々な人が色々なことを思考しているということです。

このこと自体はどう思考しようが犯罪ではありません。しかし実際に性的欲求を満たすべく行動すると犯罪となりますね。それは大いなる過ちです。

相場も同様なのです。

相場を張る上で、張っているとき、どう思考しようと自由ですし、様々な思考が頭によぎり続けるわけですが、それを実際に自分の思考欲求を満たすべく行動すると不適切な取引となってしまうわけです。

とんでもない高成長企業だし、株価も好調だからもっと儲けられるのではないだろうかと思考して買い増しをしようと思考して買い増ししてしまったり、随分と株価が下がったのだからもうそろそろ底打ち転換するのではないかと思考してポジションを維持したり、自分の手前勝手な頭の中に流れてくるだけの思考をそのまま実践に採用してしまい墓穴を掘ってしまいます。

これは相場を張る上では犯罪であると思考できるかどうか?

もちろん実際には何の犯罪でもなく自分の好き勝手の売買して墓穴を掘っても自己責任であるというだけであり何の問題もないのですが、適切な売買を生涯継続できる投資家として生きていくためにはその犯罪性をしっかりと認識しておかねばならないのです。

ここは非常に難しい投資家心理です。

しかしここを乗り越えると一気に有能な投資家に変身できますので頑張ってくださいね。

自殺願望に陥ること

最後までお読みいただきありがとうございました。

今日は思考というものを改めて考えてみました。

人間である以上思考を止めることは出来ません。

人生においては糞真面目に思考し過ぎることで自殺にまで追い込まれてしまう人もいるくらいですが、こういった人たちはどうしても自分の考えというものに懲りに凝り固まってしまっているのが大きな主因です。

この世は苦しみの連続ですから大金を得ようが有名になろうが名誉を得ようが苦しみが無くなることはないのです。何か自分だけが苦しみ続けているかのように思考してしまうわけですが、実際は誰もが何らかの苦しみを抱え続けているわけであり、それが生きるということであるわけなのですが、どうしてもただ自分の頭に漠然と流れてくるだけの不安思考だけにこだわってしまうわけですね。

相場ではこういうことが大いにありがちです。

だからこそ自分の思考というものに注意して欲しいのです。

自分は何かしらのとある思考にこだわってしまっていないのか?

いわゆる自殺願望を引き起こしてしまうような狭い狭い思考に固執していないか?

相場を張る上で良く考えてみて欲しいのです。

そんなにあなたは相場の神様であるかのごとくに相場のことを知っているのだろうか?

そもそも知っているからといって相場で儲かるわけではないではないか。

確かにもっと買い増しすればより儲かるかもしれないが、それはより損失を拡大するリスクを取るということでもある。

自分の頭の中に流れてくる思考に対してこだわりを持ちそうになったら常にそこに疑問を持ち、一定の批判を加えて見ると良いでしょう。

結局は予め決められた通りに継続することが成功への道なのですから、常に自分の思考と自分の実践を切り分けられるように注意して自分の心を見つめ続けることが大切となります。

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