圧倒的乱高下相場となっており厳しい状況に陥ってしまった、破綻してしまった投資家も少なからずだったかもしれませんね。
この程度の変動で酷いことになってしまう投資家は結局子供な投資家であったということになります。
厳しいですが大人ではないのです。
大人には大人の作法があります。
大人の作法が身についていれば必ず上手く行くわけではありませんが、それが出来ていれば最低限手酷いことになることはありません。
今日はこのことをきちんと提示してあなたもしっかりと身に着けて何事も起こり得る相場の世界で生き残り続けてください。
資金管理
大人な投資家はまず資金管理がきちんとリスク管理されていることが当然かつ最重要なこととなります。
このブログでも何度も言っていますが、何度言ってもやはりこれが一番大事です。
一言で述べれば身の丈以上の相場を張ってはいけないのです。
総資産100万円ならレバレッジは1倍で100万円までしか最大でも株式投資してはいけません。
FXなどではもう少しレバレッジは高めてもよいです。
それは何故かと言えば円高が急伸している凄いと言っていても値としては1ドル160円が140円になっただけでわずか20円でパーセンテージにすると10数%に過ぎないわけですね。
しかし株においては今回僅か数日で50%近く一気に急落してしまった銘柄も少なからずでした。このボラティリティの差は大きく、故に株は最大でもレバレッジは3倍程度となっており、その3倍でも少し抑えて2倍でも追証に引っかかるような事態に今回なり得たわけですね。
ドル円だって同じことが起こるのではという考えもあり確かにその通りなのですがやはり数日で1ドルが160円から80円になるということはなかなかあり得ない話なのです。
故にFXなどではレバレッジ20倍くらいまで個人でも出来るようになっているわけですが、それでもやはりFXでもレバレッジは最大でも5倍程度には抑えて無理のない資金管理で売買をすべきなのですね。ドル円だって何が起こるか誰にも分からないのです。
大人の作法の第一は資金管理であり、私の真似をしろとは言いませんが、レバレッジ1倍で抑えることが余裕ある大人の投資家なのです。総資金がいくらかは関係ありません。いくらであってもいつ今回のような事態に遭遇するかわからないのですから、生涯そうすべきなのです。
私自身はもう何十年とこの自己規則を遵守し続けてきていますからこの程度の大暴落では全く何も動じず淡々と適切に売買出来たということになります。
資金管理は本当に最重要で生涯相場を張り続けることが出来るために必須の大人の作法なのです。
分散
大人の作法第二は分散というものに対しての理解ですね。
一つの銘柄だけではなく複数の銘柄に分散投資をしましょう。
巷ではこのような誤解が喧伝されていますが、私はこれを否定します。
だってドル円だけで生活している相場師を私自身個人的に知っていますのでその生き証人がそのまま銘柄分散の必要性のなさを証明しているからです。
まあその人が特別な相場師であると述べることは簡単ですが、実際に銘柄分散など意味がないのです。
それは今回の大暴落で感じたのではないでしょうか?
大暴落するときは全体的にどの銘柄もほとんど例外なく大暴落します。
従って多くの銘柄に分散投資することで余分に資金を使ってしまうことが多くなりがちという意味でそのすべてが同時に大暴落してしまえば銘柄分散投資など全く意味を成さないということなのですね。
まずはこの巷における喧伝の大間違いを理解しましょう。
彼らは相場実践家ではなく相場評論家ですから実体験がないので理解できないだけなのです。
数学の論理としては銘柄分散投資は大事ということになってしまうのですが、プロの相場師としての実践の論理としては銘柄分散など意味が全くありません。
厳密にいえば逆相関にある別の市場に分散投資すればよいということになるわけですが、私はそんなことをするよりも迅速に見切ることの方が大事であり資金管理の方がずっと大事であると考えています。
ではどういう分散が良いのか?
それはもちろん時間分散投資ですね。
時間分散はとても有用です。
総資産に対して十分小さい額から仕込み始めることは我々カリスマではない100万円を1年で1億円にしもう一年で1億円を100億円に出来る天才相場師ではない我々相場師にとっては大事なことです。
資金管理というものにも通じることではありますが、どれほど絶好のタイミングだと思う瞬間が来ても冷徹に時間分散投資で無理に仕込んでいかないという姿勢を取ることは大人の作法ということになります。
そこには常に相場は自分の思い通りになるわけがないという謙虚な思考を保有しているというものがあります。
時間分散するといっても非常に短期間での時間分散となってしまっていて結局一度の投資と変わらないようなポジションの取り方になってしまっている投資家も少なからずです。
時間分散なのですから本当にしっかりと時間を空けてからまた追加投資するということが大事ですね。
もちろん主軸とする時間軸の違いによってその長さは違うことは誤解無きようにお願いします。
月足なのか週足なのか日足なのか時間足なのか分足なのかでその長さは異なりますが、いずれにせよそれぞれの時間軸において適切な時間分散となっているだけの十分な時間を経過させてから追加投資しなさいということになります。
きちんと時間分散をし続けることが大人な投資家の作法です。
復讐心に燃えないこと
相場で手酷い目にあってしまうと怒りが沸々とわいてきて復讐心に燃えてしまう投資家がいます。
これはとてもいけません。
誰でも失敗することはあります。
今回大失敗となってしまって資産を大きく溶かしてしまった人もおられたかもしれません。
それでも復讐心に燃えてはいけません。
多少リバウンドしていて取り逃してしまったとかいった思いを抱いてはいけません。
大人の作法第三は損益状況がどうであれ冷静に判断し続けるということです。
子供は自分の思い通りにならないとすぐに爆発し怒るなり泣いたりして感情をむき出しにしてしまいます。しかし大人ならどう対処すべきかいかに諫めるかといったことを考えるかと思います。
投資家も同様です。
相場で手痛い損失を犯してしまったことは事実として起きてしまったことですが、それは自分自身が招いた結果であり自己責任なのです。
そこに対して市場に剝き出しの感情をあらわにして損失をすぐに取り返してやりたいと復讐心に燃えないことです。
常に冷静に心が落ち着くまでちょっと休みを入れようと相場から離れることが出来るのが大人の作法です。
生涯大人たれ
最後までお読みいただきありがとうございました。
今日は大人の作法と称して大人な投資家なら当然やっている基本作法を述べさせていただきました。
このブログでは何度も反復されていることですが結局こういうことが出来なくなる相場の値動きや様々な煽り屋たちによる酷い煽りなどに翻弄されてしまっているのです。
あなたもぜひとも大人の作法を身に着けてくださいね。
相場は焦ってはいけません。
相場は驚いてはいけません。
相場は怒ってはいけません。
何をしても市場は自分の好き勝手に動き続けます。
誰も相場がこれからどうなるか予測など出来ないのです。
ですから特定の誰かに何かに決して依存しないでください。
参考にすることもお勧めできません。自分だけで考えてください。
当たったなんだという連中に翻弄されないようにしましょう。
そのためにまず今回述べた大人の作法を生涯実践継続できるように心がけ続けてください。
相場は結局大人でなければ成功し続けることは出来ないのです。