やられっぱなしの相場人生

独活日記(相場を生き抜くために)

何だかんだで何十年と相場を張り続けてきて生き残り続けてきた私ですが、自分の感覚としては過酷なサバイバルゲームで勝利し続けているといった実感はありません。

面白いものなのですね。

巷では今日も100万円を何億円にもしましたといった華やかな大成功物語が脚光を浴び続けているわけですが、私もまあ資産としては来世でも再来世でも使いきれぬほどの金額を相場を張って残していながらも勝利しているといった感覚は全く持てないのです。

それよりも日々やられっぱなしの相場人生と表題したような感覚を持ってしまいます。

しかし実際のところそれがプロの相場師として長年生き残り続けている秘訣であるということに気づいたのは私自身も極々最近の話、ここ十何年といったところなのです。

今日はこのことを少し考えてみてわざわざ訪れて下さっている成功したいと思う相場師、それも一時的な大成功ではなく生涯に渡る大成功をもたらし続けられるようなプロの相場師になりたいと思う人たちに少しでも助力できたらと思っています。

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主要要因

そういう華やかでない悲しくつらい印象をどうしても持ち続けてしまっている主要要因はやはり私の手法にあるのかなとは考えています。

ご承知のように私はトレンドフォロワーですから高値追い安値追いをしますので必然的に各個の売買においては失敗が多くなる勝率20%程度となっています。

この勝率20%というものが曲者でして、10中2は勝てると考える人がほとんどなのですが、確かに確率的にはその通りなのですが、実際は出目はアットランダムですから何十連敗といった日々なんてこともしょっちゅうあるのです。

ですから今日もダメまたダメ、いったいいつまでダメなんだといった感覚を日々持ち続けるということになるのです。

このブログでは格好よく明鏡止水の境地で淡々と売買しなさいなどと偉そうな御託を並べているわけですが、私も一人の人間ですから私が絶好のタイミングであると考えて仕掛けた取引が即失敗裏に終わるなどといったことが起こってしまうと良い気はしないのです。

いや一度や二度ならともかく、いやいや数度程度なら大したことはないですが、何十度と連続して起こったりすることがちょっとした小幅利益を挟んで連続したりすると何十年相場を張り続けてきていても良い気分にはならないのですね。

私翁の恥部を詳らかにしましたが、あなたも相場師であるならそうなんだよねと同意してくださると思うのです。

もちろん淡々と売買すると決めています。

実際何十年と継続してきておりぞれを繰り返していれば途上何十連敗しようとも総合的に利益が出ることになることが分かっており、そのことに対して一定の自己信頼はしているわけなのですが、それでもときどき癇癪を起してしまうことはあるのです。

ですから私同様にやれる相場師は少ないだろうなと思うのです。

勝率は関係ないとしても期待値プラスでかつ勝率も高いものがいいと多くの人たちが考えてしまうことも理解できます。

実際勝率は高いに越したことがないのです。

その意味は非常に精神的にやりやすいと思う人が多いからです。

勝率は高めても結局は負ける瞬間がある

従って勝率は高いとやりやすくはなるのですが、しかし勝率100%は不可能ですから結局は負ける瞬間があり、そこで適切な処理をしないとと手酷いことになってしまいます。

そして日頃勝ってばかりの人というのはこういう負けなければならない瞬間にその負け方の経験不足から勝って当たり前といった自分自身の増長から、不適切な売買となってしまいがちなのです。

それはまあ手法の違いでどちらが良い悪いと優劣をつけるものではなく、人それぞれで良いのですが、いずれにせよやられてしまう瞬間は相場を張り続ける限り必ずあなたにも訪れること、経験しなければならないこと、避けることは出来ないことであるということです。

これを得てして増長しているとき、傲慢になっているとき、一時的成功を収めている間は気づかないことが多いのです。

ここで大事なことは勝率は高めても結局は負ける瞬間があるという当たり前の真理をもう一度あなた自身言い聞かせる必要があるということですね。

どうやっても思うようにはいかない

私も私なりに相場に関して知識は深めてきましたし、売買経験も圧倒的回数を何十年と日々こなし続けてきた相場三昧人生を送ってきましたから豊富です。

そういったことは確かに自信に繋がりますし、自己信頼を高めていくことは確かなのです。

ただ知識と自己資産増は比例しません。

経験と自己資産増も比例しません。

決して全く無駄ということではないのですが、いくら知識や経験が豊富でも今日相場を張ってより思うようにいくような売買に必ずなるということは決してあり得ないのです。

これが多くの投資家たちが理解していない部分でしょうね。

何か知識を得れば得るほど経験を積めば積むほどその量に比例して相場でより儲かるようになると思ってしまっている人たちが多いのです。

しかし相場ではどうやっても思うようにはいきません。

私だけかもしれませんね。

そうかもしれませんが、少なくとも私は今日もどうやっても思うようにはいかないということが頻繁に起こっています。

このことを謙虚に認識して欲しいのです。

やられっぱなしの相場人生だが

最後までお読みいただきありがとうございました。

今日は私自身の恥部を披歴して相場の真理というものを語らせていただきました。

確かに私はプロの相場師ですからもう何十年と一貫して資産増殖し続けています。

一時的であればプロの相場師である必要性もなくむしろアマチュアの方が怖いもの知らずに圧倒的成功を収めたりしてしまうものなのです。

以前にも述べたことがあるかと思いますが、宝くじに高額当選してしまう人ですね。

しかし私はこの事実は相場をより怖いものにしてしまうなと考えています。

相場は博打だと誤解してしまう人たちが少なからずである理由がここにあると考えています。

普通はどんな分野の世界でもアマチュアがプロを凌駕するような成績を一時的でも出すことは不可能なのです。

しかし相場の世界では現実にそういうことが今日も起こり続けているのですね。

だからこそ私は敢えて言わなければなりません。

私は相場のプロを自認していますが、やられっぱなしの相場人生です。

この言葉を深く深く噛みしめて欲しいのです。

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