金、GOLDは有事の金と言われていますね。
まあ概ねそれは正しいのでしょう。
相場師としてはそういうことはどうでもよい話ですね。
相場という意味では2010年前後の大相場が記憶に新しいですが、その大相場が崩壊してからは揉み合い情勢という現状となっています。
今日はその金相場について考えてみたいと思います。
保ち合いが続いている
週足チャートを挙げました。
大相場はさすがに崩壊しましたが、元の鞘に戻っていくという感じではなく1300ドル前後で揉み合う情勢となっています。
そしてその変動幅は年々小さくなっていき、これからの数年内というタイミングでは保ち合いから一気に離れていく可能性というものが見えつつあります。
基本的に世界経済崩壊などのリスクオフ状態で金が買われやすくなるわけですが、リーマンショック以降確かに長期間世界経済成長時代が続いておりそろそろ何らかのリスクが露呈して大調整局面が来てもおかしくないといったような雰囲気はあります。
ただあくまでそれは雰囲気という類いのものであり、サブプライムローンなどのような明らかな過熱的異常な現象は出てきておらず、マスメディアがトランプ大統領叩きのためにあの手この手で騒ぎ立ているほどハイリスクな状況ではないのが冷静な現状分析です。
しかしもちろん予期せぬ事態というのは何事も起こり得るので可能性はゼロではなく、そのような事態が起これば金が急騰していく可能性は当然ながらありますね。
チャート上はそろそろ動き出したいという形状になりつつあるということを心の片隅に置いておくとよいでしょう。
直近分析
直近においては三角保ち合いの終局局面にあるというように見えます。
上放れして大きく上昇するとしたら米中貿易協議が難航して制裁合戦がエスカレートするといった展開でしょうね。
もう一つはFRBの利下げ観測ですね。
このところ盛んに取り上げられるようになってきております。
これが実現性を帯びてきて実際に実践してくる段階に入るなら金価格は基本的に上昇基調になる確率が高いということになります。
相場師としては保ち合い上放れなるのかどうかといった節目に直近来ており大きな方向性が出てきたら本格的に手がけていかねばならないということになります。
金融政策
日本の異次元緩和は元より中国も同様であり、ECBも再び量的緩和拡大しようとし、米国も利下げを敢行しようかといったように世界主要国の金融政策は通貨をだぶつかせる方向性へと進んでいます。
それによって実物資産である金はかつて安値低迷していた時代に戻ることはあり得ない状況となっています。
株式市場も同様なのですが通貨が発行されればされるほど相対的にモノの価値が上がっていくという当たり前の論理によって金の価値は底堅く推移するというファンダメンタル要因があります。
これが覆される時代が到来しない限り金の大暴落といったことはなかなかあり得ない話ということになるでしょう。
むしろここ数年という期間においては大暴騰可能性の方が高いと私は見ております。
金は相変わらず人気がある
最後までお読みいただきありがとうございました。
別に投資対象としてのみならず宝飾品としても根強い人気があり続けています。
やはりゴールドの輝きに魅せられる人は相変わらず多いということでしょう。
その世界的需要が長期的にも金価格の底堅さを示しているとも言えるのでしょうね。
私は相場師ですので大きな上昇トレンドが形成される展開が来るのか来ないのかと言ったことに注視しており、現在その大きな節目に来ているので今回このブログでも取り上げたということになります。
今回はいよいよ大きく動き出すのかそれとも再び揉み合い情勢に入っていくのか、いずれにせよしっかりと注視して適切なタイミングが来た場合には動かねばならないということになります。
結果どうなるか、私の予測が当たる当たらないはどうでもよい話であり、大事なことは節目が来たらそれに注視しその方向性が出たら躊躇せずその方向性へと仕掛けていくということですね。
ここを間違えることなく今回節目に来たので金には一応注目しておいてくださいませということになります。