順回転相場とナスダック連動型相場

相場日記(日々の全体相場観)

同時並行的に二つの相場が進行している展開ですね。

いわゆるコロナパニックということでもありますね。

買いと空売り同時にやるべき現象は珍しいということになります。

まあ過去何度か私は経験しておりますし、二極化といったことは日々起こり続けている、つまり日々上がる銘柄もあれば下がる銘柄もあるという当たり前のことなのですが、それがあまりに異常に弱肉強食を過剰にも示していく相場はそんなにないということになります。もちろん同時にどちらも実践することは日々あるのですが、どちらでも含み益が拡大していく極端に歪な二極化状況は珍しいコロナパニック相場と言って良いのだろうと考えています。

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順回転相場

順回転相場は逆回転相場を打ち消す相場、要するにコロナ禍が長期化することによって圧倒的業績悪化していく業界が下落トレンドを形成し続ける相場ということになります。

ファンダメンタル的に割安に見えるということで買いたくなるかもしれませんが、止めておいた方が良いですね。

日本においては第二波は第一波より数字上は大きいものが出ていますので検査数の違いによるものといったトリックがあるのですが、それをきちんと認識せずにただその数字を鵜呑みにしてパニックになる人は多く東京都医師会長もそれを助長する煽り屋になっている状況ですから国内事業中心のコロナ禍で大影響業界はさらに苦しむ展開になる確率が高まっているからです。

つまり現段階において割安に見える指標も業績が圧倒的に悪化し続けることによって超割高へと一気に進むことになるでしょうね。

この順回転相場は相場師としても分かりやすい易しい相場となりますから淡々と実践すると良いでしょうね。私自身含み益が大きく拡大している段階です。

ナスダック連動型相場

もう一つはナスダック連動型相場、要するにナスダック市場に連動して物色されていく銘柄群、大分類におけるインターネット関連銘柄、ハイテク銘柄といったところですね。

今日も史上最高値を更新しており、力強い上昇トレンドが続いています。

NASDA日足

こちらはアップルやアマゾンなど実際に好業績が出ておりコロナ禍でもむしろ追い風といったことを数字で証明してきており、バブルではないということを証明しつつあるのかもしれませんね。

ただコロナ禍での一時的現象ではないということを証明し続ける必要がありますが、コロナ禍でむしろ追い風といった環境は非常に優位性を保って集中物色され続ける可能性も考えておかねばならない段階となってきました。

こちらもコロナパニック次第となります。私が何度も繰り返し述べている社会的受容へと進んでいかない限り、この流れに変化なしということになり、今日現在においては社会的受容などといった大人な対応をする方向性は残念ながら全く見えていない状況です。

セブン&アイHDの米3位コンビニ買収

大きなM&Aが来ましたね。元々セブンイレブンの日本支社という形でアメリカのコンビニという業態を輸入して日本でやっていたわけですが、まさに下剋上といった感じで親を飲み、今回米国でのコンビニ業界覇権を狙って米国第三位を買収したという報道が出ました。

一度は破談になりながら今回上手く締結できたのはやはりコロナの問題が大きかったのでしょうね。私の投資家という視点における評価は高評価ですね。

市場は昨日のところは評価されずコロナ禍で厳しいコンビニ業界をM&Aして資金繰り悪化懸念といったことともちろん日本国内でもコロナ第二波で小売りは厳しい状況ですから売りということになっています。

しかし日本人としては嬉しいですね。

こうやって米国においてピンチをチャンスに変えてコンビニ業界で世界の盟主になろうとしていく日本企業は本当に少ないですからね。

米国からの輸入物を日本仕様にして洗練し、改善を繰り返して逆輸入をして大元の米国でその洗練されたサービスが受け入れられていくのかいずれにせよコロナ禍でこうやって大規模M&Aをする企業は好きですねえ。

もちろん買い推奨しているわけではありませんのであしからず。

相場師としてはむしろ戻り売りを空売りで狙っていきたいところです。

危機において何を為しているのか?

最後までお読みいただきありがとうございました。

コロナパニックでもう悲観論ばかりでこのままだと火だるまだ感染拡大だ10万人死亡だ法的拘束力のある休業要請しろ感染者は無症状者も含めて全員監禁しろだと嫌な話ばかりですね。

しかしこの機に乗じて強かな経営者や投資家たちは果敢にM&Aに取り組んで将来の果実を得るために動いていくわけですね。

こういう危機時は非常に経営者の質が見えてきますので投資家の方々はそういう視点で見て銘柄選択をするといいですね。

別にPLやらBSやらCFやらの数字だけで判断するものでもないのですね。

投資という視点からは私は銘柄選択ではなく経営者選択であると考えており、それはここでもすでに述べましたのでその考え方はそちらを参照してもらえばよいと思いますが、コロナ禍の光明の一点としては有能な経営者かどうかがあぶりだされるといった視点も実のところあると私は見ています。

こういうときにM&Aをガンガンやっていく経営者は優秀ですよ。

資金繰りが何だかんだ売り上げがやばいだ赤字転落だなんだとパニックになっている経営者ではなくむしろ果敢に攻め込むわけですからこういう経営者の企業こそが圧倒的可能性のある投資先になる確率は高いと見えてくるわけですね。

もちろん今回のセブン&アイHDの決断の成否は現段階では分かりませんが、大事なことはそういうことではないのです。危機において何を為しているのかいないのかといったことが如実に経営者の能力を浮きだたせるのです。

コロナ禍の中でちょっと嬉しいニュースで私も日本企業経営者も捨てたものではない人もまだいるなと笑みが少しこぼれているところです。

私はプロの相場師ですから実践すべき適切なタイミングにならない限り買うことはないですが、その大きな挑戦にエールを送りたいと思います。

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