人間である以上、感情的になることから逃れることは誰にも出来ませんね。
今回も安倍総理辞任だといってパニック売りをしてしまう投資家が少なからずいたわけです。
そういった投資家心理を読んで華麗に拾っていく人たちもいるわけですね。
もちろん結果的にどちらが良かったのかは分かりませんが、いずれにせよパニック売りをするということはきちんと自分自身の心の準備が出来ていないということになります。
今日はこのことを考えてみたいと思います。
感情は人として大事である
感情というものは人間である限り大事なものです。
決して排除すべきものではなく感情があるからこそ人間であり、人生を楽しめるわけで、無感情のロボットのような論理だけの完璧人間は皆無ですし、そんな人がいたとしても楽しい人生にはなりません。
感情は常に人を間違った行動に誘いますが、感情があるからこそ常に人は他人とは違う行動をすることが出来るとも言えるのです。
相場においても同様です。
相場においては感情制御が大事です。
感情排除ではないことに注意してください。
排除は人間である限り不可能です。
コンピューターによる自動売買にしても設定変更するのは人間ですからそこに感情的な行動が入り込む余地があることになります。
つまり相場においても感情は大事であるということをまず理解してください。
感情制御のために
ではいかにして感情制御をしていけばよいでしょうか?
値動きは日々場中を眺めていれば目まぐるしく変わっていきます。
突然急変したりするとびっくりしてパニック売りをしたり、飛びつき買いをしたりしてしまうことが毎日頻繁に起こっているだろう値動きが生じ続けています。
そういったことをしてしまう投資家は感情が表出したとき、要するに安倍総理辞任だやばい一気に暴落だ早くしないと含み益が無くなる含み損が拡大してしまうとして手仕舞ってしまうわけですね。
こういう素人投資家たちの多くは原因が容易に分かっています。
一つは過剰な資金を投下しているということですね。
僅かな特定銘柄に全力信用二階建てをしているといった愚かなことをやっていればちょっとした事象でも一気に追証になるリスクを毎日抱え続けているわけですから恐怖を感じやすい状況に自分の身を置いているということになります。
そういうときの感情は必要以上に大きく表出しますので誤った行動をしやすくなりますね。
もう一つは自分の売買に一貫性がない場合です。
要するに客観的売買ではなく感情的売買をしているということですね。
銘柄に惚れるなという格言があるのは常にこういう感情的売買をやって失敗する投資家が昔から多いことを意味しているわけです。
売買に一貫性を持たせておかないと感情は爆発しやすくなってしまいます。
自分が何をしていてどういう局面でどういう行動をするのかを客観的に決定していない状況で感情制御が出来るわけがないのです。
感情制御をしていくためにはこの二つに対して常日頃から対処していなければなりません。
資金管理というもの
過剰な資金を投下しているかどうかは数学的には総資金に対する投資額比率を計算すれば容易に分かることです。
フルレバレッジでめいいっぱい買っていればちょっとしたショックで投げ売らされることになります。
全力信用二階建てなどは論外で優しい証券会社であるなら逐一警告を与えてきたりします。
実際それで破産している人たちが無数にいるということですね。
確かに特定銘柄的中して大相場到来すれば大利を結果論的に得られることになるのですが、それが出来たとしても出来たとしたらなおさらそういう成功体験にこだわってしまい同じことを繰り返し、最後に酷い結果となって相場から退場させられることが運命づけられることになります。
一度きりの人生だから大博打を打っても良いだろうと思うかもしれませんが、それで経済的死を確定したらそこから全てを取り戻すことは困難になりますし生涯出来ない人たちも多いのです。
ですから過剰な資金を投入する愚は決して犯さないようにしなければなりません。
私の場合は信用倍率は1倍に収まるように常にしております。
信用倍率1倍だからと言って絶対に大丈夫というわけではないですが、数十年どんな○○ショックがあっても一度も追証になったことはありません。
それほどに安全な体制を整えて置くことが利益を多く出すことよりもずっとずっと大事なのです。
このような最低限の資金管理をしておけば感情が多く表出して間違った仕掛け手仕舞いをしてしまう確率は減ることになります。
何故なら路頭に迷うリスクが出てくるような資金管理となっていないからです。
当たり前のことなのですがこの当たり前のことが出来ない人たちで相場界は満ち溢れているのです。
一貫性というもの
自分の売買における一貫性というものがない投資家も多いですね。
一貫性というものは要するに何故仕掛け何故手仕舞ったということが全取引においてその理由を言える売買をしているということです。
あなたはそれが出来ていますかね?
私は全取引においてその理由を述べることが出来ます。
保ち合い上放れしたとか、ピボットの買いポイントに達したとか、何でもいいのですが仕掛けた理由がなければなりません。
手仕舞いも同様に一貫性のある理由がなければなりません。
要するに適切に売買し続けているかどうかということなのですが、多くの投資家たちは意外と感情的に急落したから慌てて利食いしただとか、急騰したから慌てて飛びついた、下がったから難平を繰り返したといったような一貫性のある理由なき売買をしてしまっているのが現実です。
それはまさにあなたの心の準備不足ということになりますね。
一貫性というものを身に着ける必要があります。
感情的売買を避けるために
最後までお読みいただきありがとうございました。
感情的売買を避けて感情排除ではなく感情制御をしていくためには結局準備段階においてしっかりと準備しておくということが大事です。
相場は何事も起こり得るというわけですが、感情的売買を避けるためには何が起こってもこうするということを決めておくことが大事です。
もちろんそれでも買っておけばよかった売っておけばよかったといった後悔の感情や恐怖の感情があれこれ沸いてきてしまうものですが、それでもこういう場合にこうするということを決めてあらかじめ準備して相場実践をすることによって感情的売買を避けて客観的売買が出来る確率を高めていわゆるパニック売買をしない自分の精神形成に役立つことになります。
今日もパニック売買は場中少なからずの銘柄で随所に行われていることが分かる値動きが起こり続けています。
それはつまり感情的売買をしている投資家で満ち溢れているということになります。
あなたはそんな多数派から脱却して感情的売買を避けてどんな局面でも淡々と客観的売買をしていく少数派に転身してもらいたいと思います。
そのために今日の記述を何度も繰り返し読み返してください。
当たり前の基本姿勢を語っているだけなのですがそれが分かっていないから感情的売買をしてしまうのですから。