孤独の道

独活日記(相場を生き抜くために)

高齢化社会、核家族化社会が到来し、親子が共に住まない、住む時間が少ないすれ違いの孤独な時代に入っています。

それは時代の流れと言ってしまえばそれまでですが私としてはちと寂しい気持ちがあります。

確かに曾祖父母から祖父母、父母、子、孫、曾孫と多様な世代が一堂に会して生活していく大家族ということはいろいろと大変なこともありますが、いろいろな世代と関係することで常に刺激を受け続けることができ、互いに助け合うことも出来て自分自身の学びがあり、よりよい人生を形成する一助となると思うからです。

しかし現実は生涯独身者は増えてきており、核家族における死別離別等々で独居老人の数も増えています。

寂しがっていても仕方はなくその中でどう生き抜いていくか我々一人一人が考えていくしかないのでしょう。

さて相場においてはこの孤独の道を進むことが必須です。

寂しいと言っておきながら何を言うのかと思われたかもしれませんが、相場は常に孤独の道です。

今日はこのことを考えてみたいと思います。

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あなたは依頼心がないか?

相場を張る上であなたは何か誰かに依頼心を抱いていないのかよく考えてみてほしいのです。

投資家に必携ツールと言われている代表格として日経新聞や四季報がありますね。

カリスマ投資家、カリスマトレーダーなる人の書籍を読みセミナーを受講し、その発言を信奉する方もおられます。

それだけでなくとあるファンダメンタル分析手法、とあるテクニカル分析手法に大きく固執している方もおられますね。

どれもこれも何か自分が相場を張る上で役に立つ情報ではないだろうかと考えて手をつけるわけですが、それを依頼心と言います。

それが無くなったらどうするのか?

日経新聞や四季報はまあ無くなることは恐らくないでしょう。

しかしカリスマ投資家やカリスマトレーダーという方々はいずれはいなくなります。生命的な死であることもありますし、ツイッターやセミナーなどで情報を開示することを突然止めてしまうかもしれません。何より実はカリスマではなかった、一時的なものだった、曲がり屋に変身してしまったらどうするのでしょうか?

どんな分析手法も永遠に通じるとは限らず時代によっては無くなってしまうこともあり得るのです。

ここで言う無くなるとは物理的な喪失ということのみではなく、相場を張る上で意味が無くなる、要するに役に立たなくなるという意味です。

それが無くなったらあなたはどうするのか?

他の物、他の誰かを再び探し求めるのでしょうか?

依頼心を捨てよ

別に日経良く読むと相場では儲からないと言いたいわけではないのです。

四季報で自分の興味ある銘柄を調べるなと言ったところでネット証券口座を開設すれば誰でも無料で見れてしまいますので投資する上でとりあえず四季報を見てみようとなるのは全く不思議なことではありません。

カリスマ投資家、カリスマトレーダー新しい人が出ては消えて新しい人が出ては消えてという歴史を今日も築き続けておりますが、別に彼ら彼女らの参考銘柄やら売買手法やらを見ることを否定するわけでもありません。

分析指標は何の指標もなく勘で売買するより全然よいことは認めます。

しかしそこへの傾注、盲信といった依頼心を捨てなければなりません。

そのためには実はこういったものを一切見ることなく相場を張ることに挑戦した方がむしろ良い結果を出してしまうということが分かってきています。

相場は常に孤独の道

相場は常に一人孤独の道です。

私も何十年と相場を張り続けてきましたが、その間多くの相場情報の洪水に晒されてきました。

しかし一切依頼心を持つことなく、利益も損失もすべて自己責任として自分の判断によるものとして自分自身に一人孤独に請け負い続けていくことで生き残り続けてきました。

何らかの情報、何らかの人に依頼すると結果が出れば盲信するようになり、結果が出なければ責任を押しつけたくなるのが人間心理の常なのです。

相場界隈では確かにそういう誘惑物で満ちあふれており、あなたの投資資金から情報料として結構な金額を引き抜こうと手ぐすね引いて待ち構えています。

孤独は確かに苦しく辛く寂しいものであるかもしれません。

しかし例えば芸術活動において圧倒的な想像力を働かせた作品を作れるのはその作者の孤独に懸かっているといった側面もあるのです。

相場を張るということはそのような芸術家同様に孤独の中に敢えて身を置く覚悟と忍耐が問われ続けています。

相場師はここぞというタイミングで仕掛け、ここぞというタイミングで手仕舞うのです。

そこに何らかの偏り、バイアスをかけてはいけません。

あらゆる他を排除した一人孤独の道を行ける、そんな相場師を目指すことが大切です。

相場道

最後までお読みいただきありがとうございました。

あなたも今日から日経良く読むのを止めてほどほどにし、分厚い四季報を網羅しようと無為な時間を過ごすのを止め、カリスマ投資家トレーダーの方々のツイッターでのつぶやきを入念にチェックすることから解放されて、自らの芸術活動、つまり相場を適切に実践継続するということに集中してください。

私はそうすることで圧倒的な幸せをもたらすことが出来ました。

もちろん幸せは経済的なことだけではないですが、経済的幸せもまずは大事なのですね。

そして相場においても経済的なことばかりではなく、相場を張り続けることによってお金を稼ぎ続けることが出来る、誰にでも出来ることではないことが出来るという自己肯定感も確実に得られ自己満足感による幸せをもたらす道でもあるということを付け加えておきたいと思います。

こちらの幸せの方がずっと大きいことかもしれませんね。

相場は孤独の道を進まなければ成功はおぼつかないという意味で非常に厳しい道です。

しかしそれ故に成し遂げたあかつきには圧倒的な幸福を得ることが出来るでしょう。

もちろん私の言葉に依頼心を持って依存してはいけません。

私の言葉もそういう考え方もあるかなという受け取り方で全くよろしいと思います。

ただこの最後の言葉だけは信じてほしいと思います。

相場は厳しいが圧倒的な幸せをもたらす道です。

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