人は得てして他人の評価というものを気にします。
何かを買うならその商品の他人の評価が気になります。
レビューや比較記事がネット上に氾濫しているところからもそれは容易に理解できることでしょう。
自分に対しての他人の評価というものも気にします。
いわゆる世間体という奴ですね。
この社会で生きていくためにはある程度自分を抑える必要があるというのが日本人的発想であり、いわゆるムラ社会という奴であり、それは多かれ少なかれ人が集まれば、組織の中にいれば誰しもが味わうことです。
従ってそういった他人の評価を気にして行動を躊躇したり、考えを変えてしまうといったことがよく起こるのです。
相場でも例外なくこれが多く行われています。
あの銘柄がいいこの銘柄がいいという不特定多数の主張などを見ては一喜一憂する投資家で満ちあふれていますね。
過剰に自社を美化しているだけの経営者の言葉を盲信してしまっている自分のない投資家も少なからずです。
今日はこの他人の評価というものに対しての正しい考え方、対処法というものを考えてみたいと思います。
投資は自己責任が原則
お決まりのこの言葉でありすべての投資家が知っているはずのことです。
しかし他人の評価が気になっている投資家は完全にこのことを忘れてしまっています。
他人がこの銘柄が良いと言おうが悪いと言おうが、どんな客観的論理的妥当に思われる評価をしていようが売買判断を下すのは他でもないその投資家自身なのです。
それ以外の人たちや物は全く関係ないのです。
このことを心底理解している投資家が投資は自己責任が原則ですということを分かっている投資家ということになります。
そしてそういう投資家であるなら他人の評価など全く気にすることなく自己判断のみによって淡々と適切に売買判断を下し実践継続していくのですね。
もしあなたが自分のポジション銘柄に対して他人の評価が気になりだしたら思い出してください。
もう一度改めて投資は自己責任が原則であるという言葉を思い出してください。
あなたが信頼する投資情報なるものを提供している方々を失うリスク
自分の手がけている銘柄に関する他人の評価が気になるということはやむを得ないとしても、その信頼する人がもたらし続けている投資情報なるものが無くなってしまったらどう投資判断をしていけばよいのでしょうか?
その人も命限りある人です。
転職してしまうかもしれません。
もう情報提供を止めようということになってしまうかもしれません。
そのときにあなたの投資判断は完全に路頭に迷うことになってしまいます。
あなたが信頼する投資情報なるものを提供している方々を失うリスクというものをもう一度考えてみてほしいのです。
あなたはそのような情報に依頼心を抱いたまま投資をする圧倒的リスクに気づいてください。
新しい他人の評価を求めていくのでしょうか?
大概そのような投資家たちは別の他人の評価を求めて彷徨い続けます。
そして新しい信頼できる、納得行くものを見つけ出すとその評価を常に気にし続けることになります。
完全なる依存症であり、それは投資家として自立できていないということを意味し、それは常に大きな喪失リスクを保持し続けるということになります。
新しい他人の評価を永遠に求めていくのでしょうか?
それはいつまで続くのでしょうか?
あなたは他人の評価ばかりを気にする投資家になっていて本当に喜ばしい、自分自身を誇らしいと思うでしょうか?
そうあなたに問いたいと思います。
他人の評価からの解放
他人があの銘柄がいいこの銘柄が買いだ売りだと言うことはあなたにとってどうでもいい話です。
大事なことはあなたがどの銘柄がよいのかということです。
仮にあなたの銘柄選択に自信がないために他人の評価を参考にしたいという思考を持つとしたらそれはとても危険な思考であることに気づかなければなりません。
最初は誰でも自信などありません。
私ももちろん未経験から相場の世界に入ったわけですから最初は自信などありませんでした。
しかし従って相場を張ったことがない相場の専門家と賞する素人の方々の評価を参考にしようとすることは決して避けねばならないのです。
他人の評価から解放される必要があります。
一定の自己信頼を身につけましょう
最後までお読みいただきありがとうございました。
結局他人の評価を気にするということはあなたはあなたの投資判断に不安を感じているということになります。
何か自分の判断を補強してくれる確信できる情報を欲しているということに気づいてください。
そしてそういう状況はあなたの適切な売買を妨げるリスクが高い状況であるということを知ってください。
そのような状況においては投資をしてはそもそもいけません。
投資は遊びではありません。
適切に売買を継続していく必要がある厳しい世界です。
ですから他人の評価など全く気にすることがない売買ができるあなたを形成することが最重要課題ということになります。
一定の自己信頼を身につけましょう。