実質利上げ、終わった少子化対策

相場日記(日々の全体相場観)

日銀利上げはまあ妥当と言ったところでしょうかね。

細かく言えば実質利上げということになりますが、すでに日銀の利上げ方向性は分かっていた話であり、大事なことはどんなことをどれほどの頻度、大きさでどこまで行い続けるのかといったところになっていますのでそういう意味では今回は無風という結果となりました。

相場という観点からは利上げ=円高といった発想の投資家が多いわけですが、私はこの考えには賛同できません。その理由は明確でそこに相関関係は全くないからです。

為替変動は論理的には様々な事象が複雑に絡まって生じますから特定の事象を取り上げてそれがこうなればこうなるといった絶対的な指標は皆無です。

実際そんな指標があれば誰もが何兆円と稼ぐ大資産家になれますね。

ただ利上げ=円高といった感覚を持っている方々は少なからずですのでそのことによって極々短期的には需給面で影響を与えて今回のように一時的円高に急変することはこれからも起こり続けることは間違いないでしょう。

私はもうこのブログでも何度も繰り返し述べている通り長期的円安方向性は不変という考えを持っておりその理由も何度も述べておりますから今回は割愛しますが、現段階においてはやはりそれが正しいことを証明しようとしている値動きとなっているかなといったところです。

いずれにせよ植田日銀総裁は緩慢な利上げ方向性といったスタンスであることが明らかになっていますので、私は予想通りでしたが一般の予想に反してさらなる利上げが続いている米国FRBと比しての日米金利差拡大方向性を述べるまでもなく長期円安方向可能性は高いと見ておくことが投資家としては大事です。

財務省が売国行為をしない限り、日本経済としても輸出産業の円安による恩恵というものを享受できる時代を到来させる可能性は生じつつあります。まだ依然として淡い期待ですが1ドル200円時代が達成できてくるなら奇跡が起きるかもしれませんね。

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相場概要

大事なことはこの利上げが相場にどんな影響を与えていくのかということです。

まず銀行業が収益改善の方向性に向かうということは確かですね。

次に大借金を抱えている企業は要注意企業として売られる、現在の相場環境から鑑みると独り買われないといった状況になるリスクもあります。

ただいずれにせよ今回は依然として実質利上げとなるような政策変更でこれからいずれは実質ではない利上げも実践されていくでしょうが、そのタイミングはかなり緩慢となるだろうということが植田総裁の発言を聞いていると見受けられますので日銀は過去の誤った日銀のように急き過ぎて金融政策で大失態を犯すリスクは現段階においてはないだろうと私は考えています。

結局は日本政府の方が問題でこちらが財務省支配の岸田政権となっていますから財政均衡主義で税収増でも大増税方向性ですから日本経済衰退推進を国家運営者がやっているといった非常に悲しく厳しい時代方向性というものを覚悟しておかねばなりません。

従って我々国民一人一人としては政府に期待できませんから自衛するしかなく質素倹約に努めるということですね。

具体的に質素倹約を述べるなら現在の自分の収入に対して支出をいかに切り詰めて貯蓄を一円でも多く増やすかということをまず第一に考えることです。

どんどんお金を使いましょうとかいった巷の経済評論家などの甘言に騙されないようにしなければなりません。貯蓄の一部を投資に回すことはもちろん良いことですが投資もあまり安易に考えているとむしろ貯蓄を減らすことにもなりますし、当然そういう時代の到来が日本国内経済においては将来実現するリスクも高いですからその場合は貧困デフレ時代ですからキャッシュの価値が最大限に高まりますので利率が無くても定期預金が最高といった時代になる可能性も相変わらずあります。

いずれにせよ自分の今の所得を超えて支出をすることは絶対に控えることですね。

1億所得があっても2億の支出があったら将来は悲惨ですし、数百万円の所得であっても数十万の支出で倹約していたら将来は安泰だということです。

相場はすでに日銀の政策変更方向性に関しては去年末の段階で織り込んでいますからそれほど大きな影響はありませんが、我々国民生活においてはこれから借金は厳禁となる時代の到来を覚悟して準備しておかねばなりません。

終わった少子化対策

異次元の少子化対策はどこへやらといったしょぼい政策のオンパレードとなり、終わったなあといったところですね。

これほどの良い相場環境でその手の関連銘柄の低落を見れば明らかですが、残念ながら岸田政権は日本国は終わっていると見なしている財務省主導の財政均衡主義、日本は終わっている国だからせめて財政均衡だけはさせておいて数字上の帳尻だけは合わせて置こうといった後ろ向きな時代方向性に導いていますので少子化は大歓迎ということなのでしょう。

私個人はどうであれ少子化阻止は時代的社会的に出来ない時代、子供は片親が金を稼ぐ仕事をせずに付きっ切りで面倒見ても大変なほど人的労力の大きい無償の仕事であるため親の代わりに出来る祖父母や兄弟姉妹、社会インフラがない限り子供を産むどころではないと考えていますので現代の女性ほとんどが働く時代、働かなければ生きていけない時代においては女性差別という以前に子供どころではないのです。男性が育休で女性の代わりに育児をすればよいなどといった些末な話で解決できないことなのです。

どうであれ女性しか子供は産めず、その間はどうしても仕事の生産性は落ちざるを得ません。

この純然たる事実は男性と同等に働きたい女性にとってはデメリットにしかなりませんし、当然仕事が出来るようになるための勉強に時間をかければその分子供を産み育てる時間を作れなくなるのは当然です。

個別ではもちろん働きながら頑張っている女性も少なからずですし、夫婦で育児分担家事分担して頑張っている家庭も多いのですが、問題はそういう個別的なことではなく全体的総合的にどういう時代であれば多産化するかという点で女性が社会に出て働かないと輝かないと見なす時代においては多子化はあり得ない、少子化まったなしというのが当然ということになります。

差別でもなんでもなくそれがただの事実なのですね。

子供を産み育てることはそれだけ金だけではなく人手もかかるということになります。

従って現代日本において女性も大卒者がほとんどとなり、働きそれを継続する女性が多数派になった今、晩婚化は進みますし子供は持っても一人が限界だし、子供を産みにくい時代になっているといったことが現実でそういった時代風潮が変わらない限り少子化阻止は不可能と私は考えています。

子孫を信じるのか信じないのか?

最後までお読みいただきありがとうございました。

悲観的なことを述べてきましたが私は少子化ということに対して悲観はしていません。

そこは避けられないものとして受け入れたうえで対処すれば普通に経済成長出来るし、良質な人材も育っていけるし、それが一人当たりGDPの向上であり、実際スポーツ界においては大谷選手を筆頭に過去人口が多かったときよりもずっと凄い人材が出てきており、そういった生産性の高い人材が一人でも多く増えていくようにしていけば少子化恐れるに足らずということになると楽観的に考えています。

だからこそ私は今こそ日本国内に圧倒的インフラ投資をしてそういった優秀な人材を育みそういった人材が良質な各種インフラを利用して日本を成長させていくことが最重要であると考えているわけですね。

将来の子孫に借金を残すな?

何を馬鹿なことを言っているのだろうと思います。

将来の子孫たちが自分たち以上の大活躍をすることを信じて今こそ各種インフラ投資をしていくべきなのです。

何故数の論理だけを見て将来の日本人たちが自分たちより優秀になることを期待しないのか?

私には皆目見当が付きません。

子孫を信じて積極的に投資するリスクを冒せないのは単純に自分たちの子孫を信じていない人たちが国家運営をしているということに過ぎないのです。

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