神輿を担ぐが騒がない

独活日記(相場を生き抜くために)

祭りにおいて一大イベントは神輿を担ぐことですね。

そこが一番大盛り上がりとなるところです。

相場でもその瞬間が多くの銘柄において起き続けています。

今日はこのことを考えてみたいと思います。

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主題というもの

相場にはいつも主題というものがあります。

横文字ではテーマと言えばよいでしょうかね。

要するにその日におけるその週におけるその月における主軸となる物色となる銘柄のお題目があり続けているということです。

現在でいえばSDGsやらEVやらですかね。過去にはDXだとかIoTだとかありましたね。

すべて米国の受け売りに過ぎないものですからこのような訳の分からない英文字になってしまうわけですが、それはともかくとして常に相場では主題が現れ続けており今日はこれだというものが提示され続けているわけです。

相場の流れに乗るということ

相場師は相場の流れに乗ることが大事です。

実際私も日々その流れを感じてそこに乗っているわけなのですが、具体的に相場の流れとは何なのかと思う方々がも多いことでしょう。

この相場の流れというのは日々の主題の変遷をしっかりと認識してそこに愚直に付いていくということなのです。

現在の日本市場においては米国市場におんぶにだっこ状態ですから基本的には米国市場の物色傾向がそのまま日本でも同様に起こっていくということがほとんどとなっています。

ですから米国がどんな時代形成をしようとしているのかと考えることは大事となりますね。

従って私は日本政府以上に米国政府の動向に気を配っておりますし、日銀よりFRBの見解が何よりも大事となります。

とはいえ大事だからと言って別に専門的知識が必要になるということではありませんし、そこにこだわる必要性も無く要するに大まかにどのような物色傾向があるのかその日その日の主題の傾向を最低限知っておけばよいということです。

そして相場の流れに乗るということの具体的実践法は容易なのです。

相場の流れに乗る具体的実践

それは上がるものを買い下がるものを空売る

これだけで良いのです。

多くの相場評論家たちはさも自分が未来を語っているかのごとく相場予測しこれからこの業界の株価が上がると述べてその的中を誇らしげに取り上げて悦に入っている愚かなことを今日もやっているのですが、そんなくだらない情報を見なくても今日ただいま上がっているものを買っていけばそれがそのまま相場の流れに乗っていることになるのです。

もちろん今日上がっているものを買ったが明日には下がってしまったというものは生じます。

それは主題となるかと思ったがそうならなかったものであるということで粛々と見切れば良いだけであり、実際に迅速に見切ります。

従って今日上がっている銘柄を毎日買い続けていき上がり続けていくものは保有しそうではないものを見切っていってポジションを形成していくと自ずからあなたのポジションが相場の流れに乗っている銘柄群となっていき、何が今主題かなど容易に理解できますし、これからどのような主題が隆盛となっていくのかというのも見えるようになっていきます。

実際この具体的実践を長年行い続けている私翁は巷でこれからの相場の主題はこれだなんだと評論家をやっている方々を見ているとどうしても愚かに見えてしまうのです。

もうすでに私のポジションにおいて含み益状態の銘柄が残っていることによって何が主題であるということが容易に理解できてしまっているからです。

株価が上がる前に推奨していることを誇る愚かな人たち

株価が上がる前に直前に推奨したと提示して誇っている素人たちも多いですね。

そういうものを見て何か凄いことをやっているかのごとく錯覚してしまう投資家も多いのが残念です。

しかしながら株価が上がる前に推奨していることを誇る愚かな人たちは無視しましょう。

このような人たちは相場のことを全く分かっていないのです。

そして大事なことは予測が当たったかどうかではなく実際に自分自身ポジションを形成できているか大利を得られているかどうかなのです。

そういうことを誇っている相場を語る人たちは得てして自分自身その語った言葉を利用して大利を得続けることが出来ていない人たちであることがあまりに多いのです。

神輿を担ぐ

相場の流れに乗るということは今主題となっている銘柄で仕掛けポジションを形成するわけです。

これから祭りが始まるぞぉという段階に置いて実際確実に神輿を担ぐ一人になるということですね。

神輿を担ぐことなくただ傍観しているだけの投資家は結局評論家と変わらないわけです。

確かに祭りは中止されるリスクはありますし、担いだところでいきなり降ろされるかもしれません。

しかしそこで一歩勇気を出して神輿を担ぐことが出来るかどうか?

主題となっている銘柄は値動きも激しく、出来高も圧倒的でめまぐるしく板の状況も変化し歩み値は次々と更新されていってしまいますのでどうしても少なからずの投資家たちはそこで行動することに躊躇してしまうのですね。

神輿を担ぐことは確かに一人では不可能なほどに重いですが、多人数で担げば当然担げますしその人数が多ければ多い程一人にかかる負担は軽くなるのです。

しかし騒がない

そして神輿を担いだ後騒がないことが大事です。

祭りにおいては大いにわっしょいわっしょいと掛け声を上げて騒ぎまくるわけですが、相場においてはそういった熱狂的な感情的なふるまいをすることは厳禁となります。

内心大きな値動きに不安や恐怖を感じているかもしれませんが、騒いではなりません。

騒ぐということはすでに感情的であり冷静な売買判断が出来なくなっているということを意味するからです。

冷静に的確な手仕舞いタイミングが来るのを待ちその時が来たら躊躇なく手仕舞う心構えを持っていることが大事です。

神輿を担ぎながら騒いでいる振りをしながら心は冷静に維持しているということですね。

もっと儲かるのではないだろうか、もう少し待てば上手く行くのではないだろうか?

こういったあなたの心の騒ぎがあなたの適切な売買を妨げます。

熱狂と冷静が同居する

最後までお読みいただきありがとうございました。

今日は祭りを題材にして相場師の適切な心理バランスについて表現しました。

常に相場師は神輿を担ぐ先導役であらねばなりません。

相場の真理を知らない素人たちは盛んに値動きについていく売買を批判し揶揄しますね。

しかしそういうことをしている時点でそういう人たちは相場の素人なのです。

成功し続けるためには常に祭りの熱狂の中に自分の身をおくリスクを取れる度胸が必要です。

それが出来ない投資家はその時点で三流です。

そしてその上で神輿を担ぐ主役に交じりながらもそこで一切騒がない、熱狂の渦に巻き込まれていない冷静さを保ち続ける必要があります。

この熱狂と冷静が同居する姿勢を取れる相場師が一流の相場師ということになりますね。

その心理バランスは非常に難しい平衡です。

それは何故かと言うと熱狂と冷静は常に矛盾するからです。

熱狂であるならその渦に巻き込まれて大騒ぎしてしまう、だからこその熱狂なのです。

冷静であるならその渦に巻き込まれることなく冷静に見てしまう、だからこその冷静なのです。

要するに熱狂の中に入り込む熱狂が無ければそもそも成功のきっかけをつかむことが出来ない、要するに仕掛けることが出来ない、それはある意味では冷静さを保ってこんなところに飛び込むべきではないという自分がいるということでもあるのですね。

この熱狂と冷静が同居している心理平衡というものが一流の相場師になるための大きな鍵であり、その養成こそがやらねばならない投資家自身の大きな課題なのです。

祭りに参加しながらその祭りに参加していない自分を形成できるか、ぜひとも一考してみてくださいね。

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