多くの人たちにとってしつこく付きまとってくる異性はイライラしますし恐怖も感じますよね。
そこにあるのは常に自己中心的な考えであり、相手を好きであるというのに相手が嫌がることをしないように配慮できない自己満足を満たすための言動になっているということです。
相場においてもこういう投資家が散見しています。
今日はこのことを考えてみたいと思います。
ストーカーとは
今でこそ犯罪ということになっていますが、昔は激しい求愛行動と見なされていた時期もあり、悲惨な結果に終わることも多くありました。もちろん目出度く成就することもあるのでこの線引きは誠に難しい側面もあると見なされていたのですが、現代においては対象となる異性が嫌がっているのに付きまとうことは行き過ぎた求愛行動として総じてストーカーとして処理されるようになってきています。
それでも相変わらず恋愛における行動は二人の関係性の問題であり迅速適切な処理を第三者が示すことは困難であり続けています。
特定銘柄へのストーカー
投資家にもこういうストーカー行為が止められない人がいます。
大量に難平し、長らく下落トレンドが続いており、業績も下方修正しているのに依然として将来性があるとして塩漬けし続けるのです。
こちらも恋愛と同様、確かにしつこつ付きまとうことによって成就することもあるので人間心理的に止めることが難しい側面もあるのですが、辛く無為な時間だけが過ぎ去るのが関の山です。
ストーカーの心理
ストーカーの共通項は自己中心的な絶対主義者であるということです。
自分がこんなに好きなのだから相手も自分が好きであるに違いない。といった絶対的な思い込みが生じています。
自分がこんなにこだわって買っているのだからこの銘柄も株価が上がるに違いない、といった絶対的な思い込みが生じているのですね。
恋愛においては犯罪となりました。
投資においては犯罪ではないですが犯罪的な大失態を犯すリスクとなることを認識しなければなりません。
どう逃れたらよいか?
実は誰しもストーカーになる可能性はあるのです。
誰かを好きになるというのは論理的ではなく感情的だからです。
従って一度夢中になったらその期間本当に他の何も考えられないような事態になってしまう人も多いのですね。
それが結婚にまで至るわけですが、そういう人たちに10年後話を振り返ってもらうと当時は何でこの人しかいないなどと馬鹿なことを考えていたのかわからないといった冷静な回答をする人がかなり多いのです。
つまり銘柄に惚れる、特定銘柄にこだわりを持ってしまうような売買行動を犯してしまうということは後になって振り返ってみるとなんでそんなことをしてしまったのか説明できないというような感情的な行動を犯してしまっているということに気づく必要があります。
こういった感情的な特定銘柄へのストーカー行為をしてしまうようになる確率を下げるにはどうしたらよいでしょうか?
それは出会わないことが一番です。
ストーカー行為をしてしまう異性と出会わないようにすることが最善です。
良き出会いと悪しき出会い
良縁に巡り会えたカップルは幸せです。
片思いだとストーカーとなってしまう行為も両思いならいちゃいちゃしているだけです。
同じ行為をしていてもその意味は全く異なります。
従って悪しき出会いを避け良き出会いを得ることが大切です。
恋愛においては残念ながらそれが出来ません。
多くの人と出会うことで良縁に巡り会う可能性が高まるという程度のことしか出来ず、いずれにせよ多くの人と関わって早めに出会えたら幸運であるといったところです。
私自身も妻と出会ったのは本当に偶然の産物でしたからこういう長年連れ添うことになる良縁というのはまさに運命なのかなとも考えています。
しかし相場においてはここが全く異なる点です。
相場においては良き出会いを選択し悪しき出会いを避けることができます。
良き出会い
良き出会いは当然ながら絶好のタイミングを掴むこと、高確率事象において仕掛けることです。
それは誰でも可能な選択です。
過去の遍歴を調べて成功例失敗例を分類していけばよい話だからです。
一期一会の恋愛では不可能な話です。
悪しき出会い
悪しき出会いは特定銘柄にこだわらせるあらゆる情報を得ることです。
これまた誰でも可能な選択です。
経営者の言葉に関しては過去にこのブログでも取り上げましたが、銘柄にこだわる悪しき出会いとなり得ます。
経営者の中にはとんでもない妄想を語る人たちも多いですし、カリスマ性を持ち合わせている方も多いのでその魅力に惚れ込んでしまうのですね。
高学歴証券アナリストなどもそうですし、元ディーラーだの証券会社勤務だの何か相場を良く知っているように思える肩書きに影響されてこういう人たちが良き投資判断を下しているからとしてこだわってしまうのは悪しき出会いです。
こういったものを避けることは可能であり情報遮断すればよいだけの話です。
銘柄のストーカー
経営者のツイッターに賛辞の言葉を連日送り続ける人やその銘柄がどんなに将来性のある素晴らしい投資先かを日々懇々と語り続ける人、こういった銘柄のストーカーになってしまってはなりません。
ストーカーの末路は大抵悲しい結末です。
自分が好きでも相手が好きになってくれなければ恋愛は成就しないのです。
自分が惚れ込んでいても株価が上がらなければ投資家としては成功できないのです。
常に客観的にすべての銘柄を眺めましょう。
そして存分に浮気し貪欲によりよい相手を探し出そうとする姿勢を無くさないでください。
最後にとんでもないことを述べてしまいましたね。
しかし恋愛においては最悪な人間ということになりますが相場においては最高の人間ということになるのですね。