メイ首相辞任に思う

徒然日記(相場以外の話題も)

メイ首相が6月7日に保守党党首を辞任することを決断しましたね。

英国のために尽くし、英国民の多数決による決断を尊重し実現するべくEUと英国議会の板挟みに遭いながら妥協し妥結しようと試みましたがEUとの合意を英国議会で合意することが出来ずに道半ばで退陣することになりました。

いわゆる大手メディアの報道は無能な首相といったことを報じていますが、そういうグローバリズムに犯された者たちの恣意的な解説記事など見るべきではないでしょう。

彼女自身の言葉を切り取らずに見るべきで、インターネット時代においてはそれは容易に可能となります。

メイ首相辞任会見はこちら

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辞任会見全文を見て

私は6分半の会見内容を見てただただ正論ばかりを述べているなと思いました。

民主主義において様々な意見がある意見が割れていることではあり議論を尽くすことは大事ですが、最終的な判断として民意に問い、多数決によってEU離脱を決断した結果を示した国民に尽くして自分の個人的な考えは脇に置いてその実現のために力を尽くすのが国民に選ばれた政治家の役割であるということは至極真っ当なご意見だなあと傾聴しました。

とても無能な政治家とみなすことは出来ません。

メイ首相自身はEU維持派

実際メイ首相自身はEU離脱派ではなくEU維持派の考え方を持っていたわけですからその自身の考えを覆して国民の民意を尊重してその実現に奔走するというのは政治家の鑑と言えましょう。

日本も含めて多くの政治家達は自分の考えが絶対、国民を馬鹿にした言動をすることさえあります。

そして私利私欲に走り、自分の考えを捨てて国民の考えを貫き通すなどということは決してしません。

それは日本の総理大臣以下様々な政治家達を見ていればよくわかりますね。

メイ首相はそういう多くの政治家達とは一線を画した本物の国民のための政治家であったからこそ、政治的には力を尽くすことが出来なかったということなのでしょうね。

政治は結局妥協

政治は互いに妥協するしかない世界です。

どうやっても満点は取れず、いかに及第点を取るか、そのために多くの有力者たちとコネクションを取り、言質を取り、各方面から根回しをしていくことで目的に近い妥協点を見いだして目標とするしかありません。

メイ首相はEUとの交渉においては何とか一定の妥協点を見いだすことが出来ましたが英国議会においては残念ながら敵が多すぎたということなのでしょうね。

元々彼女はあまり徒党を組むことを好まない政治家であったようですからその辺が今回は仇となってしまったというところでしょう。

私は非常に残念な気持ちでいっぱいです。

それでも英国はEU離脱する

英国は脱グローバリズムの欧州における先陣を切ってEU離脱を何とか果たしてもらいたいと思っています。

後継者は誰になるのか、その手腕はどうなのか、といったところも含めてどのような状態でEU離脱が実践されることになるのかまだまだ予断が許しませんが、それでも英国はEU離脱することになるのでしょう。

それが英国のためであり、英国人のためであり、何よりも民主主義によって英国民が決断した結論なのですから、その僕である政治家達は粛々と実践するのが当然の話なのです。

これを覆す判断を下すためにはその根拠を懇切丁寧に英国民に説明する責任が政治家に生じることになるでしょう。

相場師としてはポンド安の流れ継続か否かといったところに注視していますが、いずれにせよ英国にとっての歴史的な大英断となる事象故にまだまだ一悶着ありそうな気配ですね。

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