私は数多くある相場格言よりこの一般の諺の方が好みです。
私は億単位で売買をこなす個人としてはまずまずの相場師ですが相場界はとにかくああだこうだ述べるだけの人たちばかりなのです。
有料情報に誘導して小金を稼ぎたいのか口八丁手八丁投資家の欲を刺激するいい加減なことを述べてばかりです。
相場界は実際に相場を張って淡々と実践している実践家は数少ないのです。
有料情報なる何かそれで儲かるようになるかのような相場情報を提供する場合、常にあるのは何故その提供者自身はその情報を使って大儲けしないのだろうか?
ということが真っ当な疑問となります。
そう、つまり有料情報を提供している人は総じて相場で長期にわたってどんな相場付きであれ稼ぎ続けているプロではないのですね。
有料情報を提供している時点で相場の素人なのです。
このことをしっかりと認識してくださいね。
そしてこういった人たちはまさに百害あって一利なしな存在であり私もこういった人たちを毛嫌いしているわけですが、ただ彼ら彼女らの思考は理解できます。
そう、それが今日の表題である諺、言うは易く行うは難しなのです。
この世は言うだけの人ばかり
相場の世界は顕著ですが、一般社会においても言うだけの人ばかりで満ち溢れています。
現在の一番人気のスポーツであるサッカーにおいてもほらあそこでパスだシュートだ、そこにスペースがあるのになぜ使わないんだと上から目線でまさに観客席から俯瞰的にグラウンドを見られる人たちが選手たちに述べるわけですね。
しかしね、実際にやっている実践家である選手たちは上空から見ているわけではなくそのグラウンドの中における一定のポジションにいる視点で考えてもちろん妨害してくる相手と競り合いながら何をすべきか瞬時の判断が問われ続けているわけですね。
その立場に置かれていない者たちがああだこうだと解説しああしろこうしろと簡単に述べるわけですが、実際に現場で的確に実践することは難しいのです。
ですからそれをいとも簡単にやってのけているように見える選手はスーパースターとして世界的脚光を浴びるわけですね。
居酒屋談義なら全く問題ないのですが、いわゆる評論家やらコメンテーターやら各種メディアを使って言うだけの人たちはもう少しこの視点を持って欲しいものです。
あなたは実際にグラウンドに入ってそれが出来るのですか?ということを考えてみて欲しいのですね。
相場もまた同様です。
相場の仕組み自体は簡単で株価が上がるか下がるかそれだけで上がるものを買い下がるものを空売って利益を出し続けることをするだけです。
サッカーにおける自陣のゴールにボールを入れられることなく敵陣のゴールにボールを入れてその回数で勝敗を決めるといったものですね。
非常に仕組みは単純なのですが実際にゴールにボールを多数入れ続けることは難しいように相場を張って利益を出し続けることは難しいのです。
相場技術的にも精神的にもやらねばならないことは色々とあるのですね。
しかし巷の評論家たちはここで買えば良かったあそこで売れば良かったとファンダメンタル分析やらテクニカル分析やらを使って後講釈で述べるわけです。
そういうものを見るといや簡単に言うけど実際に相場を張ってみると難しいのよと私は常に感じてしまいます。
それは私はまさにグラウンドで実際にサッカーボールを蹴っている選手の立場だからです。
相場の評論家ではなく相場の実践家なのですね。
いずれにせよ、この世は言うだけの人ばかりでインターネットの登場でどこもかしこも評論家ばかりとなってしまっており、そこに拍車がかかっている時代となってしまいました。
ただただ実践せよ
相場は実践がモノを言う世界です。
ああだこうだ理屈を毎日述べている暇には相場を張りなさいということですね。
とはいっても○○銘柄をいついくらで何株買った売ったと報告するような素人みたいなことをしていては駄目ですよ?
そんなことをしている連中はまさに相場の素人です。
それは何故かは容易ですね。
要するにグラウンドでプレーしている選手が試合中にこっちにパスするあっちにボールを蹴ると言っているようなものだからです。
自分の手の内を見せている時点で素人なのです。
もちろんトリックであれこれ指示を出してこうするぞと演出しながら違う方向にボールを出すといったことはプロであれば当然やっていることでしょう。相場も買おうとしながら売ったり、売ろうとしながら買ったりします。
つまり実践の世界は机上の論理は通用しない世界なのです。
常に即断即決でもちろん細かいミスもありながらも大きなミスはなるべく避けて勝利という結果を出すべく最大限の努力を積み重ねていく世界なのですね。
その中ではああだこうだ言っている暇はなくただただ実践するしかないのです。
臨機応変に何にもこだわらず日々成長を止めることなく進化し続けていかねばなりません。
その難しい世界においては実践がすべてであり、その経験を積み重ね続けて丁寧に反省検証しながらまた実践していくしかありません。
あなたは黙って実践できる少数派な本物になれるか?
ですから何も言わずに黙って相場を張り続けましょう。
言うだけの多数派になってはいけません。
言いたくなる気持ちは抑えて、ただただ相場を張るということに集中してください
相場を語ることに時間を費やすのではなく相場を張ることに時間を費やすのです。
その時間の使い方の差が大きな成果の差となって必ず現れていきます。
本物はいつも実践家です。
評論家には本物はいません。
何故なら実際この社会において何も作り出していないからです。
何の結果も残していないからです。
ただただ自己主張しているだけの話で仲間内から互いに良いこと言ってると褒め合うだけで何かを結果として残しているわけではないのですね。
あなたは黙って実践できる少数派な本物になれるか?
今日も相場ではこのことがすべての投資家たちに問われ続けています。
言うは易く行うは難し
最後までお読みいただきありがとうございました。
この諺は本当に私の心に染み入ります。
長年相場を張り続けてきて、今日も真剣に張り続けていて、相場とはこうである、こうすれば儲かる、ああすることは避けなければならない、この銘柄が何だかんだと簡単に言う人たちが数多くいて、そのゴミが散乱している中でただただ黙って行っていく、相場を張るという実践をしていくことは本当に難しいことだなあということを痛感しているからです。
サッカーの世界を例に出しましたが、どんな世界においても実践家は本当に素晴らしいなと思います。
上から目線で講釈を垂れる評論家その人自身はその述べていることを自分自身実践できていないということはあまりに多いのです。
言うは易く行うは難し
相場の世界においても永遠に通用し続けていく真理をもたらす諺です。