情報の洪水が現代社会ですね。
ググればあらゆる知識が得られます。
相場においても様々なファンダメンタル、テクニカルについての知識がスマホ一つあれば得られる時代です。
ここで問題となるのはその情報の洪水をすべて得なければならないか?ということです。
そしてそれは実際には不可能です。
人一人が生涯で実となる知識を得られる量は限られているわけですね。
ですからあらゆる分野のあらゆる事象にコメントしているような連中は述べていることが浅いし、それぞれの分野に集中して研鑽している者から見ると間違っていることがほとんどなのです。
基本的に一つことを極めるだけでも人間の一生においては短いくらいですから当然の話なのですが、ここで考えるべきは表題通り知らないことを恐れるなということになります。
知らぬが仏
良い言葉だと私は思います。
これは決して何も知らなくて良い。研鑽しなくて良いということを言っているわけではありません。
知らないということがむしろ大胆な行動や勇気ある行動に繋がって良い結果をもたらし得るということを述べているわけです。
ツイッターなどで盛んにあれこれ煽る評論家連中は総じて不安を煽る下劣な人間たちですが、いわゆる政治経済不安や社会不安を煽り続けていますね。
直近ではコロナパニックが良い例となりました。知らぬが仏の新型コロナウイルスに関する過少なリスクに関してさも人類存亡上のリスクであるかのごとくに取り上げていましたが、こういったものを知らなければ全く不安や恐怖を抱くことなくむしろ免疫力を高めて幸せな生活を送ることが出来ました。
しっかりと知って正しく怖れ不安になろうなどと御託を述べていた輩も少なからずでしたが、しかし多くの人たちはしっかりと正しく知ること自体が難しいのです。何せ専門家でさえ意見が違うことなのですから。
専門家同士で学界などで議論を交わすことは当然やるべきだし、こういった人たちが新型コロナウイルスに関してしっかりと深く知っておくことは当然なのですが、こういったことを何も知らぬ一般大衆へ向けて安易に煽っていくといった行為は専門家であればあるほどやってはいけないことでした。
どんなにかみ砕いて分かりやすく説明しようとしたところで多くの人たちにはただただ不安や恐怖を煽るだけになってしまうからです。
実際これがネット上で流布されてしまうことでコロナパニックが生まれてしまって風邪に世界がパニックしてしまう笑い話となってしまったのが現実です。
まさに知らぬが仏で敢えて情報を遮断した人が最も幸せに生きられた事象となりました。
こういったことは相場では日常茶飯事です。
そして相場においてはそれが収益機会にもなり得ます。
故に意図的に煽る連中が後を絶たないということなのでしょうね。
情報の洪水の中で知らぬが仏という言葉の大事さを認識しましょう。
知っていることが成功には繋がらない
相場の世界では顕著にこのことが通用します。
それは相場での成功者たちの肩書を見れば容易に分かりますね。
非常にバラエティに富んでいて、主婦や学生からお笑い芸人やら作家やらもちろん経営者などもおられますが、逆に経営者なのに全く成功できていない人もいますね。
当然経営と相場は別物なので同じ思考で取り組んではいけないということの生き証人たちが今日も存在し続けているというわけなのですが、いずれにせよ誰でも成功可能であるし、誰でも失敗可能であるのが相場の世界の面白いところで、ここから分かることは経済知識や相場知識の多寡で成否が決まるわけではないということを証明しているということです。
知っていることが成功には繋がらないということを認識しましょう。
株本やら株雑誌やら株セミナーやらで生活している方々には誠に申し訳ない、営業妨害かもしれませんが、こういったところに所属している人たちは全て一切合切相場で成功し続けたい投資家たちにとっては無用の長物なのです。要するにこういった人たちは相場で成功し続けることが出来ない投資家たちのための情報提供者たちなのですね。
この大きな違いを認識してそういったものから解放されることが出来るかどうかが相場での継続した成功への第一歩となるわけです。
知らないことを恐れるな
情報過多の時代になると極端に知らないことを恐れることになります。
それがスマホ依存症といった病にも繋がっていくわけですね。
何かスマホを手元に置いて常時情報チェックしていなければ人生が終わってしまうかのように暇さえあればスマホをいじっている人も見かけます。
相場においては常に株価チェックしなければ不安になってしまうような人たちですね。
長年相場を張り続けてきた相場師である私が言うのもなんですが、所詮は株ですよ。
株価が上がったり下がったりして利益が出たり損失が出たりするだけのことです。
確かにあなたの自己資産が殖えたり減ったりするわけですが、命まで取られるわけではありません。
そして株価の短期的値動きなど24時間監視しなければならないような情報ではありません。
さらに相場での成否にもその情報を知っているかどうかは関係ありません。
このブログで何度も繰り返していることですが、全ての機会を捕えようとする必要性はないし、そんなことは不可能なのです。そしてそんなことしなくても成功し続けることは可能なのです。
従って多くのデイトレーダーは寄り付きから30分程度しか売買しない人も多いですし、私のような日足を基本として売買する短期トレーダーといった相場師は仕掛けタイミング時は場を見ますがそれが終われば後は数日ほったかしということも多いのです。
多くを知る必要性はないし、そんなことをしても疲れるだけなのです。
人生は相場だけではありません。
もちろん相場きちがいである私翁は相場が人生なのですが、それでも相場に関する情報収集に邁進している日々ではないのです。
むしろ自分の心に目を向ける時間の方がずっとずっと長いのです。
知らないことを恐れるな。
ぜひともあなたの金言にしてください。
心の問題
最後までお読みいただきありがとうございました。
相場や経済をあまり知らないことを恐れる必要性はありません。
経済学者にしても経済評論家にしても真逆のことを同時代に主張しているわけですから結局いくら知っても先行きなど分からず、ただの自己主張の殴り合いでしかないのです。
自分が絶対的に正しい主張であるというものを展開し続けてそうではない主張を徹底批判していくだけですから私がその立場ならただただ虚しくなるだけですね。
相場ではただただ実践あるのみです。
とにかく売買してみて小さな成功失敗を繰り返していって損切りの大事さとか分散投資の大事さとかを実体験していけば普通にまずまずの相場師まで誰でも行けるのです。
その後はどうしても知らなければならないことが生じます。
それはあなたの心です。
あなたの心の問題は相場師として生きていく限り必ずだれにでも生じてくるものです。
従ってあなたをよりよく知ろうとする努力は常に必要となります。
知らないことを恐れる必要は全くありません。
しかしあなたを知らないことは恐れなければなりません。
その理由は単純で相場を張るのはあなた自身だからです。