相場師として最も大事な実践は何かといえば損切りです。
これだけが生涯出来続ければどんな相場付きとなっても生き残り続けられます。
多くの投資家たちは常にいかに利益を出すかということばかりが頭にあります。
しかしプロの相場師はいかに損失を出すかということばかりが頭にあります。
従っていついかなるときも損切りがすべてということになるのです。
今日はこのことを考えてみましょう。
待てば海路の日和なし
塩漬けとなっても待ち続けていれば長期的には含み益に転換するはずだ。
素人投資家がよくやるポジション形成です。
保有する資産の多寡は問題ではなくこういう投資家は常に破綻リスクを負いながら生きることになります。
もちろん現物のみであれば、分散投資をしていれば、最悪連続倒産とかになっても投下資産が無くなるだけですみ、優良株だけを手掛けていればそうなることはほとんどありません。
しかしいずれにせよ投下資産をすべて失うリスクを常に抱えながら生きるということが確定します。
相場は何事も起こり得る、つまり最悪の事態が起こることが僅かな可能性であっても現実に生じることがあるということを認識しないポジションを取るということになります。
待てば海路の日和ありの精神で塩漬けを甘んじて受け入れるわけですが、他で稼いでいる、余裕資産であるから、今のところ上手く行っているとしてもそれはやはり素人の実践であることに変わりはありません。
相場は常に待てば海路の日和なしなのです。
直近の例
直近では相変わらずドル円が圧倒的ボラティリティで乱高下しておりますので私も取り組んでおりますが、極短期的には円高が進んでいますね。
長期的、つまり月足においては上昇トレンドの一服に過ぎない状況ですが、どうであれ新高値からは10円以上円高が極短期で進んだという事実は間違いないことです。
ここで長期的には円安傾向だからとレバレッジを効かせて円売りを敢行し、逆指値を置かずに放置していたらあっという間に破綻になります。
私自身長期的円安方向性は相変わらず変わらないと現在も考えています。
長期的には下値をしっかりと拾い続けていくと良いでしょうと言っていましたね。
しかし常に逆指値をおいて間違ったら即見切れる体制は整えており、もちろんレバレッジを効かせることは全くありませんので財務省がいくら円買いしようが全く問題ないわけです。
大事なことは長期的方向性が間違いないという確固たる自分の考えを持ったとしても実践においてはそこに従わずに市場の考えに従い続けるということです。
ここが多くの投資家たちには出来ない難しい実践です。
故にその精神的支柱となる機械的実践として相場の基本三原則第一番目となる大損を避けるための実践となる、逆指値を設定して決して下方修正をしないということを口を酸っぱくして何度も何度も繰り返しているわけです。
財務省が日本人トレーダーたちが眠っているときに一気に円買い介入して値を崩す小賢しい素人らしい戦略をしてきていますのでそれには機械的戦略で対処すれば良いのです。
どうであれ絶対円買いしかしないプレーヤーですから良いカモです。
圧倒的ボラティリティを人為的に財務省が作り出すことによって短期的円高局面では円買いし、短期的円安局面では円売りし、一度に二度美味しいといった状況に今年来年となり続けることは間違いないでしょう。しっかりとした資金管理できちんと逆指値設定してどんどん参加すると良いでしょうね。個人的にも個別ではもちろん損切り見切りをこなしながら総合的には圧倒的大利となっていますが財務省が参加し続ける限り投機を呼び込み続けてまさに財務省が博打打ちの大元として大活躍なされ続けることでしょう。
いずれにせよこの直近の例によって損切りがすべてであるということが証明されますね。
機会はいつでもまた来る
相場では売買機会はいつでもまた来ます。
このことを強く認識してください。
少なからずの投資家たちはもう今この瞬間この銘柄、売買タイミングしか絶好の機会はないかのようなポジションを取ってしまいがちなのですが、実際にその瞬間だけしか絶好の機会はなかったといったようなことはほとんどありません。
多くが必ず再びの絶好の機会が訪れます。
それが二番底とか三尊天井とか言われることです。
安値にしても高値にしても何度か必ずその値を試す局面を形成しながらトレンドが維持されたりトレンドが転換されたりしていきます。
それが投資家心理による勢力争いの常套なのです。
ですからここだと思う瞬間があっても無理せず少しずつポジションを形成していくことです。
そしてトレンドが続いているのか確認しながらポジションを形成していき、しかし相場の急変があって逆行してきたなら一旦すべて見切る準備も必要です。
これが出来るということは機会はいつでもまた来るということをしっかりと理解しているということになります。
相場は決して焦ることなく淡々と実践継続することが大事であり、機会はいつでもまた来るといった泰然自若の精神で臨み続けることが大事なのです。
損切りがすべて
最後までお読みいただきありがとうございました。
今日もまた同じことを反復してしまいましたね。
しかし相場の真理はここにしかありませんので仕方がありません。
本当に順守すべき原則は極々僅かなのです。
しかし人間心理の影響によってその実践継続は非常に困難であるというのが実情です。
従って何度も何度も日々反復し続けるしかないのです。
そのためのブログが翁の相場道となります。
ここで何十年も日々読み返していくことで相場の真理が掴めてそれを実践に生かせるようになることでしょう。
サッカーボールを蹴ることは誰でも出来るのです。
ボールをゴールに入れれば良いということは誰でも分かるのです。
しかし相手をかわしながら適切なポジションを取ってボールを思ったところに配球できるように蹴り、実際にゴールに入れることが出来続けることは本当に困難なことなのです。
ですから日本代表に選ばれた選手と言うだけで圧倒的に素晴らしいプロフェッショナルな人たちなのですね。
相場も本当に真理は単純でやるべきことへの理解も容易なのですが、実際に適切に実践継続してみせることは本当に困難なことなのです。
損切りがすべてである
そんなこと分かっていると馬鹿にせずもう一度反復してみてくださいね。