米国雇用統計の予想以上の悪化が明らかとなり、あらかじめ予想していた以上に経済悪化が進んでいることがわかりました。
各州で検査体制が整うことで新型コロナウイルスの死亡者拡大中であるためマスメディアのセンセーショナルな煽り報道も加味して実体経済も少なくとも短期的には厳しい情勢となってしまいましたね。
もちろんそれ故にトランプ大統領も日本とは比較にならぬほどの大規模な財政出動を決めており、FRBも一気に利下げをしてゼロ金利政策採用に至りました。中長期的に見ればこの効果が大きく現れていくことになりますので安心ですが、目先は新型コロナウイルス感染者拡大が圧倒的な検査態勢が確立すればするほど広がっていく現状ですので全州に完全な体制が固まり、検査態勢が完了となり、その上で感染者数の伸びが鈍化する展開が見えてくるまではやはり底固めの時間が続くということになるのでしょう。
NYDOWは二番底を試す展開
NYDOWの日足を挙げました。
引き続き二番底を試す展開となります。
短期的なファンダメンタルの悪化となる経済指標が明らかとなって新型コロナウイルスの感染拡大中ですので高確率可能性ということになるでしょうね。
その二番底に達した後に、底割れして下落トレンドとなってしまうのか、底バイとなって底打ち感を示してくるのか、はたまた一気に底打ち反転を始めて来るのかはまさに新型コロナウイルスの状況次第となり、具体的にはトランプ大統領が自粛要請を4月30日まで延長しましたがそれがさらに延長するような事態になるのか、予定通りにそこで要請を終了するのか、その辺の行方によって相場の動きも変わっていくということになるでしょう。
新型コロナウイルスと連動する相場
新型コロナウイルスの対処のための各種施策をいつまで続けるべきなのか、この決断が常に各国宰相にとっての大事な決断ということになりましょう。
比較対象はもちろん経済であり、新型コロナウイルス感染拡大を完全封鎖することはすでに不可能というべき状況で、それはもう中国武漢での状況を見ればわかるとおり、その当時からインフルエンザに匹敵する感染力があるということは言われてきており、実際にその通りの現実が今の世界的感染拡大ということになります。
しかし私も何度も繰り返していますが感染力が強いということは致死率は低くなるといったウイルスの反比例の法則が過去の各種ウイルスの歴史からあり、リスクはその法則に当てはまらないまさに新種のウイルスであるということでしたが、どうやらアビガンなどの抗インフルエンザ薬が流用できる可能性が報じられ臨床試験も始まっているようにインフルエンザ同様のもの、専門的にはもちろん異なるものなのでしょうが、こういったものが活用できる可能性があるということは大きな意味では同類であるということを証明しており、つまりはこのウイルスの反比例の法則に今回も当てはまる故に、結局インフルエンザ同様に感染拡大はある程度避けられないがそれをあまりに急激なものにしないような対策、我々個々では手洗いうがいの励行、人混みはなるべく避ける、症状がある人は外出しないといったことを守ることで感染拡大防止に努めつつ、そろそろこの新型コロナウイルスもじっくりと付き合っていく段階に来ていると考えています。
ほったらかしにするべきであると述べているわけではなく、医療崩壊とならない程度の感染拡大阻止はすべきですがある程度感染者数が増えていくことは容認し、経済活動を再開していくことを決断すべき時が来ていると思いますね。
相場は完全に新型コロナウイルスと連動しており、新型コロナウイルスが人間を死に至らしめるリスクに反応しているのではなく、人間の過剰な恐れによって経済が崩壊するリスクに対して反応している状況ですから、ここを変えない限り、変える決断が遅れれば遅れるほど経済回復は遅れる、もしくは手遅れな状況になる、完全崩壊して新型コロナウイルスの感染者はある程度収まったが生活の糧がなくなった人が多数となって死んだということになりかねないということになります。
COVID-19を取るのか経済活動を取るのか決断の瞬間は迫っている
決断の瞬間は迫っていますね。
COVID-19にいつまで恐れて家に籠もる生活をするのか、それともこのままでは明日食べる糧が得られないと経済活動をリスクをとって再開していくのか、決断の瞬間は日増しに迫っています。
これは各国宰相の責任の下に決断しなければならないことです。
そして中国政府がまさに8日に武漢を封鎖解除するといった決断をしています。
中国ではまだまだ感染拡大しているだとか感染者数が隠されているといった報道もありましたが、それが真実であれ嘘であれ、いずれにせよ中国政府はそういう決断をしてCOVID-19よりも経済活動を取るといった決断をしました。
これが吉と出るか凶と出るかは分かりませんが、中国がいち早く経済回復し経済成長を始める可能性があることだけは確かです。
その他の主要国は外出自粛を要請、強制しており、これから経済悪化が進んでいく状況ですから当然の話ですね。
いずれにせよ、COVID-19を取るのか経済活動を取るのか決断の瞬間は近づいています。
COVID-19を取るのなら働いている全国民の所得補償をすべきです。
何故なら自粛要請を長引かせることによって商売が成り立たなくなっているからです。
倒産が相次げば自殺者も増えることになりますし、よいきっかけとしてがんばって商売してくださっていた方々が辞めてしまうリスクもあります。
経済活動を取るのならCOVID-19は指定感染症指定から外して強制入院させるようなことはせず入院の是非はインフルエンザ同様、医師の判断に任せた対処をさせることです。
どちらも取ることは出来ません。
かならずある段階において決断しなければならない瞬間が訪れます。
日本政府はいつどのような判断を下すのか、下さないままに惰性で行くのか注視せざるを得ないということになりますね。
東京の潜在的感染拡大は間違いない
東京は圧倒的人口密度ですからすでに多くの人たちが感染している可能性は高いでしょうね。
ほとんど無症状であり、有症状でも風邪のような症状程度の軽症であり、自分で自分を正確に診断できるわけはありませんから風邪だなという感じで家で寝てたら治ったといった人たちが多くいるはずです。
このような潜在的感染者はもうすでに相当数いることでしょう。
結局人が狭いところに集中して集まっているわけなのですから地方以上に都会が圧倒的感染拡大するリスクが高いことは誰しもわかっていたことでした。
そして経済活動の中心地でもありますので日本経済への打撃も他の地域より感染拡大による影響が大きすぎるほどに大きいということになります。
東京都で感染拡大が爆発した場合、医療機関も東京が一番多いとはいえそれを圧倒的に上回る人口ですから医療崩壊が起こるリスクも生じるということになるでしょうね。
やはりCOVID-19は指定感染症から外し、強制入院させるようなことをせずに医師の判断で入院を決めるようにして他の多くの病気で入院しなければならない人たちが滞りなく入院できる確率の高い状態にしておかねばならない段階になったと見ています。
感染拡大完全阻止をする対策の段階はすでに終わっています。
感染拡大を急激なものにしないように対策を打つ段階で、医療崩壊を起こさないようにしなければならず、そのためには新型コロナウイルス感染者は風邪を引いた方と同様、その症状を見て、医師が重症と判断したらもちろん入院させるが、そうではないと判断したなら適切な風邪薬を出して経過観察とし、お帰りいただくというようにすべきであるということになります。
日経平均株価は二番底へ
日本市場はすでにこの東京における新型コロナウイルス感染拡大動向によって二番底へ向けて前回安値を試しにいく今週ということになっています。
その価格前後において反発してまさに二番底として急反発できるか、それとも底割れしてさらなる下落トレンド形成に邁進するか瀬戸際に来ているということになります。
東京での新型コロナウイルス感染拡大動向がどうなるかによって変わってくるといった側面もありますし、日本政府の経済対策次第といった側面もありましょう。
短期的には前述しましたように新型コロナウイルス動向と連動する感じで市場は動いていますので前者の比重が大きいということになりますが、中長期的には後者がすべてといったこととなり、現状ではマスク二枚に現金給付所得落ちた世帯限定での所得減証明付きで自己申告したら30万といった非常に渋いリスク認識のできていないものとなっており、もちろん消費税減税などおくびにも出ておらず、どこで手に入ったのか安倍総理以下閣僚たちはマスクをして今更緊急事態を演出しておりますが、私はむしろ国民にはマスクを推奨しながら自分はしないとマスクをしない姿を示しているトランプ大統領の方がよほど格好良いと感じてしまいましたね。
もちろん感染していたら他人に移さないためにマスクをすべきですが、トランプ大統領は検査の結果陰性となっていましたのでそもそもマスクをする必要性はないわけですが、それでも宰相というのはそういう気概を国民に示して安心感を与えようと努力することが一番大事なのですね。
というわけで日本政府はリスク認識がないということが行っている実践結果によって明かとなっておりますので日経平均株価は確実に二番底へと進む可能性が高いということになりましょう。
売り玉を保持している個人的には祝着なことですが、日本人としてはその日本経済の暗澹たる将来に悲観せざるを得ない残念な状況となっています。
何度も何度も繰り返しますが消費税減税廃止、圧倒的持続的財政出動が求められています。
これを自分の首に代えてもやり遂げたいといった宰相が日本には今必要です。
ウイルス側の思考
最後までお読みいただきありがとうございました。
新型コロナウイルスは相変わらず猛威を振るっていますが、このウイルスの最大の欠点は宿主を殺してしまったら自分も死ぬということです。
ですからいかに生かす殺さず自分自身が生き残るかということがウイルス側の視点に立てば最大の課題ということになります。
ウイルスの感染率と致死率の反比例関係は結局ウイルスの宿主である人間を殺してしまったらウイルスである自分自身も死んでしまうという絶対法則にあります。
この課題に立ち向かうためにウイルスはどう変異すればよいのかと日々試行錯誤しているわけですね。
私はいつも相場で自分が買ったときに売った人の心理というものを考えていますのでこういった人間の立場からしか考えられない人とは違ったウイルス側の思考というものを考えることが出来ます。
そのウイルス側から見た場合には、今回はインフルエンザほどの感染力はないが致死率はインフルエンザよりはあるような変異をしてみたらCOVID-19となったということになりますね。
ウイルス側としてもこの按配が難しいということになります。
結局はウイルス側としても人間を死に至らしめることなくいかに共生していくかといったことが大事なのですが、どうしても強く増殖してしまうと死に至らしめてしまうといったジレンマを抱え続けているわけです。
人間対ウイルスの歴史はもう長いですが、今もってなおこの根本的解決には至っておらず、共生への道は遠く、一進一退の攻防が続くということになるのでしょうね。